【連携企業】ファミリーマート様・伊藤忠商事様:未来を担う子どもたちのために

国内外に展開する大手コンビニチェーンのファミリーマート様。世界60カ国以上で事業を展開されている総合商社である伊藤忠商事様。社会貢献活動にも幅広く取り組まれている両社のご支援のもと、グッドネーバーズ・ジャパン/グッドネーバーズ・エチオピアが連携し、エチオピア南部シダマ州イェカティト25小学校に、トイレや手洗い場を新たに建設、そして給水施設の整備を実施しました。また、女子生徒にファミリーマート様の商品である繰り返し使える吸水サニタリーショーツを配布しました。
2025年、この設備の完成を記念した引き渡し式が行われ、学校の生徒や現地の関係者に加え、日本からはファミリーマート様・伊藤忠商事様の社員の方々も参加されました。
今回、この式にも参加いただいたファミリーマート社員の山田さまへ、プロジェクト通して感じられたことや、企業としてのCSR活動への想いなどをお伺いしました。
企業ご担当者インタビュー
株式会社ファミリーマート マーケティング本部
サステナビリティ推進部環境推進G 山田みちるさま
“コーヒー”がつないだ出会い
「エチオピアへの支援」を始めたきっかけについてお聞かせください。
山田さま
ファミリーマートでは、2019年からエチオピア・イルガチェフェ産の高品質なコーヒー豆を使用した商品を販売しており、多くのお客様にご支持いただいてきました。その中で、商品担当者が現地を訪れた際、コーヒーの生産地域の教育環境がまだ十分に整っていない現状を目の当たりにしたことが、大きなきっかけとなりました。
子どもたちは「勉強したい」「学校に通いたい」という強い意欲を持っているのに、教室やトイレ、手洗い場といった基本的な設備が圧倒的に足りていない。そうした話を社内で共有する中で、「コーヒーを通じたつながりがあるからこそ、未来を担う子どもたちの環境向上に貢献したい」という思いが形になっていきました。
今回が初めてのエチオピア訪問だったそうですが、印象はいかがでしたか。
山田さま
初めてのエチオピアで、とてもワクワクしていました。実際に到着してみると街にはビルも多く事前に抱いていた“農園の国”というイメージとはかなり違って、とても驚きました。
標高が高いこともあって暑すぎることはなく、日本の猛暑と比べると過ごしやすかったですね。
現地イベントを通じて感じたこと ~「一緒につくる」支援~

今回の訪問では、設備の引き渡し式のイベントに参加されました。印象に残っている場面などございますか。
山田さま
たくさんありますが、やはり子どもたちのエネルギーですね。
特に驚いたのは、子どもたちが披露してくれた「手洗いの大切さを伝える劇」です。ある女の子が「お腹が痛い…」と訴えるシーンから始まり、友達が「ちゃんと手を洗った?」と問いかけ、衛生習慣の重要性を伝えるストーリーになっていました。
劇の途中でペットボトルの水を空に向かって撒き、全員がびしょ濡れになりながら、自分たちで作詞作曲した曲を、踊りながら歌うというエネルギー全開の演出がありました。子どもたちがすごく楽しそうで、見ていてこちらも嬉しくなりました。ここまで主体的に作り込んでくれたことに心を動かされました。

地域のみなさんの参加も多かったですね。
山田さま
はい、200人以上の子どもたち、先生方や地域の方、政府の担当者まで集まり、想像以上の熱気でした。大音量の音楽が流れ、司会者と子どもたちがコール&レスポンスを繰り返し、まるで祭りのような一体感がありました。
日本でいう“寄付イベント”とは少し違って、地域の誇りや感謝の気持ちを全身で表現してくれるような空気に包まれ、心の底から「来てよかった」と思いました。

