ネパール地震緊急支援 公共水道の修理事業を開始
グッドネーバーズ・ジャパンによる公共水道の応急修理事業を開始します
4月25日に発生したネパール中部地震やその後も続く大きな余震により、公共水道が破損したため、被災地では飲料水や生活用水の確保が困難な状態にあります。被災者は急勾配の山道を上り下りして川まで水を汲みに行っていますが、運べる量には限りがあり、かろうじて飲用水を確保する程度で、生活用水は圧倒的に不足しています。これにより、不衛生な水が原因となった病気が広まる可能性もあります。
そのためグッドネーバーズ・ジャパンは、以前よりグッドネーバーズの活動地域であり、今回特に被害が大きかったゴルカ郡で、公共水道の応急修理支援を行います。
村人が水汲みに行く川までの道のりは険しく、大量には運べない
破損した水道管
被災を免れた水場に集まる人々
水の止まった水場
ゴルカ郡内の5つの地域には82系統の給水システムがあり、ひとつの給水システムに平均5.2か所の公共水場がありますが、ゴルカ郡公共水道局の調査では、このうち約70%の約57系統、約300か所が使用不可能になったということです。グッドネーバーズ・ジャパンはこのうち、約30系統の水道管と付属する150の水場を応急修理する計画で、これにより約1,170世帯(約6300人)の飲料水、生活用水のアクセス改善が見込まれています。
グッドネーバーズ・ジャパンは、5月29日に小泉事務局長を被災地に派遣し、グッドネーバーズ・ネパールの協力の下、水道網の破損箇所の特定・修理資材の選定・調達などを進めています。
※この事業はJPF(ジャパン・プラットフォーム)の助成により実施されます。