【ウクライナ危機】夫と父親を残して避難することを決断
「戦闘が近づくにつれ、砲撃とサイレンが毎日街中に鳴り響くようになりました。だから、自宅から避難することにしたんです。」
「これからどこに行って何をすればいいのか、まったくわかりません。今は到着したばかりなので、特に私たちに必要な支援は思いつきませんが、ウクライナに残された人々は緊急の支援を必要としています。どうか助けてあげてください」
（タチアナさんとタチアナさんの母親のお話より）
ウクライナからルーマニアへ。子どもと母親を連れて避難したタチアナさん
タチアナさん（37歳）は、ウクライナのムィコラーイウ（Mykolaiv）という街に住んでいました。
グッドネーバーズ・ジャパンのスタッフがお話を伺った時、タチアナさんは、4人の子どもと自分の母親を連れてイサクチャの一時避難所である教会のホールに到着したばかりでした。
イサクチャはルーマニアの最東端にある小さな町で、ウクライナとの国境があります。この国境を越えるにはフェリーに乗らなければなりませんが、ウクライナからルーマニア東部へ来る難民にとって主要なルートの一つとなっています。
一家は、タチアナさんの夫と父親、そしてペットをウクライナの自宅に残すという難しい決断をしなければなりませんでした。自宅から国境までは、ボランティアによる無料バスで行きました。大きなバッグとスーツケースを抱えて、自宅から東へ400km以上移動したそうです。
3月25日現在、イサクチャ国境点のルートからだけでも、1日に約900人がルーマニアに避難しています。350万人以上の避難民が近隣諸国に避難していますが、そのうち60万人以上がタチアナさんの家族と同じようにルーマニアに逃れてきています。
グッドネーバーズでは、食糧や医薬品の配布、避難民の国境地点から避難所までの移動支援、チャイルド・フレンドリースペースの設置など、さまざまな支援を行っています。
継続的な支援のために、みなさまの温かいご協力をどうぞお願いいたします。
※日本人職員を派遣して行った調査事業は、ジャパン・プラットフォームの助成により実施しました。
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