ネパール地震緊急支援 モバイルクリニック(移動診療所)を設置
グッドネーバーズは震源地近くであるゴルカ地域を中心に緊急支援活動を展開しています。
[5月5日~6日]医療チームがモバイルクリニック(移動診療所)を設置し、診療を始めました
5月4日に韓国より派遣された医師1名・看護師1名・救命救急士1名からなる医療チームは、ゴルカから車で5時間ほど移動し、ラプ地域に到着しました。
グッドネーバーズ・ネパールがあらかじめベースキャンプを準備していたため、速やかにモバイルクリニックを設置し、診療に移ることができました。
医療チームは、 現地の医師1名・看護師2名・薬剤師1名・ボランティアスタッフ2名で構成された現地医療スタッフと共に診療にあたりました。彼らは二日間でラプ地域の子ども達と住民400名余りを診療し、傷の消毒から縫合手術まで行いました。
診療を受けるために一日に200名余りの子ども達と住民がモバイルクリニックを訪れました。

「怪我をして以来、初めてきちんと治療を受けました。どうすべきか途方に暮れていましたが、やっと安心しました。 消毒薬もくれて、管理方法も詳しく教えてくれたので、家でも自分で治療できます。 支援物資を配布し、治療もしてくれたグッドネーバーズに非常に感謝しています」
診療を受けた子ども達と住民に薬を処方し、さらに防水シート、毛布、非常食などの緊急支援物資を配布しました。 また、伝染病予防のため、モバイルクリニックを通じて370世帯に衛生キットを配布しました。

[5月7日]ゴルカ地域で第5回緊急支援物資配布を行いました
ゴルカ地域の主な地域に設置された倉庫を拠点とし、様々な孤立した地域へ緊急支援物資を配布しました。5月4日以降に行われたグッドネーバーズの緊急支援物資配布の状況は次の通りです。
5月5日 | アルアルバン村 466世帯、トゥミ村 573世帯 |
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5月6日 | アルアルバン村 357世帯、トゥミ村 226世帯、ラプ村 146世帯、マンドゥ村 132世帯 |
5月7日 | トゥミ村 13世帯、ラプ村 1,157世帯 |
雨期が近づく中、余震の恐怖に脅えながらも外で生活することを余儀なくされた被災者に対し、防水シートと非常食を配布しています。

[5月8日] PTSD(心的外傷後ストレス障害)対策チームを派遣しました
被災者の心のケアのために『PTSD(心的外傷後ストレス障害)対策チーム』を派遣しました。
派遣された対策チームは、現地の教師と保護者向けに、彼等が子ども達に直接心のケアプログラムを行えるようトレーニングする予定です。
約2,000人の子ども達を対象に継続的な心のケアプログラムを進め、震災で傷ついた子どもの心理的安定を取り戻すことに最善を尽くします。

現在、 被災者の継続的な医療支援のためにサムスンソウル病院と共に、さらなる医療チームを編成し、派遣準備をしています。 ネパール地震の被災者が一日もはやく安定を取り戻し、日常生活に復帰することができるよう、皆様の温かいご支援をお願いいたします。