子どもたちとの交流も深かったと伺っています。
山田さま
そうですね。言葉は通じなくても子どもたちから手をつないだり、服を掴んだり、笑いかけてくれたり…。あっという間に距離が縮まりました。
印象的だったのは、イベントが終わって校門を出るとき、ふと子どもたちを見ると、自然に手洗い場を使っている姿に胸がいっぱいになりました。イベントの余韻ではなく、もう日常の一部になっている――それがとても嬉しかったです。「支援が本当に届く」というのはこういうことなんだ、と深く実感しました。
エチオピアの子どもたちが見せてくれたエネルギーや笑顔は、私たちに「自分たちの未来は自分たちの力でつくっていける」という確かな手応えを与えてくれました。このつながりを大切にしながら、これからも双方向の関係を築いていきたいですね。

GNJPとの協働を通じて感じたこと
次は、GNJPと協働でプロジェクトを進めてみて、印象に残ったことなどをお聞かせください。
山田さま
やはりGNJPの存在が大きかったと思います。GNJPは他国でも事業経験が豊富でノウハウもあり、とても心強かったです。
エチオピアでは「予定通りにいかないこと」も多く、現地とのやり取りで苦労されたことも多かったと伺っています(笑)
山田さま
天候や設備の都合など、想定外の事もあり、本当に難しいと感じました。それでも今回うまくいったのは、現地に駐在されているGNJPの日本人スタッフが、私たちの感覚や伝えたい細かい意図を、エチオピアの文化や言語を考慮したうえで、マネジメントしてくれたことが大きかったです。だからこそ、現地のニーズにも応えながら、本当に支援を届けることができたと感じています。
企業としてCSR活動を行う上で、大切な視点
今回のプロジェクトを経験されて、山田さまご自身や社内にどんな変化をもたらしたと思いますか?
山田さま
「現地の人が本当に必要としているものは何か」を、もっと対話の中で考えていく必要があると強く感じました。私たちの「思い込みの支援」ではなく、現地の人が実際に使い、日常に根付く支援かどうかが大切だと、改めて学びました。
ファミリーマートが取り組むCSR活動は、地域に根ざした社会インフラでもあります。地域にとって持続可能性がなければ、私たちの事業も成り立ちません。CSRは「余力で行う活動」ではなく、事業戦略の一部として、地域とともに成長していくための取り組みだと考えています。
今後、どのようにCSR活動を発展させていきたいとお考えですか。
山田さま
ファミリーマートは国内だけでも約16,400店舗あります。この店舗網と、お客様に日々足を運んでいただけるという特性は大きな強みです。その強みを生かし「フードドライブ」「災害時の拠点」「購買を通じた寄付」などの活動を進めています。
また、環境負荷の少ない素材を使用した商品の開発も行っています。こういった取り組みはコストがかかる面もありますが、“ 環境にとって良いこと・モノを選ぶ”価値観を持つお客様からの支持に繋がり、結果としてブランド力の向上にもつながっていくと考えています。
最後に、CSR活動を検討されている企業へメッセージがあればお願いします。
山田さま
まずは、自分たちの「強み」を活かせる分野から始めることが大切だと思います。ファミリーマートであれば、全国にある店舗網や、お客様との日常的な接点が強みです。その強みをどう社会課題の解決につなげられるかを考えることで、社員も納得感を持って関われ、取り組みも長く続いていきます。CSRを“善意の活動”というより“企業戦略の一部”として考えることが大切だと私たちは感じています。

関連情報
トイレや手洗い・給水施設の整備を建設するまでの様子や、完成後に行われた引き渡し式については、こちらでもご紹介しています。あわせてご覧ください。
御社の力を、子どもたちのために活かしてみませんか?
グッドネーバーズ・ジャパンは、企業の皆様と共に「子どもの笑顔にあふれ、誰もが人間らしく生きられる社会」を目指し、いま困難な状況にある子どもたちを支える活動を行っています。自社の強みや価値を引き出してCSR(社会貢献)活動やSDGs達成への貢献をしたいとお考えの皆様、ぜひお問い合わせください。




