【令和6年能登半島支援】災害ボランティアバス 活動報告
グッドネーバーズ・ジャパンは、1月1日の能登半島地震発生以降、石川県において被災者の方々のために支援を行ってまいりました。
地震による被害家屋等の復旧も進まない中、9月に発生した豪雨により能登地方では建物の浸水など甚大な被害が生じ、清掃や片付けの人手が不足している状況でした。
これを受け、グッドネーバーズ・ジャパンは 2024年11月9日(土)から10日(日)の第一便と、11月30日(土)から12月1日(日)の第二便の2回に分けて、一泊二日の災害ボランティアバスを催行し、全国各地から集まったボランティアの皆さんと被災家屋の清掃活動等を行いました。
※今回のボランティア派遣は「被災地NGO恊働センター」のご協力のもと実施しました。
災害ボランティアの活動内容
ボランティアバスには、第一便で19名、第二便で10名の方が参加しました。金沢駅に集合後、バスで輪島市まで移動してグループに分かれてそれぞれ活動しました。(※第二便の2日目のみ七尾市で活動)
ボランティア作業の一部をご紹介します。
(第一便)被災家屋の裏の土砂の撤去作業
大雨により裏山から流れた土砂が排水溝を埋め、排水ができない状態でした。泥を土嚢袋に入れて撤去すると、溜まっていた水が流れ出しました。
(第一便)仮設住宅を訪問し、専門家による相談会のチラシを配付
2か所の仮設住宅を一戸ずつ訪問し、週末の相談会のチラシと案内を行いました。被災地の方とお話しする機会は多くのボランティアさんにとっても貴重なものでした。
(第二便)被災家屋の床下の泥出し作業
第二便では二日にわたり天候が悪く、主に屋内の作業を中心に行いました。1日目は豪雨による土砂被害を受けた家の床下の泥の撤去作業を行いました。
(第二便)お寺の片付け作業
二便の2日目は、地震で被災したお寺の片付けや防寒のための養生などを行いました。このお寺は、11月下旬に発生した最大震度5弱の地震でも壁の一部が剥がれ落ちるなどの被害がありました。
ボランティア参加者のアンケートより
参加したボランティアの方の声
・「元の町に戻るには、相当の時間が掛かることを実感。引き続き、自分なりに関心・寄り添い・支援を続けていきたい。」
・「お手伝いをしたお宅の奥様の「ボランティアさんのおかげで、前を向いて行くことができる」という言葉が印象的でした。」
・「私たちは書庫の掃除作業で、すぐ終わりました。住民さんが「高い天井なので、外れた電燈がつけられない」とおっしゃり、脚立を用意して2部屋分つけました。あの時の明るくうれしそうな顔をしっかり覚えています。」
・「作業だけでなく、被災地の物を買ったり、被災地を訪れたりするだけでも支援になるということを初めて知りました。」
・「GNJPのボラバスはボランティア活動と観光体験を合わせたとても内容の濃いもので他では体験出来ないボランティア同士の交流もありました。」
・「仮設住宅訪問では、被災者の言葉が重く、もっと何か出来ることはないかと考えました。
作業自体は、少なく感じましたが、翌日から日常に戻るので、疲労が残らずちょうど良かったです。参加する前よりも強く、早い復興を祈っています。」
「その人達に助けてもらえないと元に戻せない」インタビューより
今回のボランティアバスは、地元能登(本社:七尾市)のバス会社、丸一観光様にご協力いただきました。
現在の被災地の状況やご自身の体験について、同社の輪島市出身の方にお話を伺いました。
「輪島のお店なども営業再開したくらいの時、人々がちょっとずつ前を向き始めたころに9月の豪雨がありました。地震よりダメージがひどかった人もいて、浸水して冷蔵庫とか洗濯機とはダメになってしまった。2メートルくらいの味噌が入った樽が浮いたという話も聞いているほどです。なんとか来年の正月に「あけましておめでとう」って言えるかなと思っていた矢先でしたが…
実は、自分が地震の後に金沢方面の被害の少ないところに避難したとき、あまりに日常的な風景に「なんで輪島だけ」と怒りに似た気持ちになったことがあります。でも、元気な人、被災していない人がいて、その人たちが助けてくれないと被災地は元に戻せないということに気づき、気持ちを切り替えることができました。外から支援してくれる方には本当に感謝しています。
能登の人々は自然と共存してきました。観光も漁業も、自然に助けられて成り立っています。地震や豪雨に見舞われたけれど、これからも私たちは自然と付き合って生きていかなければならないんです。能登に残っている人は、やはり能登の自然が好きだからだと思いますし、自分もずっと輪島で生きていきたいです。」
被災地のためにできること
能登におけるグッドネーバーズ・ジャパンのボランティアバスでは、泥かきや清掃などの作業のお手伝いだけでなく、火災のあった輪島の朝市や土砂崩れで大きな被害を受けた場所もご案内し、被災地の現状や支援がまだ多く必要な状況を見て知っていただく機会や、ボランティア同士・スタッフと交流できる場を作ることを心掛けています。
また、被災地が復興に向け営業を再開しているステージにおいては、地元の温泉や旬の食材を楽しみ、買い物をして能登の魅力を知ることも支援に繋がるということをお伝えしています。
今回のボラバスにご参加いただきました皆様、企画・実施にお力添えいただいた皆様、ありがとうございました。これからも能登半島、そしてGNJPの活動を応援くださいますようお願いいたします。
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銀行名 | 三菱UFJ銀行 本郷支店 |
口座番号 | 普通 1155337 |
口座名義 | トクヒ)グツドネーバーズジヤパン |
振込依頼人名 | 振込依頼人名に続けて「ノトハントウジシン」とご入力ください 例)ヤマダ ハナコ ノトハントウジシン |
皆さまのご支援ご協力、どうぞよろしくお願いいたします。
活動報告
【令和6年9月能登半島 豪雨災害】11/30~12/1 金沢発着 災害ボランティアバス参加者募集
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皆さまのご支援ご協力、どうぞよろしくお願いいたします。