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2015.10.21 人道支援

ネパール地震緊急支援【公共水道修理事業】32系統の給水システムを修理

2015年4月25日午後3時11分(日本時間)ごろネパール中部で発生したM7.8の地震による死者数は周辺国を含み8,891人に達し、全壊した家屋は605,254件に達しました。また、未だ58,689万人もの人々が避難生活を送っています(UNOCHA Humanitarian Bulletin Nepal Earthquake Issue 04 (Final Issue) )。
グッドネーバーズ・ジャパンは発災後直ちに緊急援助を決定し、被害状況の調査・緊急支援物資配布のほか、公共水道の修理を進めております。この緊急支援事業には、皆様のご協力が必要です。いただいたご寄付は、緊急支援物資の調達、配布、モニタリング、及び被災者のサポートのために使わせていただきます。

※グッドネーバーズ・ジャパンは認定NPO法人です。ご寄付は寄付金控除の対象となります。

※本事業はジャパン・プラットフォームの助成によって実施されています。

クレジットカードで寄付

グッドネーバーズ・ジャパンは、8月31日に再びスタッフをネパールに派遣し、雨期が終わった被災地で公共水道の修理事業を再開しました。

女性達が、7月に設置したパイプとタンクを使っていました。

資材を輸送

グッドネーバーズは、工事が必要な場所をひとつずつ確認し、修理が必要とされる計32系統の給水システムを特定しました。その後、工事に必要なセメントや石等の資材を調達し、それぞれの現場に輸送しました。

資材をトラクターで運びます

輸送は写真のようなトラクターに少しずつ乗せて運びますが、山間部のため車両が通れないところも多くあります。そのようなところは、現地の住民が資材を担いで運んでくれました。

車が入れない道は、住民が資材を運んでくれます

Finam村のこのコミュニティでは、1世帯2袋運ぶ、とリーダーが決め、さっそく資材を運びに住民が訪れていました。一袋50kgもするセメントの袋を運ぶ住民の中には、女性の姿も見られました。

工事現場の様子

労働力を提供してくれたManbu村の人々

災害現場で水・衛生事業を調整する、地元政府や国際機関・NGOによるWASHクラスターでは、すべてを支援団体に頼るのではなく、労働力など自分達で用意できるものは、自分達で負担することが推し進められており、この水道の修理事業でも砂・石の調達や、穴を掘る作業などは住民が行っています。
モニタリングで訪れたManbu村では、1つの水道系統を使うことになる世帯が協力して、1世帯1～2人、数日おきに協力するという形で、コミュニティのリーダーが率先して取りまとめをしてくれています。「早く安全な水道がほしい!」という一心で、みんなが協力して、工事を進めてくれていました。

下の写真では、奥で男性が壊れたタンクを取り壊し、手前側の女性が新しくタンクを作るところに穴を掘っています。ここは私有地ですが、所有者のおじいさんがコミュニティのためなら、と土地を提供してくれたそうです。

Aruarbang村の工事の様子

さらに工事が進んだFinam村の様子です。パイプと鉄の棒をモルタル(セメント・砂・水を混ぜたもの)で固定しながら、水源から取った水を溜めるための円柱状のタンクを作ります。

タンクの底の部分をモルタルで固めています。

タンクと繋いだ水道管をモルタルで固定し蛇口をつけ、石を並べて周りを囲みます。

蛇口のついた水道管を固定させます

水を全体にかけて、乾かしたら完成です

緊急支援募金にご協力お願いします

グッドネーバーズ・ジャパンは、12月中旬までを目標にこのような作業を計32カ所で行い、生活用水が不足する乾季に備えて給水システムの修理を行っています。
この緊急支援事業には、皆様のご協力が必要です。いただいたご寄付は、緊急支援物資の調達、配布、モニタリング、及び被災者のサポートのために使わせていただきます。どうぞ緊急支援募金にご協力お願い致します。