グッドごはん活動報告 2023年9月配付
厚生労働省が公表した「2022年国民生活基礎調査」によると、2021年の子どもの貧困率は11.5%と前回調査（2019年）より改善傾向にあるものの、ひとり親世帯の貧困率は44.5%と半数近くが相対的貧困の状態です。グッドネーバーズ・ジャパンは困窮するひとり親世帯に焦点をあて、「ひとり親家庭等医療費助成制度医療証」を持つ家庭を対象に食品を提供しております。生活に欠かせない食を支援することで、ひとり親家庭の親子が困窮する今を乗り切り、子どもたちが自ら未来を切り開ける、その一助となるように支援してまいります。
2023年9月の活動報告
・新たに東京都品川区、大田区、港区の配付拠点にて食品配付を開始しました。
・九州での食品配付開始に向け本格的な準備が始まりました。すでに福岡県・佐賀県に住むご家庭が利用登録をされています。
| 新規登録 世帯数 |
363世帯（首都圏150世帯、近畿圏164世帯、九州圏49世帯） |
|---|---|
| 配付日・場所 |
42カ所44回（首都圏27カ所27回、近畿圏15カ所17回） |
| 配付世帯数 | 2,659世帯（首都圏1,445世帯、近畿圏1,214世帯） |
| 配付世帯の 子どもの 合計人数 |
5,247人（首都圏2,860人、近畿圏2,387人） |
| 累計配付世帯数(のべ)(2017年9月から) | 55,615世帯 |
利用者からの声
9月も、個人の方や企業の方からいただいた食品寄付を多くのひとり親家庭にお渡しすることができました。食品を受け取った利用者の皆さんから、今月もたくさんのコメントが届いています。
・「いつも温かいご支援ありがとうございます。食べ盛りの子供がいる中、物価が高騰しており、お腹いっぱい食べさせるメニューを工夫しています。お米があればなんとかなると思っているのでお米が本当に有難いです。ありがとうございます。」
・「子供が男の子2人で大食いなので、前回頂いてとても喜んでいました。普段お腹いっぱい食べることを遠慮していたようで、申し訳ない気持ちになりましたが、このような支援をしてくださることですごく救われました。ありがとうございます！」
・「先日初めて利用しました。大きなスーツケースに沢山の食品や日用品を頂き、感謝の気持ちでいっぱいになりました。帰り際、体調崩さないようにお気を付けください。との優しいお言葉に涙が溢れ、足早に去ってしまいました。たいへん失礼いたしました。最近体調を崩していたので、不安が大きく膨らんでいたところでした。遠いけれど、行って良かったと心から思いました。また泣くかも知れませんが、お世話になりたいです。いつか、恩返し出来る時がきたら協力させてください。皆様方もどうかご自愛くださいね。支援者の方々に良いことがたくさんありますように…」
・「物価高が続き、お給料が増えない中でひとり親家庭に温かい目を向けてくださる方がいらっしゃることはとてもありがたいです。ありがとうございます。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。」
・「いつも配布ありがとうございます。子どもたちも毎回、何が入っているのか開けるのを楽しみにしています。好きなものがあると特にわー！っと歓声があがります。」
・「いつも私達ひとり親家庭の為にたくさんの食品や愛情をくださり、ありがとうございます。おかげでなんとかやっています。どうかこれからもステキな活動を続けてほしいです。これで救われる家族がどれほどいるでしょうか。ありがたいです。」
担当者より
9月も首都圏では配付拠点を増設し、『グッドごはん』の利便性の向上に努めました。また、進む円安や物価上昇、ガソリン価格の高騰により依然として利用者さんの新規登録は止みません。呼応するように近畿圏では、既存の配付拠点での利用数が増加し、受け入れ体制の整備に注力しております。この支援の輪を拡げられるのも皆さまのご協力あってのことです。引き続き『グッドごはん』を応援いただければと思います。（亀田）
