2026年6月24日にベネズエラで発生した地震から、3カ月が経ちました。 この地震は、ラ・グアイラ州の多くの家族の日常を一変させました。住宅の倒壊や生活基盤の喪失だけでなく、地域の人々は大切な家族や友人を失うという深い悲しみに直面しました。
緊急支援活動を続ける中で、私たちは被災した多くの方々と出会いました。今回はその中から、ラ・グアイラ州で自身も地震の被害を受けながら、地域の人々に寄り添い続けている牧師、Rubén Méndez(ルベン・メンデス)さんのストーリーをご紹介します。

ルベンさんはペンテコステ派教会の牧師として、ラ・グアイラ州のレナセル地区で長年にわたり活動してきました。教会では礼拝だけでなく、子どもたち向けの活動や家族支援、地域住民への相談支援など、多様なコミュニティ活動を行っていました。地震前には毎週数十人の大人と子どもたちが教会に集まり、交流や学びの場として地域に欠かせない存在となっていました。
地震発生当日、ルベンさんは自宅から外出しようとしていた時に強い揺れに見舞われました。
慌てて避難する中で転倒し負傷したほか、目の前で多くの人々が被害を受ける様子を目撃しました。舞い上がる粉じんの中、「建物が崩れてしまうのではないか」という恐怖とともに、家族や教会の仲間たちの安否を案じ続けたと振り返ります。
特に、地域の子どもたちが被害を受けたことは大きな心の傷となりました。

地震直後、最初に動いたのは地域の人々でした。
住民たちは自家用車を使いながら救助活動を行い、瓦礫の撤去や負傷者の搬送に力を尽くしました。ルベンさんは、「困難な状況の中で互いを助け合う地域住民の姿を目の当たりにし、コミュニティの結束力の強さを改めて実感した」と語ります。
その後、人道支援団体や国際機関による食料、水、生活必需品などの支援も届けられましたが、被災直後の混乱期においては地域住民同士の助け合いが大きな支えとなりました。
地震によって教会施設も大きな被害を受けました。しかしルベンさんは、借りたテントと残された椅子を使い、現在も地域の人々が集まれる場所を維持しています。そこでは礼拝だけでなく、子どもたちや家族が安心して集い、互いを励まし合う場としての役割が続いています。
また、心理的なケアの重要性も強調しています。ルベンさん自身も家族とともに心理的支援を受けながら、コミュニティの回復を支える活動を継続しています。

インタビューの最後に、同じような困難を経験している人々へ伝えたいことを尋ねると、ルベンさんは次のように語りました。
「私たちは前に進み続けなければなりません。人生は続いていくからです。たとえ大切な人を失ったとしても、与えられた機会を大切にし、前を向いて歩んでいきましょう。」
ルベンさんのストーリーは、災害による被害の大きさだけでなく、人々が持つ回復力や支え合う力の重要性を教えてくれます。皆さまからのご支援は、食料や物資の提供だけでなく、被災した家族が再び安心して集まり、希望を見出すことのできるコミュニティづくりにもつながっています。
これからも地域の人々が自らの力で未来を築いていけるよう、温かいご支援をよろしくお願いいたします。
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