MENU
特定非営利活動法人グッドネーバーズ・ジャパン
CLOSE

2026.08.05

【タンザニア】イリンガ州キロロ県にて日本企業の技術を活用した水・衛生改善事業を開始しました

事業の開始式典の様子(キロロ県イデテ村にて、2026年6月20日撮影)

グッドネーバーズ・ジャパン(GNJP)は、タンザニア連合共和国イリンガ州キロロ県イデテ村において、水・衛生環境改善事業を開始しました。 

本事業は、行政サービスや支援が届きにくい山間地域を対象に、衛生的なトイレへのアクセス向上と住民の衛生行動の改善を通じて、水因性感染症のリスク低減と持続可能な地域発展を目指すものです。 

※本事業は、外務省「日本NGO連携無償資金協力事業」です。 

汚染された水と隣り合わせの暮らし

イリンガ州キロロ県イデテ村は州都イリンガから車で約3時間の山間部に位置しています。 
事業地にアクセスする道路は半分以上が未舗装の悪路で、大雨季になると泥沼のような状態となって四輪駆動車でも通行が難しくなるため、行政サービスや支援がなかなか届かない地域です。 

また、ここに暮らす人々の日常には、私たちにとっては「あたりまえ」の衛生環境がまだ十分に整っていません。 

タンザニアの農村部では、安全な水にアクセスできる人はわずか45.87%。住民の半数以上が、川やため池といった未処理の水を飲料水や生活用水として使っています。さらに63.07%の住民が使うトイレは、地面に穴を掘っただけの蓋もないピット式(ぼっとん) トイレです。(WHO/UNICEF Joint Monitoring Programme for Water Supply, Sanitation and Hygiene 2022)

臭いに誘われたハエなどの害虫が病原菌を運び、下痢症やコレラ、赤痢といった水因性の病気が広がる要因となっています。実際にタンザニアでは、こうした感染症による下痢が5歳未満の子どもたちの五大死因の一つに数えられています。 

トレイを建設する中学校(キロロ県イデテ村にて、2026年7月10日撮影)

現地調査で見えてきた課題

GNJPは、グッドネーバーズ・タンザニアとともに、イデテ村で詳細な現地調査を実施しました。 
調査で明らかになったのは、住民が畑や学校までの移動に毎日往復4〜5時間もかけているという点です。 

多くの世帯に家庭用トイレはあるものの、住民が日中の多くの時間を過ごす畑や、子どもたちが通う学校への道中にはトイレがなく、農作業中や長い通学・通勤において野外での排せつが日常化していました。
その結果、土壌や河川が汚染され、大腸菌や腸チフス、コレラといった水因性疾患のリスクが高い居住環境となっていました。 

また、学校には既存のトイレがあるものの、10年以上前に建設されたピット式トイレで、老朽化が進んでいる上に容量の限界が近づいている状態にあり、新しいトイレへのニーズが高まっていました。 

事業開始前に使われていたトイレ(キロロ県イデテ村にて、2026年7月10日撮影)

日本企業の技術で、衛生的な暮らしを

こうした課題に対し、私たちが着目したのが、日本の企業である株式会社LIXILが開発した「SATOトイレ」です。 
SATOトイレは、便器の底についた弁が排せつ物の重みだけで自動的に開閉する、シンプルながら画期的な仕組みを持つ製品です。少量の水で洗浄でき、虫の侵入や悪臭をしっかり防ぐことができるため、衛生面で大きな効果を発揮します。 

SATOトイレはすでにタンザニア全土で普及が進んでおり、イデテ村から最も近いイリンガ州の州都にも複数の販売店があります。また、パーツは1個500円程度と住民にも手の届きやすい価格で販売されており、 購入しやすい環境が整っています。 

