【カンボジア】きれいな水を届けるWASHプロジェクトを行いました
カンボジアのエクプノン地域では安全な水を供給する設備が整備されておらず、住民が汚染された川の水をそのまま使用しているため、免疫力が弱い子どもたちと地域住民は水系感染症など様々な病気にさらされていました。
そこで、グッドネーバーズはWASH Project※(以下WASHプロジェクト)を展開し、子どもたちが快適な環境で安全に勉強できるように、学校への水飲み場の設置やトイレの改修を行い、手洗いの重要性に関する衛生教育も行いました。
※WASH (Water, Sanitation and Hygiene) Project とは:水・トイレ・衛生習慣の改善を目指す事業のこと。国連組織や赤十字、NGO等が実施している
WASHプロジェクトがカンボジアにもたらした変化
国連が定めた3月22日の「世界水の日」には、1,000人余りの学生と地域住民が河川の清掃活動をしてきれいな水の大切さを知らせるキャンペーンを行い、人々は村の一員としてきれいな環境づくりに参加し、地域住民と学生の双方が有意義な一日を過ごしました。
「WASHプロジェクトを通じて、学校できれいなトイレを使えるようになりました。
安全な水を飲むことと、きれいな環境の重要性も学びました!
私と家族の健康を守るため、教えてもらった内容を生活の中でしっかり実践します。」
ーマオマラさん/エクプノン地域の小学生
村に設置された浄水場で水の心配NO!
エクプノン地域が抱えていた最大の問題は、安全な水を供給する設備が整備されておらず、住民たちが汚染された川の水をそのまま使用しているということでした。
WASHプロジェクトを通じて地域内に4つの浄水場が設けられ、約80世帯で安全な水が供給されるようになりました。地域住民は施設の運営と維持管理を自発的に行うことを目的に飲料水委員会を組織し、改善された環境を守るために力を合わせています。
村の浄水場はこのように利用されます!
「浄水されていない川の水をそのまま使用して様々な病気に苦しむ住民が多くいました。しかし、水を浄化する施設ができ、私たちの家族は今、安全できれいな飲料水を飲むことができるようになりました。」
– キム・ビバンさん/エクプノン地域住民飲料水委員会
最近、エクプノン地域には保健所が新しく建てられました。これはWASHプロジェクトの一環で、保健所では子どもの健診や地域住民の保健衛生キャンペーンなど様々なプログラムが進められています。
今回のWASHプロジェクトでは、27,531人の地域住民に改善された飲料水を提供することができました。グッドネーバーズは、人々の汚染された飲料水による健康被害を軽減し、安全で健康的な日常を過ごせるように、今後も世界のあらゆる地域でWASHプロジェクトを展開していきます。