パキスタン洪水緊急支援 活動終了のご報告
活動終了のご報告
グッドネーバーズ・ジャパンは2014年11月27日をもちましてパキスタン洪水緊急支援の活動を終了いたしました。
死者数367名、被災者総数253万名、全壊または半壊した家屋10万7,102戸(パキスタン国家災害管理庁)という大きな災害であったにもかかわらず、国内ではあまりニュースとして取り上げられませんでしたが、グッドネーバーズ・ジャパンが発信した支援活動や被災地の状況を、多くの方がフェイスブックなどを通じて拡散してくだいました。
当団体は今後も、必要とされるところで必要とされる支援を行っていきたいとおもいます。募金にご協力くださいました皆さま、ありがとうございました。
受益者のモニタリングより
受益者の被災状況や支援物資の利用状況などについてスタッフがインタビューしました。
「息子の家族と一緒に住んでいます。洪水が発生したとき、 水が胸の高さまで上がってきたので、息子の助けを借り家の屋根の上に避難しました。わずかな服や食糧も屋根の上に運び、水が引くのを待ちました。 幸い家は無事でしたが、同じ敷地内にある別の息子の家は一部壊れてしまいました。 また、飼っていた羊2匹が死んでしまいました。息子が雇われて働いている畑も被害に合ったため、収入が減ってしまいました。元から貧しい家庭であったため備蓄もなく、小麦粉、砂糖と石鹸をもらった後はすぐに使い始めました。」
6人家族の父親 「洪水が起きて水位が上がってきたため、4人の子どもを連れて別の地域に住む親戚の家に避難しました。持てるものは一緒にもっていき、約2か月後(配布が行われる数日前)に戻ってきました。水圧で寝室の壁が壊れていましたが、修復の目途は立っていません。また水牛1頭と羊1匹を失い、米も大きな被害を受けたため今年の収穫はありません。2か月後(1月下旬)から次期の稲作を始めないといけませんが、まず肥料を買うためにお金を借りなければいけません。 配布された物資のうち、油、小麦粉、豆を使い食事を作りました。石鹸と毛布もすぐに使いました。配られたものはどれも必要なもので、お金がないときにこのようなものを買わずに済み、とても感謝しています。」