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2008.08.13 人道支援

ミャンマー大型サイクロン 「ナルギス」緊急支援活動 更新情報 (2008年8月13日)

1. 事業実施背景

2008年5月2日夜から3日にかけ、時速190kmの強風を伴ったサイクロン「ナルギス」がミャンマー西南部を襲いました。旧首都ヤンゴン及びエヤワディ管区デルタ地域では、90%~95%の土地が甚大な被害を受けました。これにより死亡者数77,738名、行方不明者数55,917名、被災者数約250万名となっています。

ミャンマーでは、サイクロンの被害を受けた地域の80%以上が、家屋、学校、保健施設、道路など社会基盤施設の破壊が深刻な状況にあります。 特に被害が深刻な地域であるエヤワディ管区デルタ地域は、ミャンマー最大の穀倉地帯で、農作地では大きな被害を受けています。次回の収穫期である11月まで、継続的な食糧支援が必要な状況です。

グッドネーバーズ・インターナショナルは、5月7日から6月12日までミャンマー・ヤンゴン合計3回に渡り、緊急支援チームを派遣し、グッドネーバーズ・ミャンマー支部と共に食糧及び生活必需品等の物資支援と家を失った被災者のための家屋修復・再建支援事業を行いました。

また、今後3ヵ月間は、初期復旧支援期間として被害地域住民への農作物の種の支援、児童教育支援、基盤施設の復旧支援など継続的な支援活動を行います。

2. 緊急支援・初期復旧支援 事業概要

(1) 事業期間 : 2008年 5月 – 2008年 8月 (3ヶ月間)

事業目的

1) 食料及び食物などの配布を通して、各家庭の生計維持のために必要とされる基本的な物資の支援を行います。
2) サイクロン被害で家を失った被災者たちの家屋の再建事業を通して、人々が安全に日常の生活が営む事できるよう支援活動を行います。
3) 被害地域の各村への農業支援を通して農作地の復旧と共に食糧生産を上げることを目指し、地域住民たちが外部の助けがなくとも自立することができるよう支援します。
4) 突然の災害により、心理的にも大きなショックを受けた子どもたちへ教育支援(学用品、制服、学費)を通して子どもたちが災害以前のように生活が送れるよう支援活動を行います。

(2) 緊急支援活動内容 進捗状況

1) 緊急支援物資配布事業
1. 対象人数 : 被害地域住民 22,000人
2. 対象地域 : ヤンゴン管区 (Kahn、Want、Mingled)、
エヤワディ管区 (Bo gale、Daubing)
3. 物資配布事業内容
– 食糧支援 : 米、食用油、塩、麺、ビスケットなど
– 生活必需品支援 : 蚊帳、料理道具、衣類、毛布など
– 衛生用品支援
– 医薬品支援

2) 家屋建築事業
1. 対象人数 : 被害地域 186世帯、1,000人対象
2. 対象地域 : ヤンゴン管区(Mingled 109世帯、Dalai 15世帯)
エヤワディ管区(Bo gale – Thai Pan GUI、62世帯)
3. 事業内容 : サイクロンにより破壊された家屋の建築及び修復

3) 農業開発事業
1. 対象人数 : 被害地域 62世帯、280人、200エーカー耕作
2. 対象地域 : エヤワディ管区(Bo gale – Thai Pan GUI,)
3. 事業内容 : 穀物の種、稲の配布、ディーゼル支援

4) 教育支援事業
1. 対象人数 : 被害地域児童 100名
2. 対象地域 : ヤンゴン管区(Dalai Township)
エヤワディ管区(Bo gale – Thai Pan GUI)
3. 事業内容 : サイクロンにより破壊された子どもたちの家屋の修復、学用品及び制服支援

事業遂行内容
a) ミャンマー緊急支援活動
1)事業内容
(1)事業地域:ミャンマー/ヤンゴン管区(Yangon), エヤワディ管区(Ayeyarwaddy)
(2)事業対象:被災者(児童含)約23,380名
(3)事業詳細
1. 救援物資支援事業
ヤンゴン管区・エヤワディ管区被災地域において、6度に渡り、地域住民及び児童15,744名へ食糧、生活用品(蚊帳、防水布、毛布、調理道具等)、医薬品等の物資支援を行いました。

