ルワンダにおける給水施設建設・衛生教育事業報告
2012年10月、NPO法人ワールドランナーズ・ジャパン様が主催する「チャリティーランinグローバルフェスタJAPAN2012」が開催され、このイベントに906名の参加者が集まりました。その参加費の助成を受け、グッドネーバーズ・ジャパンでは「ルワンダにおける給水施設建設・衛生教育事業」を実施しました。
ルワンダ共和国における給水施設の普及および衛生教育の導入による子どもの健康改善事業
- 対象地域:南部州カモニ県ルンダ郡カギナ地区
- 支援内容:給水施設4基設置、住民への衛生教育
- 対象者数:カギナ地区全1124世帯5539名と周辺地区の住民
対象となったカギナ地区で生活している少数民族トゥワ族は、部落差別の影響により政府による支援が行き届かず給水施設が設置されていませんでした。
給水施設の設置前までは、上の写真からも分かるように、住民は川や用水路の不衛生な水を、家から遠く離れた場所まで汲みにいかなければなりませんでした。水汲みの仕事は、主に子ども達が任されている場合が多く、体力的な面でも大きな負担になっていました。
給水施設の設置前までは、上の写真からも分かるように、住民は川や用水路の不衛生な水を、家から遠く離れた場所まで汲みにいかなければなりませんでした。水汲みの仕事は、主に子ども達が任されている場合が多く、体力的な面でも大きな負担になっていました。
このような状況を改善するため、今回の事業では給水施設4基を設置しました。
完成してまもなく、住民達が水を汲みに来ており安全な水が手に入ることを喜んでくれていました。
給水施設設置前まで住民は不衛生な水をそのまま飲んでいました。また水が貴重であったため水をなるべく節約しようと、手洗いや歯磨き、食器洗いをしないという生活をしており、その結果として皮膚病をはじめ病気にかかりやすくなっていました。
そこで衛生に対する意識向上を目的に、保健師への育成トレーニングをした後、その保健師による衛生教育を住民に対して実施しました。さらに衛生用品(歯ブラシ・歯磨き粉・石鹸など)を配布しました。
衛生用品配布の後、住民からこのようなメッセージをいただきました。
「歯磨きは裕福な人がすることだと思っていた。今では毎食後、歯磨きを家族全員でしている。」
また今までは食器を洗った後は地面に置いて乾かしていましたが、清潔な状態で食器を乾かせるよう自ら棚を作るなど、住民の衛生意識の向上がみられました。
今回の事業をご支援いただいたワールドランナーズ・ジャパン様、およびチャリティーランの参加者の方に、改めてお礼申し上げます。
※プロジェクトから、水・衛生をお選びください