世界中の子ども達に笑顔を。途上国の子どもの教育支援・緊急支援を行う国際NGOグッドネーバーズ・ジャパン

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2023.12.12 活動報告

グローバル難民フォーラム特設ページ:グッドネーバーズ・ジャパンの難民支援

世界には1億1千万人以上もの避難民がいます。

そのうち3,640万人は国を越えた難民、6,250万人は国内に留まった国内避難民です。

多くは、戦争・紛争、自然災害、人権侵害などにより暮らしていた所から避難を余儀なくされた人々です。

グッドネーバーズ・ジャパン(以下「GNJP」)は避難直後の生活基盤を整えるための支援や、避難生活が長期化する難民に対する自立のための支援を世界各地で行っています。

※これらの難民支援事業は皆さまからの寄付とジャパン・プラットフォームや日本外務省からの助成金によって実施しています。

2023年12月13日~15日 にスイス・ジュネーヴで開催される「第2回グローバル難民フォーラム(Global Refugee Forum: GRF)」に、日本は共同議長国として参加します。グローバル難民フォーラムは、難民支援に関して議論する世界最大の国際会議です。2019年にUNHCR (国際連合難民高等弁務官事務所)により立ち上げられ、4年に1度開催されます。GNJP職員も本フォーラムに参加し、主要な政府や国連機関、市民社会のアクターと共に、今後の難民支援について協議します。

UNHCRはこのフォーラムに向けて世界各国の政府や国際機関、民間セクターなどから難民支援の取り組みの「宣言(Pledge)」を集めています。

グッドネーバーズ・ジャパンは、今後4年間で下記のような難民支援に取り組むことを宣言しました。

グッドネーバーズ・ジャパンは4年間で2,096万米ドル規模の支援を国内避難民、難民、受け入れコミュニティに対し行います。紛争や災害影響国において食糧、現金、物資などの緊急支援から、持続可能な生計手段の提供、平和構築や社会統合促進を行うことで、HDPネクサス*に貢献します。これにより、計28万6千人の命と人権を守ることができます。

*HDPネクサス(人道 Humanitarian ― 開発 Development ― 平和 Peace の連携Nexus):人道支援と並行して、難民の自立支援や受入国の負担軽減のための開発協力を行い、さらに根本的な原因である紛争の解決・予防に向けた平和の取り組みを進めるアプローチ。

グッドネーバーズ・ジャパンの難民支援の取り組み

ウクライナ難民支援

2022年から始まったウクライナ危機により 、2023年11月現在、630万人以上の人々が国外に避難しています。ウクライナでは18-60歳の男性の出国が禁じられていることから、これらの難民のほとんどが女性や高齢者、そして子どもです。彼らが安全かつ尊厳のある環境で暮らせるよう、生活基盤を整えるための支援や目に見えない心の傷に向き合うための支援が必要です。

GNJPはウクライナ国内での食糧や医療支援に加えて、隣国ルーマニアにおける難民の子どもたちを対象とした生活環境の整備や心理社会的支援を行っています。

ルーマニアで暮らすウクライナ難民およびウクライナの国内避難民支援

当団体は2022年6月より、ウクライナ国内避難民の支援に加えて、8万人以上のウクライナ難民を受け入れている隣国ルーマニアにて、紛争で被害を受けた子どもたちの生活・教育環境の整備および心理社会的支援を実施しています。

【生活・教育環境整備】

ウクライナの国内避難民やホストコミュニティの方たちなど、生活物資の確保が難しい人たちへ食糧や医療物資、越冬のための物資を提供しています。また、ルーマニアでの滞在が長期化するウクライナ難民の人たちが尊厳のある暮らしを送れるように物資やバウチャーの提供を行っています。さらに、ルーマニアでの生活に必要な言語や文化の学習機会をつくる活動を支援しています。また、難民の子どもたちが適切な教育を受けることができるように校舎の改修、教員の雇用を維持するための支援、教育教材の提供、給食の提供を行っています。

越冬のための物資配布時の様子
【心理社会的支援】

子どもたちは戦争の影響により、故郷から離れた地域や異国での生活を強いられています。中には前線近くの地域から避難した子どももおり、大きな不安を抱いています。子どもたちの心のケアのために、GNJP外部専門家である精神科医の指導のもと現地でファシリテーターを育成し、子どもたちの心のケアのためのワークショップを実施しています。 研修で心理社会的支援の手法を学んだファシリテーターが、実際に子どもたちにワークショップを実施しています。写真や描画、ジオラマ作成、音楽などを用いた手法により、子どもたちのPTSD(心的外傷後ストレス障害)などの発症を予防するとともに、ストレスや困難から立ち直る力を高めます。

