世界中の子ども達に笑顔を。途上国の子どもの教育支援・緊急支援を行う国際NGOグッドネーバーズ・ジャパン

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2023.10.16 活動報告

【連携企業】カルビー株式会社:子どもたちが大好きな商品で、ひとり親家庭に笑顔を

「かっぱえびせん」「じゃがりこ」などの大人気ブランドを生み出してきたカルビー株式会社は、1949年の創立以来、 自然の恵みを活かした『おいしく、楽しい』商品を社会に届けてきました。さらに持続可能な社会の実現を目指し、地域社会への貢献活動として、水を育む森林保全活動・災害被災地への支援などを行っています。 

同社は、災害発生時用の雑巾を寄付してくださっている他、ひとり親家庭のフードバンク「グッドごはん」を通して、ポテトチップスを始めとする商品をひとり親家庭に届けてくださっています。 

企業ご担当者インタビュー 

カルビー株式会社 社会貢献委員会 八幡明子 様

社員が「食の社会課題」について考えるきっかけをつくりたい

―― グッドネーバーズ・ジャパン(GNJP)のフードバンク事業に支援を決めた理由を教えてください。

八幡さん 以前から、GNJPへは自然災害の緊急支援への寄付や被災地への雑巾・タオルの支援を行っており、団体として信頼があったことが、GNJPに支援を決めた理由です。また、一度に多くの商品を寄付できる管理・運営体制が、当社として有難かったからです。

―― 雑巾・タオルのご支援にも多くの社員さんが積極的に参加してくださっていましたね。

八幡さん はい。社員がボランティアとして実際に参加できる活動があることも、当社にとって重要です。

 当社では社会貢献活動の「ひとり一活動」を従業員に推奨しております。この取り組みの一つとして、現在は「従業員から集めた食品」をGNJPに寄付するフードドライブを行っています。フードドライブは、各家庭から商品を持ち寄る活動なので従業員も巻き込んだ活動となり、これまで商品の寄付に携わっていなかった社員にも、社会課題について考えてもらうきっかけになります。食品メーカーで働く者として、食に関する社会課題を理解していることは非常に重要だと思います。そのため、従業員参加型の支援活動を行い、従業員の社会問題への関心を高めていきたいと考えております。

社内で実施されているフードドライブ活動。かごには社員から集められた食品が積まれている。

子どもたちを「笑顔」にするお菓子の力を実感

――八幡さんご自身が、GNJPの活動に共感してくださっている点はありますか?

八幡さん 社会貢献委員会に異動になり、日本にも十分に食事ができない方がいると知りました。当社は食を通して、人々の健やかなくらしに貢献することを理念としている会社ですので、そうした人達に食品を届けるため、フードバンク事業に貢献していく必要があると考えています。お菓子は食べると心が嬉しくなるものだと思います。他の支援先の方から「お菓子がきっかけで、子どもたちが心を開いてくれた」と感謝されることもあります。「カルビーは子どもたちにとって、それほど魅力的な食品をつくっている」ということを、社内でも共有していきたいと思っています。

―― グッドごはんを運営するスタッフも常に実感していることなのですが、子どもたちはお菓子があるとすごく喜ぶんですよね。勉強に身が入るとか、小腹が空いた時に食べられるとか、そういった実践的なメリットを超えて、子供たちの心の栄養になるのがお菓子だと考えております。

八幡さん そうですね。また、金銭的事情により、クリスマスやお正月などのイベントを十分に楽しむことができないご家庭もあるとお聞きしています。嬉しかった記憶は、後々残っていくものだと思うので、「あの時こんなお菓子食べたね」「みんなで食べて楽しかったね」といった、楽しい思い出がいっぱいできればいいなと思います。

お菓子のご寄付は、子どもたちの心を満たします

こだわりが詰まった商品を、喜んでくださる方の元へ

―― カルビーさんの商品には、どのような想いが込められているのでしょうか?

八幡さん 当社では、商品の原材料からこだわっています。じゃがいもを例にすると、契約農家さんと協力して「スナックに合うじゃがいも」を二人三脚で作ったり、あるいはじゃがいもの品種開発も行ったりしています。こだわりが詰まった商品を「おいしい」と言って食べていただけていることに喜びを感じます。

―― 御社にとって、そのような想いが込められた商品をご寄付いただくことには、どのようなメリットがありますか?

八幡さん 当社の商品はさまざまな状況によりどうしても余剰が出てしまうことがあります。商品は、契約農家さんや生産現場で働く者、商品の企画者など、本当に色々な方の苦労があってできているので、それを捨てなければいけないのは非常に忍びないことです。なので、廃棄処分になってしまっていたかもしれない商品が、喜んでくださる方の元に届いていることを嬉しく思いますし、さらには食品ロスの削減にもつながっていることもメリットだと考えております。

商品が入った箱がGNJPの倉庫に届きます
様々な種類の商品を寄付してくださっています

社員みんなを巻き込んでいく工夫を

―― 御社の社会貢献活動全般に関して、 今後の展望や担当者としての想いを、お聞かせいただければと思います。

八幡さん 

最初にも申し上げたとおり、当社では社会貢献活動の「ひとり一活動」を推奨しています。しかし、実際に関わっているのが限られた従業員のみ、という状況になってしまう懸念もあります。

そのため、今後はいかに多くの従業員を巻き込んだ活動ができるか、が重要になってくると考えています。以前社内で実施したアンケートでは、社会貢献活動への障壁として、「情報がない」「時間がない」といった理由が多く挙げられておりました。そこで当社では、入り口となる社会貢献活動のハードルをなるべく低くする工夫を行っております。その一環として、被災地に届ける雑巾縫いを行い、GNJPに寄付いたしました。

―― 本業がお忙しい中でも、社会貢献活動に関心を持ってもらうきっかけとして、被災地に届ける雑巾縫いを実施してくださったのですね。雑巾の寄付、とてもありがたかったです。

八幡さん はい。始めのハードルは低くしても、「何に役立つ活動なのか」をしっかりと社員に発信することで、徐々に社員の社会貢献活動への関心を高めていきたいと考えています。

―― ありがとうございます。「社員みんなを巻き込むこと」に対する八幡様の想いを感じました。私たちとしても、GNJPの活動が、社会問題に関心を向けるきっかけとなれば嬉しいです。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

雑巾縫いに参加してくださったカルビー社員の方々
GNJPに届いた雑巾

お問い合わせ

グッドネーバーズ・ジャパン法人担当 
TEL:03-6423-1768(平日9:30~18:00) Eメール FR@gnjp.org

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