希望の手紙コンテスト 表彰式を開催
11月1日(土)、大田区産業プラザPioで
『夏休み 親子でチャレンジ!希望の手紙コンテスト』
の表彰式が開かれました。あいにく雨天での開催となりましたが、当日は17人の子ども達とそのご家族の方々にご出席いただき、和やかな雰囲気の中式を執り行うことができました。
審査員の平野啓一郎さん、兼重淳さん、吉川正宏さんからの総評は保護者の方から特に好評で、真剣に耳を傾けていました。保護者の方とのお話や、アンケートの結果からは、この『希望の手紙コンテスト』が親子で途上国のことを考えるきっかけになるのはもちろん、子どもの手紙を通して、今まで知らなかった子どもの感受性や表現力などの新たな一面を見つける機会にもなっていたことがうかがえました。



審査員総評
平野啓一郎さん(芥川賞作家)

しかし、かわいそうねって直接言われることが、すごく嬉しいのかそれとも、そう言われるともしかするとちょっとみじめな気持ちになってしまうかもしれないし、そういうときに自分だったら、何と言ってもらえると、明日もがんばって生きていこう!という気持ちになれるか、そういうようなところまで、今回は考えてもらいたいなという思いでいました。実際に皆さんのお手紙の中では、そういう優しい気持ちだとか、相手に対する思いやりというのが随所に見られていて非常に嬉しく思いました。このような素晴らしい手紙を書いてくれたみなさんが、どんな立派な大人になってこの国を、あるいはこの世界を立派にしていってくださるのか、という事を楽しみにしています。
兼重淳さん(映画監督)

でも平野先生も言っていたように、そのときどういう言葉をかけてあげられるかということをこれから考えていけるような子ども達になってほしいなと思いました。
吉川正宏さん(JICA職員)

今回みなさんのお手紙を読ませていただく中で、素晴らしいなと思ったのは、DVDを観て、まずその感じたことを手紙にしてくださったことです。(DVDでバングラデシュの暮らしを観るだけだと)やっぱり日本と違う社会なんだ、というところで多分終わってしまうと思うんですが、さらに同じ目線で、自分の立場でできること、あるいは自分の立場から見たことについて一生懸命言葉で表現しようとしてくださっている、そこがとても素晴らしかったと思います。こういう形で関心を持っていただくことが大事で、さらに今後も持ち続けてもらうということが、とても大事です。本当に素晴らしい手紙を読ませていただきましてありがとうございました。
シャー・アラムさん(BEST Organization 代表/ バングラデシュ出身)

今回の企画で、参加した皆さんの貴重な機会を与えて頂いて感謝しています。また、人と人の【絆】を思い返せて頂けたことを嬉しく思います。一所懸命頑張っているアリフ君に素敵な思いが届きますように!
希望の手紙コンテスト入賞作品
第一回の希望の手紙コンテストでは、8名の手紙が入賞作品に選ばれ、33名の手紙が佳作に選ばれました。表彰式での賞状授与の際にはひとりひとりの名前が呼ばれ、子ども達は少し緊張しながらも笑顔でしっかりと賞状を受け取ってくれました。ここでは入賞した8名が、アリフに書いた手紙をご紹介します。
また団体賞には、学級全体でコンテストに取り組んでくださった東京都府中市立日新小学校が選ばれ、みんなで世界の国々の文化や言葉を学べる地球儀が贈られました。
最優秀賞 加勢侑大くん

それでもアリフくんは、強くてかっこよかったです。お父さんみたいにかぞくにごはんをたべさせていること、どんなにつらくても弱音をはかないこと、がんばりつづけていること、本当にすごいです。それと、1ばんかっこいいとおもったことは、どんなにつらくてもパイロットになるという大きなゆめにむけてどりょくをつづけていることです。
ぼくは、ラグビーの日本代表になりたいと思っています。まだじゅんびはできていないけどアリフくんのようにがんばっていきたいと思います。いっしょにゆめをかなえましょう。
優秀賞 清水万椰さん

アリフはがんばりやさんだからぜったいゆめがかなってひこうきのパイロットになれるとおもう。アリフのことおうえんしているよ。わたしも勉強がんばるよ。アリフといつか友だちになれたらうれしいです。
優秀賞 磯村美優さん

入賞 田中寿歩さん

わたしも、アリフのようなはたらいているお兄さんがいます。とてもやさしくて、大すきです。きっとアリフの妹さんもがんばっているお兄さんの事が大すきだと思います。ごはんも足りなくて、つらいのにがまんをしてお仕事にも行ってすごすぎます。きっといつか神様がアリフくんのがんばりを分かってくれると思います。学校に通えるようになるまであきらめないでください。わたしも神様にお祈りをするので、がんばってくださいね。
入賞 石井寛大くん

入賞 兒玉光智子さん

入賞 松岡准生くん
こんにちは。ぼくはまつおかじゅんせいです。ありふのDVDみたよ。まいにちおしごとたいへんだね。つかれているのにいもうととべんきょうしてえらいね。ありふがはやくがっこうにいけるようになるといいね。ありふはぱいろっとになったら、どこのくににいきたいですか。ぼくのすんでいるにほおんのおかやまははれのひがおおくてますかっとがおいしいよ。ばいろっとになってあそびにきてね。
審査員特別賞 杉村亮香さん

外の青空は、わたしも、きれいだと思います!!外は、きれいな花やいろんなものがきれいです。毎日あついこうじげんばでいもうとやおばあちゃんのためにくすりやいもうとのための2つのためにがんばって本当にやさしいアリフさんはかっこいいからパイロットになれるとわたしは思います。おばあちゃんもなおってほしいですね!わたしも、アリフさんみたいになりたいです。
パイロットになれるとぜったいわたしは、そうねがいます。毎日あついこうじげんばでがんばってください。
団体賞 東京都府中市立日新小学校


今回は学級の取り組みとして参加させていただきました。全員賞をいただけてよかったです。
全員が自信がつき良い機会となりました。
ありがとうございました。
府中市立日新小学校 斎藤マリ・2年1組一同