【レバノン危機】戦争の影響を受けたレバノンの人々に食料と越冬支援を届けました

レバノンでは2024年9月末から国内全土にわたって空爆や地上侵攻が激化し、11月には100万人以上の国内避難民が発生しました。グッドネーバーズ・ジャパンは、危機発生直後から遠隔での調査や現地で活動する援助機関との調整を開始し、今年1月から戦争の影響を受けた人々への支援を行っています。
食料品と灯油の引換券の配付を行いました

2025年1月より、グッドネーバーズ・ジャパンは、ベカー県とナバティエ県において862世帯へ食料品を、1,063世帯へ灯油の引換券の配付を行いました。現在レバノンでは、昨年の戦争中に国内の他の地域や近隣国に避難していた人々が元住んでいた地域へと帰還しています。ところが、人々が帰還する先には壊れた住居や家具や生活用品が残っていない家が待っています。

また、レバノンの冬は寒く、特にベカー県などの山岳部では0℃近くまで冷え込む日も多くあり、人々を冬の寒さから守るための越冬支援が必要です。本事業では、人々が暖房のための燃料を受け取ることができる灯油の引換券の配付を行いました。

停戦後も続く空爆のなかでの支援活動
イスラエル政府とレバノン政府は昨年11月末に停戦に合意しました。しかし、停戦合意後もレバノン各地では依然として空爆や攻撃が継続しています。
本事業の事業地である南部のナバティエ県も例外ではありません。本事業では、1月に現地の行政や他の援助団体との調整のもとに対象者の選定を行いましたが、1月下旬からナバティエ県で攻撃が相次いだため、スタッフや裨益者の安全を優先して活動を一時見合わせざるを得ない状況となりました。
その後、2月下旬に安全が確保できたタイミングで配付を行いました。また、外出に不安を感じている裨益者や高齢者、障害のある方については、戸別訪問による配付も実施しました。

おわりに
緊急の食料配付、越冬支援を経て、現在グッドネーバーズ・ジャパンでは戦争の影響を受けたレバノンの人々が復興に向かっていけるよう、新たな支援を計画しています。
停戦後も攻撃が続くレバノンの人々が少しでも安心して生活をすることができるよう、支援を続けてまいります。みなさまの温かいご支援をどうぞよろしくお願いします。
関連情報
【レバノン危機】人道支援を開始、食料と生活用品の配付を行いました