事業を通じてつくる、住民が主体の未来 

今回の事業では、学校敷地内に男女別の個室と手洗い場を備えた公衆トイレを建設します。 
建設にあたっては、住民の中から6名の技術者を選び、 SATOトイレのパーツの設置作業を実地で学んでもらいます。この技術者たちは、事業終了後も村の中で必要な場所、特にトイレが不足している畑の近くなどに、衛生的なトイレの設置を広げていく担い手となっていきます。 

また、「PHAST」(住民が主体となって衛生環境の改善に取り組む参加型手法 )を用いた衛生啓発ワークショップを3か月に1度のペースで継続的に実施します。
ワークショップに参加した住民が、自宅にもSATOトイレを設置したいと希望すれば、育成した技術者が設置を手伝い、住民自身の手で衛生的なトイレが少しずつ地域に広がっていく仕組みです。

現地の様子

式典に参加した現地行政関係者や住民の皆さま(キロロ県イデテ村にて、2026年6月20日撮影)

6月20日、キロロ県 イデテ村にて水衛生環境改善事業の開始式典が執り行われました。
式典には、キロロ県の県長や水省・保健省の職員、村のリーダーなど現地行政関係者と住民の皆さんが参加し、合計120名が事業の門出を祝いました。式典では事業内容が改めて共有され、公式に事業開始が宣言されました。 

衛生的なトイレの大切さを伝える劇を披露する生徒たち(キロロ県イデテ村にて、2026年6月20日撮影)

会場では、イデテ村のマデゲ中学校の生徒たちが、衛生的なトイレを使うことの大切さを伝える劇を披露。子どもたちならではの表現に、会場からは温かい拍手が送られました。

支援の輪を、次のステップへ 

「日本企業の技術を通じて、遠く離れたタンザニアの人々の暮らしが変わっていく」
――本事業は、水衛生環境の改善だけでなく、日本の技術や支援の存在を現地の人々に知ってもらう機会でもあります。 

GNJPは現地の人々とともに、住民一人ひとりが「自分たちの手で衛生的な暮らしを守っていける」環境づくりに、これからも取り組んでまいります。 

この活動にご賛同いただけましたら、ぜひ活動へのご支援をお願いいたします。皆さまからのご支援が、地域に寄り添いながら活動を進めていく大きな力となります。 
今後の活動の進捗についても、随時ご報告してまいりますので、引き続き温かい応援をよろしくお願いいたします。 

募金にご協力お願いします

※グッドネーバーズ・ジャパンは「認定NPO法人」です。ご寄付は寄付金控除の対象となります。

▼ 郵便払込で寄付

最寄りの郵便局で、窓口にある「払込取扱票」または 「郵便振替払込請求書兼受領証」に必要事項をご記入の上、お振込ください。 ご記入いただく事項は、下記の通りです。

口座番号 00900-9-78879
加入者名 NPO法人グッドネーバーズジャパン
金額 ご寄付いただきます金額をご記入ください
通信欄 「タンザニア」とご記入ください。 領収証が不要でしたらその旨をご記入ください
ご依頼人・払込人住所氏名 必ずお名前、電話番号、郵便番号、住所をご記入ください

※領収証は、1回あたり1,000円以上のご寄付を対象に発行しております。

▼ 銀行振込で寄付

銀行でのお振込みの場合は、以下の口座にお振込みください。

銀行名 三菱UFJ銀行 本郷支店
口座番号 普通 1155337
口座名義 トクヒ)グツドネーバーズジヤパン
振込依頼人名 振込依頼人名に続けて「タンザニア」とご入力ください
例)ヤマダ ハナコ タンザニア

※銀行振込によるご寄付で領収証(寄附金受領証明書)の発行をご希望の方は、お振込完了後、お問い合わせフォームよりお名前・ご住所・ご連絡先とお振込情報(振込日、振込人様名、振込金額)をお知らせください。
※領収証は、1回あたり1,000円以上のご寄付を対象に発行しております。

皆さまのご支援ご協力、どうぞよろしくお願いいたします。