世界中の子ども達に笑顔を。途上国の子どもの教育支援・緊急支援を行う国際NGOグッドネーバーズ・ジャパン

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2012.01.01 人道支援

心のケアプログラム

臨床心理士によるアセスメントプロジェクト

2011年5月より、臨床心理士の方をお招きして、幼稚園や保育園の先生・保護者を対象とした子どもの心のケアワークショップを実施しました。ワークショップでは臨床心理士の方が観察した子どもの様子や先生方の報告をもとに、震災後に子ども達が見せた環境の変化によるストレスを和らげるための対策を説明したほか、保護者や先生方のストレスのケアも行われました。

講習会を受けた先生方からの感想

・「子どもだけでなく、大人もしんどいんだよ」と講師の先生から言ってもらい気持ちが楽になった。
・立場上、子ども達、そしてその後ろにいる保護者の気持ちに深く目を向けながら仕事をしなければならない。それが今回の震災で更に前以上に気遣うことが多くなった。自分たちも被災者でありながら「支えなければならない」、「負担を減らさなければならない」と言う気持ちの方が大きくなり、いつの間にか自分のことは気にしないようになっていたのかもしれない。いつかこの疲れが爆発して身体を壊したりしないように、時間を見つけて休養を取っていきたいと思う。

参加者(保護者)の方からの感想

・津波ごっこをしていても叱る必要はないんだと分かりました。
・今、親も子も恐怖の中で生活していますが、今日の話を参考にリラックスして休みながら生活していきたいです。
・子どもときちんと向き合っていこうと思いました。イライラせずにまずは深呼吸!!
・5分でも良いので自分の為にリラックスする為の時間をとると、子どもにも優しく接する事が出来る気がする。体と一緒に心もほぐすことが大事なんだなと思いました。
・震災後から怒りっぽくなったり、グズグズしたりすることが震災のせいなのか、性格なのか分からなくなってしまい、子育てに自信が持てなくなってしまいました。子どもと向き合おうとすればするほど厳しく叱ってしまいます。親がリラックスすることも心がけようと思いました。
・また、心理ケア講習の他に、直接子どもや人々にアプローチできる心のケア活動も必要とされており、以下の活動も心のケアプロジェクトとして実施しています。

遊び場支援プロジェクト

「子どもだもん。外で思いっきり遊ぶべし!」プロジェクト

震災で被害を受けた保育園や幼稚園は小学校の跡地などを間借りして運営されています。そのため園庭の無い状態で、外で遊ぶ場も限られていました。これを背景に、2012年7月より、東日本大震災子ども支援センター様と協力して、「子どもだもん。外で思いっきり遊ぶべし!」プロジェクトを始め、子ども達に思いきり外で遊んでもらうため、遊具が揃っていて自然も豊かな、こすもす公園(釜石市)・福祉の森(釜石市)などへバスでピクニックに出かけました。 このプロジェクトは岩手県釜石市と大槌町内の3カ所の保育施設の子ども達を対象に月に1回程度、継続的に実施されています。

砂場応援プロジェクト

上記のプロジェクトと併せて、保育士の方や保護者の方の「屋外で遊ぶ場所が欲しい」との要望にお応えするため、砂場を設置、または整備するプロジェクトを開始しました。 砂場作りは、しがNPOセンター様や多くのボランティアさんの協力により行われ、砂場に使う抗菌砂は、いわて未来作り機構 いわて三陸復興のかけ橋様、大槌・釜石で活動している団体、NPO ASSIST SANRIKU様、一般社団法人 Social.Dreams様、TOKYO FUNNY PEOPLE様など多数の団体様や個人の方からご協力をいただき調達しました。

【実施施設】: 安渡保育所(大槌町)(2012年5月)、 鵜住居児童館(2012年8月) 、 唐丹児童館(2012年10月) ※一部児童館には砂場だけでなく遊具も支援しました

スタッフブログ

パソコン教室プロジェクト

仮設住宅で生活する方の中には家に引きこもりがちになってしまう方もいます。GNJPは仮設住宅の外に出て人と交流するきっかけ作り、さらに参加者のパソコンスキルの向上を目的としたパソコン教室プロジェクトを始め、山田町の以下の仮設住宅で隔週1回実施しています。(この事業は、公益財団法人ケア・インターナショナルジャパン様と山田町ほっとサポートセンター様との協働です。)
【パソコン教室を実施している地域】 ・大沢地区 浜川目仮設団地集会所、 ・織笠地区 町民グランド仮設団地談話室、 ・豊間根地区 石峠橋仮設団地集会所、・船越地区 浦の浜仮設団地集会所、 ・織笠地区 猿神仮設団地集会所、 ・山田地区 関谷担い手仮設団地、 ・山田地区 間木戸仮設住宅

アートセラピープロジェクト

アートセラピーとは、子ども達が大きな紙に好きな色で自由に絵を描いたり、紙粘土で好きなものを作ったり、創造力のままに表現することによって、抱えている自分の気持ちを発散してもらうというセラピーの手法です。 GNJPは、アートセラピーを専門に活動している「東日本支援クレヨンネットチーム岩手」様から色彩心理士の方をお招きし、定期的にアートセラピーを実施しています。この活動を継続することによって、子どもたちの表現する色使いが豊かになってくるそうです。対象の幼稚園・保育園は、おさなご幼稚園(対象園児36人)、大槌町託児所(対象園児6人)、安渡保育所(対象園児13人)です。
アートセラピーは画材をたくさん使うため、実施するにあたり必要となる画材を、一般財団法人SAVE IWATE様やNPO ASSIST SANRIKU様、そして一般の方々より集めました。
※この事業は赤い羽根「災害ボランティアNPO活動募金」の助成を受けて実施されました。

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