
2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震により、多くの子どもたちが住み慣れた地域や日常生活に大きな影響を受けました。
グッドネーバーズ・ジャパンは、2024年3月からは被災した子どもたちの心のケアを目的として、心理社会的支援(Psychosocial Support:PSS)プログラムを実施してきましたが、2026年3月をもってこのプログラムは終了しました。
[実施地区・期間]
・輪島市:2024年3月~8月
・七尾市田鶴浜地区:2024年9月~2025年3月
・七尾市能登島地区:2024年9月~2025年3月
・七尾市和倉地区:2025年4月~2026年6月
約2年間におよぶこのプログラムは、活動地を移しながら、子どもたちが安心して過ごし、自分の気持ちや経験を少しずつ表現できるよう取り組んできました。
本記事では、これまでの活動を前篇・中篇・後篇に分けて振り返ります。前篇では、活動のきっかけとなった輪島での状況や、心理社会的支援の概要、活動を進める中で見えてきた課題と工夫についてご紹介します。
※本事業は、ジャパン・プラットフォームの助成を受け、特定非営利活動法人「地球のステージ」の監修のもと実施しています。
2024年3月、私たちは地震による被害が大きかった輪島市を訪れました。
輪島市中心部では、被害により使用できない校舎が多く、6つの小学校が1か所に集まり、臨時的に合同で授業を行っていました。5年生の子どもは、学校のグラウンドが使えないため、中庭で体育の授業をしていることもあると教えてくれました。また、3年生の子どもは、倒壊した家屋の横を通るときには「いつ崩れてくるかわからんから、走るげん」と話していました。
放課後には、子どもたちが元気そうに遊ぶ様子も見られました。
しかし、保護者の方に子どもたちの様子を伺うと、
「地震が起こってから、一人でトイレに行けなくなった」
「以前より暴力的になった気がする」
といった声が聞かれました。 表には出にくいものの、子どもたちは不安や葛藤を抱えていました。こうした状況を受け、子どもたちが安心して過ごせる居場所づくりを大切にしながら、心のケアを目的とした心理社会的支援を開始しました。
私たちが取り組んだ心理社会的支援(Psychosocial Support)とは、自然災害などで被災し、心的外傷(トラウマ)を負った方を対象とした心のケアのことです。悲しい出来事を無理に消そうとするのではなく、当事者がて心の傷に向き合うことは、PTSD(心的外傷後ストレス障害)や急性ストレス障害、大うつ病など、トラウマ関連の精神疾患の予防につながります。
心の傷を忘れ去るのではなく、つらい経験と向き合い、感情や記憶を整理し、気持ちを言葉や作品として表現することで、心の回復を支え前に進む力へとつなげていきます。
この活動は通称“PSS”と呼び、「心理社会的支援」の意味とともに、「Peaceful Stars(未来へ輝け)」という願いも込められています。
活動を進めるにあたり、心療内科・精神科医の桑山紀彦先生に監修いただき、子どもたちの様子や私たちが感じた課題を共有しながら、随時相談を重ねてきました。 プログラムでは、写真を使った自己紹介、絵による表現、粘土創作、針金で人生を表す活動、ジオラマ制作、映画制作など、段階的な表現活動を行いました。
輪島市で活動を始めた当初、子どもたちがなかなか集まらないという現実に直面しました。
子どもや保護者、学校関係者に活動の存在や目的が十分に知られていなかったことも要因の一つと考え、活動の目的や内容を記載したチラシを配布するだけでなく、地域のみなさまと直接話をすることを心がけました。
すると、回数を重ねるうちに、自然と参加する子どもたちが増えていきました。日々の生活や多くの情報が行き交う中で、「どうすれば活動を知ってもらえるか」「どうすれば安心して参加してもらえるか」について工夫する必要性を感じました。
この経験を踏まえ、七尾市に活動地が移してからは、活動チラシの配布とあわせて、小学校のPTA総会で説明の機会をいただき、保護者の方の不安や関心に丁寧に向き合いました。また、学校の協力を得て教室を回り、子どもたちと直接顔を合わせながら活動について伝えました。
顔の見える関係を築いたことで、田鶴浜地区・能登島地区では初回から多くの子どもたちが参加してくれました。
輪島市、田鶴浜地区、能登島地区での活動の経験は、その後の七尾市和倉地区での活動にもつながっていきました。
