【夏募金】温かいご支援をありがとうございました
2023年7月から8月にかけ、グッドネーバーズ・ジャパンでは、国内のひとり親家庭への食品支援事業グッドごはんを九州でも展開するため、3,540万円を目標として皆さまにご寄付をお願いしておりました。
その結果、2,467万円もの貴重なご寄付を皆さまからいただきました。
これまで首都圏・近畿の2拠点で展開してきた「グッドごはん」に新たな活動地域が加わり、困窮するひとり親家庭への支援を更に広げられることとなりました。ご支援くださった皆さまに心より感謝申し上げます。
また、支援者の皆様に御礼とご報告のメールをお送りしましたが、その後にも多くの方が追加でご寄付をくださいました。重ねて御礼申し上げます。
お預かりしたご支援でできること
今回お寄せいただいたご寄付は、九州の拠点となる倉庫開設の初期費用並びに食品配付にかかる様々な経費として、大切に使わせて頂きます。
九州のひとり親世帯率は1.76%※1と、日本全体の1.30%を上回っています。一方で、九州で食支援を行う団体や行政機関へのヒアリングでは「九州には食品メーカーが少ないので、企業による食品寄付が足りていない」「ひとり親家庭など個人に直接届ける食支援インフラに強化の余地がある」といった課題が挙げられ、支援を受けられずに困窮する家庭が多く存在すると考えられます。
私たちは、九州で支援を必要とするひとり親家庭に食品を届けるため、佐賀県鳥栖市に新しく倉庫を構え、10月に予定している食品配付開始に向け、準備を進めております。佐賀県・福岡県を皮切りに九州での活動を広げます。
※1.2020年国勢調査から、一般世帯総数に対するひとり親世帯数（他の世帯員がいないもの）の割合をグッドネーバーズ・ジャパンにて算出
グッドごはん運営スタッフより
「拠点開設準備のために九州に出張し、地元で長年活動されている支援団体や行政機関と情報共有や相談を重ねる中で、食品支援が必要とされていることを改めて認識しました。
福岡県・佐賀県在住の方の利用登録を受け付け始め、すでに多くのひとり親家庭が登録をされています。一刻も早く、そして一人でも多くの子どもたちに食品を届けられるよう、スタッフ一同、準備を進めています。
皆さまからお預かりしたご寄付を、支援を待つひとり親家庭にしっかり届けていきたいと思います。」（国内事業部長・綿貫）
グッドごはんについて
国内のひとり親家庭を対象としたフードバンク事業「グッドごはん」は、国内の子どもの貧困対策への取り組みとして2017年より開始いたしました。困窮するひとり親家庭に、定期的に食品の配付を行うことで、子どもの健やかな成長を支えています。
厚生労働省が公表した「2022年国民生活基礎調査」によると、2021年の子どもの貧困率は11.5%と前回調査（2019年）より改善傾向にあるものの、ひとり親世帯の貧困率は44.5%と半数近くが相対的貧困の状態です。
また、当団体がグッドごはんの利用者に実施したアンケートでは、半数以上の家庭が夏休みなど給食がない期間に「１日3食きちんと食べることができない」と答えています。
国内の困難な環境の中にいる子どもたちへの支援活動を継続的な寄付で支えながら、子どもたちや家族を応援していただく子どもスポンサーを引き続き募集しています。