事業実施費:18,370USD (事業費-17,497USD 運送費-873USD)
*支援内訳

地域名 Bogale(township)
町村名 Thar Phyan Gyi Ka Tha Boubg Htan da Bin 近隣18町村
被害人口 419名 96世帯 535名 10,703名
死亡者数 91名(児童64名) 48名 22名 397名
難民キャンプ 数 1 0 1
難民キャンプ収容人数 279名 0 200名
Needs Assessment 飲料水、医薬品、食料 食料、医薬品、防水布 食料、医薬品、防水布、飲料水源 食料、飲料水、防水布、家屋
調査日 5/21 5/19 5/10 6/2
その他関連事項 学校崩壊、湖と土地流失 家畜大部分死亡 ボガレ・
タピアンジ
食料配給地より離れた地域
物品配給日 5/21 5/22 5/21 6/5
裨益者 279名(老人と児童:70) 480名 250名 10,306名
裨益者選定基準 無資産者、3名以上の児童がいる家庭、病人又は障害者 60歳以上の老人に優先配給 町村住民対象
支援額 1,787,280k
(=USD 1,582)
2,019,290k
(=USD 1,787)
1,756,330k
(=USD 1,554)
5,699,970k
(=USD 5,022)
支援物資内容 米(2日分)、食用油/容器、塩(1週間分)、バケツ、鋸、石鹸、マッチ、防水布、鎮痛剤、調理道具、デーゼル油、衣類、医薬品ボックス(1/camp) 麺類、ビスケット、米(5日分)、食用油(5日分)、塩(2週間分)、防水布、蝋燭、石鹸、マッチ、洗面たらい、バケツ、調理道具、器、毛布、鎮痛剤 蚊帳、石鹸(2週間分)、蝋燭、麺類、米(3日分)、食用油、ビスケット、バケツ、鎮痛剤、衣類、防水布、調理道具、器、塩 米353袋=17,650kg(1世帯当り3~4日分)
Mau Bin(Township) Kaw Hmu(Township) Twan Tay(Township) Mingaladon
町村名 Ma Gyi Gan(Village) Tamadagaw(Village) ニャナ、カヤ村落
被害人口 400名 30世帯/2000名
死亡者数
難民キャンプ数 6 1
難民キャンプ収容人口 3,074名 206名
Needs Assessment 医薬品、食料、蚊帳 食料、臨時テント 食料、飲料水 食料、家屋修復
調査日 5/18 5/19 5/17 5/14
その他関連事項 Bogaleから移住したIDPキャンプ、camp managerに物品配送 接近制限により政府と外部の援助がほとんど無し 主要道路崩壊、下痢発生
地方政府の遅い介入
ヤンゴン近郊、私達の団体の事業場がある地域の村落である
物品配給日 5/18 5/19 5/17 5/17
裨益者数 2,674名 206名 400名 1,149名
裨益者選定基準 無資産者、3名以上の児童がいる家庭、病人又は障害者
支援額数 2,750,000k
(=USD 2,670)
1,188,100k
(=USD 1,154)
950,000k
(=USD 922)
2,890,000k
(=USD2,806)
支援物品 蚊帳(1/1世帯)、毛布、スリッパ、キャンディー、石鹸、医薬品 米、麺類、食用油(4日分)/容器、塩(5日分)、調理道具、衣類、蚊帳(1/1世帯) 米50袋(1人当り5日分)

2. 家屋再建事業
-竹と藁を編んだ家で生活していた被害地域の農村住民は、今回のサイクロン被害により、90%以上の家屋が崩壊し、避難民となりました。
ミンガルラドンのナニャ、カヤ村落、ダルラ地域、ボカレ地域タピアンジ村落を中心に被害を受けた貧困家庭、お年寄り、障害も持つ方々を対象に109世帯をグッドネーバーズが選定し、現地物資(竹の柱、屋根の藁、竹の壁紙等)配給を通して家屋再建支援を行いました。

