故パク・ヨンハ広報大使7回忌によせて
2010年6月30日の、韓国人俳優パク・ヨンハさんとの突然の別れから丸6年が経ちました。
パク・ヨンハさんは、グッドネーバーズの広報大使として、アフリカ、チャド共和国のファシャアテレ村で初めての小学校「ヨナスクール」建設のきっかけを作ってくださいました。
ララ マウッサさん(16才)は11人兄弟の五番目として生まれました。父親は商人です。ネラ村という、ファシャアテレの中心部から5キロほどの村に住んでいます。彼女は、ヨナスクールに2010年から通い2014年に卒業しました。
ヨナスクールがなければ、彼女は文字の読み書きもできないまま結婚していたことでしょう。この地域では、女の子は13-14歳で結婚させられてしまうことが多いのですが、ララさんの両親は教育への理解があり、小学校を卒業した後も中等教育(日本の中学校・高校教育に相当)を受けることができています。
しかし、彼女のようなケースは珍しく、実際ヨナスクールを卒業した女の子達のほとんどは結婚しています。ララさんのお姉さんもそうでした。
この地域では、成績がよく比較的余裕のある家庭の子どもは中等教育に進むことができますが、そうでない子どもは小学校が最終学歴となってしまいます。女の子は特にその傾向があります。しかし、より良い仕事に就いたり、自らの環境を変えて生き抜く知恵を身に着けるには初等教育だけでは不十分ですし、13歳という年齢で結婚した女性は家族の中で最も弱い立場に立たされ、自分や子どもの身を守る術も知らないまま生きていくことになります。
現在、グッドネーバーズはヨナスクールを一部を改修し、中等教育を行う教室を作ったほか、近くに中学校を建設しています。 男女が平等に質の良い教育を受け、先生や友達、周りの大人達から学び、自分の意志で未来を切り開ける力を持ってほしい。そう思って活動しています。
パク・ヨンハさんどうか、これからも、チャド、そしてアフリカの子ども達を見守っていてください。
感謝をこめて。
特定非営利活動法人グッドネーバーズ・ジャパン スタッフ一同
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