ヨナスクールの修繕と奨学金授与式
ヨナスクールの小学校舎の修繕プロジェクトが2017年6月から7月にかけて行われました。
パク・ヨンハ氏らによって校舎が建設されたのは2010年。元気いっぱいの子どもたちが毎日ここで学び、遊び、すくすくと成長してきました。
長年活躍してきた教室には壁の傷も増え、ドアや窓も壊れている箇所がありましたが、今回の修繕でそれらをすべて交換し、壁も全面塗り替えました。
チャドの強い日差しにも負けないくらい鮮やかなブルーが蘇り、きれいになった外壁には「We love Yona」の文字が書かれています。 開校から8年目を迎えるヨナスクールは今日も子どもたちの大切な居場所として、ここファシャアテレに在り続けています。
奨学金授与式を行いました
チャドの若者(14歳~20歳)の識字率は途上国でも特に低く、男性が54%、女性は39%しかありません。(UNICEF)その原因にあるのは、教育の普及率です。
中等教育校へ進学できる子どもは2割~3割程度しかおらず、就学率や卒業率などの正確な統計がとられていないことからも、チャドの教育問題の深刻さが垣間見られます。
そのような状況に一石を投じる形で2015年にスタートしたのがヨナスクール中等教育校プロジェクトです。ヨナスクール小学校の功績がチャド政府に認められ、ファシャアテレ地域で初となる中等教育校の運営をグッドネーバーズが任されることとなったのが始まりでした。
これに伴い、ヨナスクールの一部を改修し中等教育を行う教室を作りましたが、その後新校舎が完成し、さらに多くの子ども達が学び続けることができるようになりました。
2017年10月には、ヨナスクール中等学校の奨学生として15名が選ばれ、授与式が行われました。
2016年に開催した「STAND US / ヨナと一緒にチャド奨学事業」キャンペーンにご参加いただいた日本のスポンサーの皆さまの毎月のご寄付が、奨学生の学生生活を支えています。
式典では賞状、学費、学用品が手渡され、生徒たち一人ひとりの誇らしげな表情が印象的でした。
より良い仕事に就いたり、自らの環境を変えて生き抜く知恵を身に着けるには小学校だけでは不十分であり、この中等教育校が多くの子ども達の未来を拓くものになることは間違いありません。
ここに通う生徒160人一人ひとりが、将来どのように羽ばたいていくのか、日本から楽しみに見守っていてください。