世界中の子ども達に笑顔を。途上国の子どもの教育支援・緊急支援を行う国際NGOグッドネーバーズ・ジャパン

*

緊急支援

地震、津波、洪水、干ばつ等、自然は時に災害を引き起こし人々を襲います。尊い人命が失われるだけでなく、家屋が壊れたり、水や食糧を確保できなくなったり、行政機能が止まってしまったりと、災害を生き延びた人々も非常に困難な状況に追い込まれます。このような状況に陥ったとき、子どもや女性、貧困層といった社会的弱者は最も影響を受けやすく、更に弱い立場に置かれます。災害そのものによる直接的な損害に留まらず、職を失う人や被災体験のトラウマを抱える子ども等、苦しみは様々な局面に及びます。

大きな災害が起きた際は、政府の支援や地域内の助け合いだけでは足りず、外部からの支援が必要とされます。一律的な援助ではなく、現場のニーズに応じた対応がなければ、被災した人々は日常の生活を取り戻すことができません。

グッドネーバーズの活動内容

被災された方々へ安心を届けるため、緊急支援では以下の活動を行っています。

  • 支援物資(食糧・日用品等)の配布
  • 家屋・学校等、インフラや建物の修復
  • 避難所・仮設住宅支援
  • 医療救護
  • 被災者の心のケア
  • 子ども支援(保護、教育支援、心のケア等)

活動実績

グッドネーバーズ・ジャパンは地震、津波、サイクロンなどの自然災害時の緊急支援活動を行っております。その一部をご紹介します。

ハイチ地震(2010)

haiti

中央アメリカ、イスパニョール島西部に位置するハイチ。1804年に独立を勝ち取り世界初の黒人による共和制国家となりましたが、独立後から現在に至るまで政治的混乱や貧困に苦しんでいます。
2010年1月12日に発生したマグニチュード7.0の大地震は、ハイチの人々を更なる苦境に追い込みました。国民の3分の1に当たる370万人が被災し、死者は31万人を超えました。もともとインフラが整っていなかったため復興は遅々として進まず、劣悪な環境での避難生活がコレラの流行という更なる悲劇を招きました。
グッドネーバーズは同年1月14日にスタッフを現地へ派遣。被害の大きかった首都ポルトープランスの貧困地域を中心に、様々な支援活動に取り組みました。

主な支援活動内容

  • 支援物資配布:計8,720世帯40,600人に米・豆・スパゲティ等を配布
  • シェルター設置:680世帯3,400人に避難用テントや防水シートを配布
  • 医療救護:モバイルクリニック実施、保健所運営、病院の設備支援等
  • 子ども支援:教育支援、給食支援、音楽やアートセラピーによる心のケア等

東日本大震災

tohoku

2011年3月11日、東日本を襲ったマグニチュード8.0の地震と大津波は、主に東北地方に甚大なダメージをもたらしました。
 グッドネーバーズ・ジャパンは震災直後から現地に入り、被害の大きかった岩手県沿岸部の大槌町、釜石市、山田町を中心に緊急支援を開始。その後大槌町に事務所を構え、2年半以上に渡り、現地駐在スタッフを中心に地元の人々と対話を重ねながら多角的な活動を展開しました。

主な支援活動内容

  • 支援物資配布:食糧、衣類、日用品、防寒具等を配布
  • ボランティア派遣:全国からボランティアを集め被災家屋や河川を清掃
  • インフラ・建物の再建:被災保育園の園舎増築、漁協設備建設等
  • 子ども支援:アートセラピーによる心のケア、遊び場支援、教育支援等

東アフリカ干ばつ

2011年、東アフリカは過去60年で最悪の干ばつに見舞われました。中でもソマリアでは飢饉が深刻化し、ソマリアからの避難民を受け入れた隣国ケニアとエチオピアの食糧事情も悪化。国連は、これまでに数万人が餓死し、1200万人以上が生命の危機に瀕しているとし、国際社会に支援を呼びかけました。
この事態を受け、グッドネーバーズ・ジャパンはスタッフをエチオピアに派遣。被害の大きかったオロミア州ベルベレ郡にて食糧配布を行いました。多くの住民が食糧を求めて集まり、小さな赤ちゃんを抱えたお母さんや妊婦さんの姿も見受けられました。

主な支援活動内容

  • 支援物資配布:3,400人を対象に2か月分の穀物、食用油、豆を配布。(うち5歳児以下の子どもと妊婦1,900人にはCSBとよばれるトウモロコシと大豆の混合粉を配布

フィリピン 大型台風ハイエン

2013年11月8日にフィリピン中部に上陸した超大型台風30号(ハイエン)。台風と高潮による被害は大きく、死者は6200人以上、被災者は1,600万人以上に上りました。また114万戸以上の家屋が損壊し、インフラや農業、漁業にも深刻なダメージを与えました。
グッドネーバーズは直ちに現地にスタッフを派遣し、レイテ島タクロバン、次いでサマール島ギワンにて緊急支援を実施しました。災害の爪痕は深く、長期的な支援が必要とされているため、ギワンに事務所を構え現在も支援活動を行っています。

主な支援活動内容

  • 支援物資配布:8,000世帯に水と食糧、1,994世帯に衛生用品、 2,862世帯に蚊帳を配布
  • インフラ・建物の再建:学校再建
  • 子ども支援:被災児童の心のケア、19の学校にて仮設教室用テント50張設置、2,000人の子ども達に机、椅子、文房具一式を配布