3. 農業開発事業
-被害地域のエヤワディ管区は、ミャンマー最大の穀倉地帯で、サイクロンにより、穀物倉庫の崩壊や農耕地を失い、食料需給に支障をもたらしました。6月中に稲をもう一度植えなければ今年末に食料生産が不可能なため、被害地域に苗支援及び耕運機運営に必要なディーゼル等を用意し、農業支援を行いました。

4. 教育支援事業
-子どもたちは、被災直後、大切な家族を失い、他人の死を目撃するなど、精神的に大きなショックを受けています。また、栄養失調や感染病など安全ではない環境の中に置かれています。
グッドネーバーズは、災害地域における児童の家の修復と教育支援(学費、教育、学用品等)を通し、災難により精神的ショックと恐怖を抱える子どもの生活が、少しでも早く落ち着きを取り戻せるよう支援しました。

サイクロンにより破壊された家
ダルラ地域唯一の幼稚園
お母さんは病死、お父さんは日雇いの仕事で子ども3人を養っている
家の下に水がたまり、水による病気が心配される

3. 今後の活動計画

(1) 支援事業: 家屋建築事業、教育支援事業、水・衛生事業
(2) 事業対象地域:ボカルレ・タピアンジ地域、
(3) 家屋建築事業・裨益者数:62世帯、279名
教育支援事業・裨益者数:児童35名
水・衛生事業・裨益者数:70世帯
(4) 期間:2008年6月~8月(3ヶ月)
(5) 事業目的
サイクロン被害地域であるタピアンジ村落住民62世帯279名に農業支援、家屋建築及び教育支援等を通して村落復旧及び住民達が落ち着いた生活を営むことができるように支援します。また、被災者が安全な飲み水にアクセスできるようウォーターフィルターを配布します。

( 6 ) 効果
1. 62世帯家屋建築を通し、避難民が安全で保護された住居空間で生活を送ることができます。
2. 児童35名へ学費及び制服、学用品等の基本的な支援を通して児童達の教育登録率と履修率を高め、普遍的初等教育達成に寄与する。児童が健康な生活を営むことができます。
3. 安全な飲み水のアクセスにより、被災者の健康を保護することができます。

( 7 ) 事業内容
4. 家屋建築事業
被害を受け全壊した62世帯家屋建築支援
期間-2008年6月~8月末(3ヶ月)
5. 教育支援事業
児童35名を対象に学費支援、制服及び学用品支援
期間-2008年6月16日~7月15日(1ヶ月)
6. 水・衛生事業
被災した70世帯を対象にウォーターフィルターを配布。
期間-2008年8月(1ヵ月)

事業内容
(予算費目)
金額 算出内訳(USD) 期間
家屋建築
事業費
32,860 家屋建築費:32,860USD -全壊した62世帯×530USD=32,860USD 2008/7/1~8/31
教育支援
事業費
590 学費支援:250USD
-初等学校(1回×18名×4.4USD=79USD)
-中学生(1回×12名×8.8USD=106USD)
-高等学生(1回×5名×13USD=65USD)
学用品支援:133USD
-35名×3.8USD(ノート、ペン等)=133USD
教育支援:207USD
-初等学校(2set×18名×2.2USD=79USD)
-中学生(2set×12名×3.5USD=84USD)
-高等学生(2set×5名×4.4USD=44USD)
2008/7~7/15
水・衛生事業
事業費
2000 ウォーターフィルター配布
(1set×70世帯×20USD=1400USD)
運送費・設置費 600USD

( 8 ) 事業推進方法:協力機関-MBCU(Myanmar Baptist Church Union)
7. 2008年6月30日以前-家屋建築 事業費 一部支援
8. 2008年7月初旬・教育支援事業費支援
9. 2008年8月初旬・水・衛生事業
10. 2008年8月初旬・家屋建築事業費残額支援

ガヤ町での緊急支援活動
家の修復作業の為の資材運搬る
一人暮らしの老人、ケアをする家族がいない

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