【ウクライナ危機】給水施設修繕事業の工事をはじめました
グッドネーバーズ・ジャパンは、日本NGO連携無償資金協力事業の一環として、日本外務省の支援を受けて2023年3月より実施している「ウクライナ、ミコライウ州農村部被災地域における給水施設の修繕事業」における復旧工事を開始しました。
安全な水を得るために
本事業の目的は、2022年2月からはじまったロシア軍の侵攻によって被災した地域における給水施設の復旧を支援し、住民が安全な水を手に入れることができるようにすることです。
グッドネーバーズ・ジャパンが支援対象としているのは、ウクライナ南部に位置するミコライウ（Mykolaiv）州の、シローク（Shyroke）村、チェルヴォナ・ドリナ（Chervona Dolyna）村、リマニー（Lymany）村、ウクラインカ（Ukrainka）村の4つの農村です。このうち、シローク村とチェルヴォナ・ドリナ村では2023年12月8日から、リマニー村とウクラインカ村では2024年1月4日から工事を開始しました。
これらの村では掘抜き井戸によって地下水源から水を得ており、復旧工事では、既存の掘抜き井戸の修繕や新規掘削、使えなくなった井戸の閉塞作業を行っています。また、ウクライナで広く普及している「ビュベット」と呼ばれる公共給水施設を各村に設置し、掘抜き井戸からパイプラインを通してつなげることで、ろ過された飲料水を村の人々が得られるようにしています。
給水施設の整備
これまで水道から供給される水は飲料に適さない水質のものでしたが、地域の人々の多くは仕方なくそれを飲用や調理に使っていました。今回、安全に飲用できる品質の水を提供できるように、公共の給水施設を建設しています。
これまで使用してきた貯水タンクやポンプを動かすための設備は、銃撃を受けるなどして壊れてしまいました。このため、新たに貯水のための設備の建設や、電源設備の修繕を行っています。
ロケットが着弾したこと、そしてその衝撃によって、もともと使用していたコンクリート製の配管は広い範囲で使えなくなってしまいました。そのため、使えなくなってしまった配管の修繕も行っています。
本事業は今年6月に完了する予定です。
ウクライナの人々が、安全な水へのアクセスを始め、生活基盤を取り戻せるよう支援に努めてまいりますので、皆様のご支援、ご協力をお願いいたします。
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