ブライラ市での粘土・描画法ワークショップの様子

ウクライナ難民支援へのご寄付

※グッドネーバーズ・ジャパンは「認定NPO法人」です。ご寄付は寄付金控除の対象となります。

▼クレジットカードで寄付


▼郵便払込で寄付

最寄りの郵便局で、窓口にある「払込取扱票」または 「郵便振替払込請求書兼受領証」に必要事項をご記入の上、お振込ください。
ご記入いただく事項は、下記の通りです。
口座番号 00900-9-78879
加入者名 NPO法人グッドネーバーズジャパン
金額 ご寄付いただきます金額をご記入ください
通信欄 「ウクライナ」とご記入ください。 領収書が不要でしたらその旨をご記入ください
ご依頼人・払込人住所氏名 必ずお名前、電話番号、郵便番号、住所をご記入ください


▼銀行振込で寄付

銀行でのお振込みの場合は、以下の口座にお振込みください。

※ 銀行振込みによるご寄付の場合、住所が特定できないため領収書をお送りすることができません。この場合は寄付金控除の対象外となりますので、何卒ご容赦ください。 ご希望の際は、郵便払込をご利用ください。


銀行名 三菱UFJ銀行 本郷支店
口座番号 普通 1155337
口座名義 トクヒ)グッドネーバーズ
振込依頼人名 振込依頼人名に続けて「ウクライナ」とご入力ください
例)ヤマダ ハナコ ウクライナ

スーダン難民支援(事業地:チャド)​

2023年4月に、アフリカのスーダン国内でぼっ発した、スーダン国軍(SAF)と準軍事組織である即応支援部隊(RSF)との衝突により、128万人以上の人々が国外への移動を余儀なくされ、難民となりました。*UNHCR (2023)

GNJPは45万人以上のスーダン難民を受け入れている隣国のチャドにて、急増する難民が安全な水へアクセスするための支援を行っています。

チャドにおけるスーダン難民に対する緊急水衛生支援​

2023年4月のスーダン危機以降、継続する紛争が原因で、隣国チャドに避難するスーダン難民は増え続けており、2023年末までには60万人にまで達すると言われています。さらに、チャドには、この事態が起こる以前の2000年代頃からすでに40万人以上の難民が存在していました。チャド国内に設けられている難民キャンプでチャド国内に設けられている難民キャンプでの 生活インフラは、以前から暮らす難民と新たに生活する難民とが共有するには許容量を超えており、あらゆる分野での緊急支援が必要とされています。特に水へのアクセスや衛生環境は劣悪であり、安全な水にアクセスできないことによる病気のリスクが高まっています。​

そこでGNJPは、2023年10月から難民キャンプにおける水衛生環境を整えるための支援を開始しました。難民が生命の維持・生活に必要な水にアクセスできるよう難民キャンプにて給水施設の整備や共同トイレを整備をします。

加えて、整備した施設を適切に利用していくための知識を身につけられるよう、衛生啓発普及員を育成し、彼ら自身で啓発活動を行える体制を整えていきます。

難民キャンプに供給する水源を探索するGNJPスタッフとUNHCR担当官
難民キャンプに緊急給水施設を建設する様子

※スーダン難民支援(事業地:チャド)へのご寄付は現在承っておりません。

南スーダン・スーダン難民支援(事業地:エチオピア)​

スーダン難民は1983年から継続的に発生し、さらに2011年の南スーダン独立以降に南スーダン国内での紛争による難民も、隣国であるエチオピアに流入し始めました。エチオピアにいる95万人以上の難民のうち、約76%にあたる72万人がスーダンおよび南スーダンからの難民となっています。

GNJPはキャンプでの滞在が長期化する難民の経済的自立を促すための生計向上の支援や、難民とキャンプ周辺の住民との平和を促すための活動を行っています。

​南スーダンおよびスーダン難民の生計向上と平和的共存支援​

エチオピア西部の州にある難民キャンプには、7万9千人以上の難民が滞在しています。この難民キャンプにおいて、難民とキャンプ周辺のエチオピア人コミュニティに対する生計向上のための活動と両コミュニティの平和的共存のための活動を行っています。