次篇では、2025年4月から活動を行った和倉地区での取り組みについてご紹介します。
能登の人々の暮らしを支える活動に、ぜひ温かいご支援をお願いいたします。
※グッドネーバーズ・ジャパンは「認定NPO法人」です。ご寄付は寄付金控除の対象となります。
最寄りの郵便局で、窓口にある「払込取扱票」または 「郵便振替払込請求書兼受領証」に必要事項をご記入の上、お振込ください。 ご記入いただく事項は、下記の通りです。
| 口座番号 | 00900-9-78879 |
| 加入者名 | NPO法人グッドネーバーズジャパン |
| 金額 | ご寄付いただきます金額をご記入ください |
| 通信欄 | 「能登半島地震」とご記入ください。 領収書が不要でしたらその旨をご記入ください |
| ご依頼人・払込人住所氏名 | 必ずお名前、電話番号、郵便番号、住所をご記入ください |
銀行でのお振込みの場合は、以下の口座にお振込みください。
※ 銀行振込みによるご寄付の場合、住所が特定できないため領収書をお送りすることができません。この場合は寄付金控除の対象外となりますので、何卒ご容赦ください。
ご希望の際は、郵便払込をご利用ください。
| 銀行名 | 三菱UFJ銀行 本郷支店 |
| 口座番号 | 普通 1155337 |
| 口座名義 | トクヒ)グツドネーバーズジヤパン |
| 振込依頼人名 | 振込依頼人名に続けて「ノトハントウジシン」とご入力ください 例)ヤマダ ハナコ ノトハントウジシン |
【令和6年能登半島地震】ななおスマイルフェス開催!笑顔あふれる七尾の未来へ
【令和6年能登半島地震】仮設住宅での孤立を防ぐためのコミュニティ支援を続けています
【令和6年能登半島地震】子どもたちへの心理社会的支援を行いました <後編>
【令和6年能登半島地震】子どもたちへの心理社会的支援を行いました <前編>
【令和6年能登半島地震】応急仮設住宅で入居者のつながり支援
【令和6年9月能登半島 豪雨災害】災害ボランティアバス 活動報告
【令和6年9月能登半島 豪雨災害】11/30~12/1 金沢発着 災害ボランティアバス参加者募集
【令和6年9月能登半島 豪雨災害】11/9~10 金沢発着 災害ボランティアバス参加者募集(終了)
【令和6年9月能登半島 豪雨災害】被災地にタオルと雑巾を届けました
【令和6年能登半島地震】電化製品を1日でも早くお届けするために <後編>
【令和6年能登半島地震】電化製品を1日でも早くお届けするために <前編>
【令和6年能登半島地震】応急住宅入居者向けに電化製品を支援しています
【令和6年能登半島地震】子どもたちの学習支援と創作活動のワークショップ「わじまグッド輪(サークル)」をご紹介します
【令和6年能登半島地震】子どもの学習支援および心理社会的支援を行っています
【令和6年能登半島地震】心理社会的支援 (PSS)専門家による研修を受けました
【令和6年能登半島地震】スナック菓子が避難所で好評
【令和6年能登半島地震】仮設住宅などへの電化製品提供の支援や小学生を対象とした学習支援および心のケア支援を行います
【令和6年能登半島地震】冬用の帽子や手袋を提供しました
【令和6年能登半島地震】2月5日と7日に輪島市の避難所で物資支援と炊き出しを行いました
【令和6年能登半島地震】2月3日と5日に輪島市の避難所で炊き出しを行いました
【令和6年能登半島地震】避難所となっている輪島市の公民館で炊き出し行いました
【令和6年能登半島地震】引き続き各避難所の要望に沿った物資支援を行っています
【令和6年能登半島地震】避難所での物資配布と炊き出しを継続して行っています
【令和6年能登半島地震】JAのと おおぞら天翔河原田にて炊き出しと衣料品等の物資提供をしました
【令和6年能登半島地震】避難所にて炊き出しと衣料品等の物資提供をしました
【令和6年能登半島地震】輪島市の避難所にて8日に夕食の炊き出しを行いました
【令和6年能登半島地震】大きな被害を受けた輪島市にて水・食料の配布を行っています
【令和6年能登半島地震】大きな被害を受けた輪島市にて炊き出しを行います
【令和6年能登半島地震】スタッフ2名が被災地に入りました
【令和6年能登半島地震】緊急支援募金を開始しました
【令和6年能登半島地震】石川県能登地方を震源とする地震の緊急支援対応について
皆さまのご支援ご協力、どうぞよろしくお願いいたします。