世界中の子ども達に笑顔を。途上国の子どもの教育支援・緊急支援を行う国際NGOグッドネーバーズ・ジャパン

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2021.12.20 活動報告

グッドネーバーズの支援を受けた難民の僕の話

ボンジュール!
こんにちは!

僕はデル(仮名)といいます。今回は、故郷である南スーダンを離れて新しい人生を送っている僕の話を、皆さんにご紹介したいと思います。

僕の人生が変わるきっかけとなったのは、ニジェールの難民キャンプでグッドネーバーズの農業訓練プログラムを受けたことです。

農業訓練プログラムの看板前でポーズをとるデルさん

難民キャンプに行くまで

2013年、僕が10歳だった年に、僕が住んでいた南スーダンでは、首都ジュバでの武力衝突をきっかけにした紛争がありました。
紛争は瞬く間に全国的に広がり、民族同士の殺し合いにつながりました。紛争が発生した2か月間で1万人余りが死亡し、80万人の避難民が発生しました。

僕も紛争を避けて故郷を出て、近くの避難民キャンプに入ることになりました。当時小学生だった僕はそこで8年生(中学校2年生)まで学校に通うことができました。

中学校を卒業して故郷の南スーダンに帰りましたが、その時はもう家は無くなり、家族と友達はみんなバラバラになってしまっていました。

そのため、僕は安心して暮らせる環境を求めてリビアに向かうことにしました。
そこでの生活は、とても大変でした。

デルさんが移動した場所

僕や一緒に避難してきた近所の人は法的な保護を受けることができず、暴行されたり、拉致されたりすることが少なくありませんでした。
妊婦さんや女の子までも性的暴行を受けることがたびたびありました。

もうこんなふうに生きていられないと思い、僕はヨーロッパへ密航することを試みました。
しかし、その度に逮捕されて監獄に閉じこめられました。監獄でも何度も脱出を試みましたが、毎回上手くいきませんでした。


最後の脱出を試みた末に、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に出会い、僕はニジェールにある難民キャンプに移動することになりました。
そこで、運命のようにグッドネーバーズに出会いました。

グッドネーバーズとの出会い

ニジェールの難民キャンプで、グッドネーバーズによる農業訓練プログラムに参加する機会がありました。

難民キャンプにいると、やることも仕事もありません。そのため、すぐ無気力になり憂鬱になる人も多いです。
農業訓練プログラムは、そんな僕たちに仕事と学びの機会を提供してくれました。

農作業をするデルさん

僕はプログラムの一環として、毎朝、自分の名札がついている農地で仕事をしました。農地を預かって仕事をしていると、責任感や自信が生まれました。

何より、現地コミュニティの村人たちと一緒に働くのが本当に楽しかったです。グッドネーバーズが、外から来た難民である僕たちが現地の人たちとうまくいくように手伝ってくれました。

グッドネーバーズのスタッフとデルさん

皆さんに自慢したいことが一つあります!

僕が自分で農業の収穫物を販売して得た1万フラン(約2,000円)の収益で、家族と連絡できない友達の通信料を代わりに出してあげました。

友達だけでなく、周りの多くの人が僕のことを誇らしいと言ってくれました。

僕は、農業訓練プログラムで学んだ技術で、玉ねぎ、トマト、キャベツ、モリンガ(栄養素を豊富に含んでいる植物)を育てられるようになりました。

そして、プログラムの全課程を終えた後には、グッドネーバーズとUNHCRが発行した訓練修了証を受け取りました。

難民という立場のせいで自由に国境を越えることができなかった僕は、修了証のおかげでスウェーデンに行くことができ、今まで中断していた学業を再び始め、新しい人生を切り開くことができるようになりました。

修了証を受け取る様子

すべての支援を惜しみなく行ってくれたグッドネーバーズに、深い感謝の気持ちを伝えたいです。

グッドネーバーズの難民キャンプでの活動

グッドネーバーズは、デルさんのように紛争や内戦に苦しむ人々が尊厳のある人生を送ることができるよう、国際機関、現地政府と協力し、難民支援事業を展開しています。

デルさんが受けた農業訓練プログラムは、グッドネーバーズとUNHCRが共同で実施しています。このプログラムは、UNHCRが2017年から行っている「緊急避難メカニズム(Emergency Transit Mechanism : ETM)」の一環として行われています。ETMは、リビアで脆弱な立場に置かれた難民をニジェールに避難させ、職業訓練を通じて生計を支援することを目的に開始されました。

ニジェールだけではなく、ウガンダ、タンザニア、ザンビア、ケニアなどの難民キャンプにおいて、児童、障害者、女性などの社会的弱者を保護し、自立を促す事業を進めています。

難民キャンプの様子

グッドネーバーズは、UNHCRとともに、ザンビアのマンタパラ難民キャンプでも難民の社会経済的自立を支援しています。

アフリカの有名小物メーカーと共に難民が服やカバン、壁掛け装飾品などの様々な手工芸品を作って自らが生活のための収入を得ることができるようサポートする事業です。

手工芸品をつくる女性たち

このようにして作られた製品は、UNHCRの手工芸品オンラインショップである「MADE51」で販売される予定です。
現在、グッドネーバーズでは、女性たちが快適に作業ができる作業スペースの建設を進めており、その完成も目前です。

飢餓のない世界を実現すること。

予防できる病気で命を落とすことのない世界を実現すること。

 すべての人々が、どんな理由であれ、差別されたり疎外されたりすることなく、尊厳をもち安心して暮らせる社会を実現すること。

ーグッドネーバーズの目標ー

世界中のすべての人が、尊厳を持って安心して暮らせるように、グッドネーバーズは活動を続けてまいります。

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