対象のキャンプは2015年に設立され、現在に至るまで、難民の数は増え続けています。スーダンや南スーダンの情勢が安定化しないことから、難民の滞在は長期化傾向にあり、難民が自ら生計を立てられるような経済的自立に向けた支援が必要とされています。このような状況を受け、GNJPは、難民や周辺住民に対する起業支援に加えて、コミュニティで貯蓄やローン提供を行ったり、農業による収穫物をまとめて買い取ったりできるような共同組合の設立や運営の支援も行っています。

経済的支援に加えて、文化や言語が異なる両コミュニティ間の平和の促進も重要です。GNJPは両コミュニティの代表者を集めた平和のための委員会の設立や、対話の機会の提供、サッカー大会などのイベントを開催することにより、平和的に共存できるような環境づくりを行っています。

サッカーを通じて交流を深めた難民とホストコミュニティの様子
経済的自立に向けて起業研修を受ける難民の様子

南スーダン・スーダン難民支援(事業地:エチオピア)へのご寄付

※グッドネーバーズ・ジャパンは「認定NPO法人」です。ご寄付は寄付金控除の対象となります。

▼クレジットカードで寄付


▼郵便払込で寄付

最寄りの郵便局で、窓口にある「払込取扱票」または 「郵便振替払込請求書兼受領証」に必要事項をご記入の上、お振込ください。
ご記入いただく事項は、下記の通りです。
口座番号 00900-9-78879
加入者名 NPO法人グッドネーバーズジャパン
金額 ご寄付いただきます金額をご記入ください
通信欄 「エチオピア」とご記入ください。 領収書が不要でしたらその旨をご記入ください
ご依頼人・払込人住所氏名 必ずお名前、電話番号、郵便番号、住所をご記入ください


▼銀行振込で寄付

銀行でのお振込みの場合は、以下の口座にお振込みください。

※ 銀行振込みによるご寄付の場合、住所が特定できないため領収書をお送りすることができません。この場合は寄付金控除の対象外となりますので、何卒ご容赦ください。 ご希望の際は、郵便払込をご利用ください。


銀行名 三菱UFJ銀行 本郷支店
口座番号 普通 1155337
口座名義 トクヒ)グッドネーバーズ
振込依頼人名 振込依頼人名に続けて「エチオピア」とご入力ください
例)ヤマダ ハナコ エチオピア

皆さまのご支援ご協力、どうぞよろしくお願いいたします。

さいごに

戦争などにより故郷を離れて生活している人々は、経済的・身体的、そして精神的に苦しい状態にあり、支援が必要です。

GNJPは、引き続き難民・国内避難民を守るため支援を継続してまいります 

皆さまのご支援ご協力、どうぞよろしくお願いいたします。

これまでの活動報告

ウクライナ支援

【ウクライナ危機】PSS専門家による研修を受けました

【ウクライナ危機】「つらい体験も人生の糧に」子どもたちを支える現地職員にインタビュー

【ウクライナ危機】人道支援事業 フェーズ3を開始します

【ウクライナ危機】人道支援事業のフェーズ2が終了しました

【ウクライナ危機】8/30(水)第二回緊急支援報告会を開催

【ウクライナ危機】心理社会支援(心のケア)ファシリテーターの研修を行いました

【ウクライナ危機】ルーマニアでのシェルター支援

【ウクライナ危機】給水施設修繕事業をはじめました

【ウクライナ危機】侵攻から1年。孤児の支援を開始します

スーダン支援(事業地:チャド)

準備中

南スーダンおよびスーダン支援(事業地:エチオピア)

【女性に対する暴力撤廃の国際デー】エチオピア北部紛争 ジェンダーに基づく暴力を受けた方への支援

【世界食料デー】エチオピア 命をつなぐ食料支援

【国際平和デー】エチオピアでの平和構築事業について紹介します

【エチオピア 命をつなぐ支援】難民キャンプでの支援活動を行っています

【エチオピア 命をつなぐ支援】新しく開始した平和構築事業の開会式を行いました

【エチオピア 命をつなぐ支援】紛争の舞台となった中学校 授業再開にあたり教材を提供しました

【エチオピア 命をつなぐ支援】ひとつのパンを3~4人で分け合うことも

【エチオピア内戦】ジェンダーに基づく暴力を受けた方への支援を行っています

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