【レバノン危機】食料と越冬物資の支援を開始します

昨年9月以降、レバノンでは深刻な人道危機が続いています。グッドネーバーズ・ジャパンは、人々の命と生活を守るため、のべ1,630世帯を対象に食料と越冬物資の支援を実施します。
レバノン危機とこれまでのグッドネーバーズの活動
昨年9月末から国内全土に広がった空爆や地上侵攻の影響により、11月にレバノンでは100万人以上の方が国内避難民となる人道危機が発生しました。
グッドネーバーズでは国内避難民の方々を対象に食事や食料品、生活用品などを配付する緊急事業を実施しました。
11月末にはレバノン政府とイスラエル政府の間で停戦合意が結ばれたものの、帰還を試みる人々が向かう先には攻撃を受け家財道具が失われた住宅が待っており、また一方で、約12万人の人々が今でも一時避難所における避難生活を続けています※1。
食料支援と越冬支援が始まります
2025年1月10日、グッドネーバーズ・ジャパンはジャパン・プラットフォームの助成を受けてベッカー県と南レバノン県において緊急支援事業を開始しました。国内避難民となった方々や避難民を受け入れるコミュニティの方々を対象に、食料セットと暖房用の灯油チケットの配付を行います。
対象地である南レバノン県は、イスラエルと国境を介する地域であることから、空爆などの影響を大きく受けた地域で、この地域から数多くの方々が国内避難民として避難していました。
またベッカー県には高地も多く、冬は約0℃まで冷え込むことから、寒さをしのぐための越冬支援が急務となっています。
食料安全の度合いを測る指標によると、2024年10~11月の間にレバノン国内で食料危機や食料分野で人道危機に直面している人々は、人口の約29%とされており、南レバノン県、ベッカー県の両県がこの対象に含まれています。停戦合意が結ばれた後もこの状況は続いており、残念ながら今後も食料危機が継続する見込みです※2。
おわりに
グッドネーバーズ・ジャパンでは、レバノンにおける危機に対応するため、活動を続けていきます。
みなさまの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
※1 IOM Lebanon Emergency Response Update 6 (as of 31 December)
※2 IPC調査の結果速報
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