世界中の子ども達に笑顔を。途上国の子どもの教育支援・緊急支援を行う国際NGOグッドネーバーズ・ジャパン

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2026.03.13 活動報告

【エチオピア】ファミリーマート様・伊藤忠商事様の支援で小学校にトイレと給水施設を建設しました

新設された手洗い場で手を洗う生徒(2025年撮影)

2025年、エチオピア南部シダマ州の小中学校で、新たに整備されたトイレおよび手洗い・給水施設の引き渡し式が行われました。この学校では、衛生設備が十分とはいえず、特に月経期の女子生徒にとって、学校生活を送るうえで負担が大きい状況でした。完成した施設は、そうした課題に向き合い、女子生徒が安心して学び続けられる環境を整えるための重要な一歩となりました。

この支援は、グッドネーバーズ・ジャパンが、現地パートナーであるグッドネーバーズ・エチオピアと連携し、ファミリーマート様・伊藤忠商事様のご支援のもと実施しました。当日の様子を通して、現地にどのような変化が生まれつつあるのかをお伝えします。

女子生徒の学びを脅かしていた学校の衛生環境

修繕前の扉のない女子トイレ(2025年3月撮影)

対象であるイェカティット25小中学校には、約1,800名の児童・生徒が通っており、その約半数が女子生徒です。
しかし、女子生徒用トイレは床に穴が開いているだけの空間で、扉や鍵がありません。生徒にとってトイレはプライベートな空間ではなく、常に他の生徒の視線がある状態でした。この簡易的な設備を多くの女子生徒で共有していて、本支援開始前の学校の衛生環境は、生徒数に見合っていない状況でした。 

月経に関する正しい知識を得る機会や、安心して使える衛生用品も十分ではなく、多くの女子生徒たちは「学校に行きたい気持ちはあっても、月経中に通い続けることが難しい」と感じていました。こうした問題は外からは気づかれにくく、女子生徒の学びや将来に、少しずつ影響を与えていました。

こうした課題を受け、2025年のはじめから、ファミリーマート様・伊藤忠商事様とグッドネーバーズ・ジャパンの間で話し合いが行われました。その結果、両社に小学校の環境改善を支えるパートナーとして参加していただくことが決まり、トイレや手洗い・給水施設の整備と、月経保健支援をあわせた取り組みが始まりました。 

みんなで迎えた、完成の日

施設整備は、イェカティット25小中学校の敷地内で段階的に進められました。基礎工事から設備設置に至るまで、グッドネーバーズのスタッフが、進捗を確認しながら工事を行いました。建設途中の校舎脇では、生徒たちが工事の様子を静かに見守る姿も見られ、「早く使えるようになってほしい」という声が自然と聞かれるようになっていきました。

建設途中のトイレの様子(2025年8月撮影)

そして迎えた10月7日、建設完成を記念する引き渡し式が行われました。日本からはファミリーマート様・伊藤忠商事様の社員の方々がエチオピアを訪れ、市長をはじめとする行政関係者、地域の人々や学校の関係者、そして多くの学校生徒が集まり、200人を超える参加者がこの日を共に祝いました。

新しく整備された手洗い場の前で行われた引き渡し式では、生徒と学校長が完成後初めて水を流す象徴的なセレモニー「First Wash of Hope」が行われました。あわせて、女子代表生徒によるオリジナルの演劇や踊りが披露され、水の大切さ、そして手洗い場が整備されたことの喜びを、子どもたちは体いっぱいに表現していました。 

水で喜びを表現する生徒たち(2025年撮影) 

当日は、衛生教育のワークショップも実施され、現地行政の保健局職員が手洗いの大切さや、日常の衛生習慣について説明しました。月経への理解を深めるためのクイズにも、生徒たちは楽しみながら参加し、会場は終始、明るい雰囲気に包まれていました。

また女子生徒には、ファミリーマート様に提供いただいた高品質なサニタリーショーツ、合計200枚を配付しました。このサニタリーショーツは、洗って何度でも使えるので、継続的に使用ができます。 

提供いただいたサニタリーショーツ

配付の際、ファミリーマート様・伊藤忠商事様の女性社員の方から、実際の使い方や手入れ方法が丁寧に説明され、「月経が理由で学びを諦めてほしくない」という支援に込めた想いを、生徒たちに直接伝えていただきました。 

参加した女子生徒からは、「安心して授業に集中できそう」という声が聞かれ、支援が日常の変化につながり始めていることが感じられました。 

「学び続けていい」というメッセージが残したもの 

引き渡し式の際に、保健局職員から女子生徒に向けて、「生理は恥ずかしいものではなく、自然で大切な体の働きである」「月経があるからといって、学校を休んだり、夢をあきらめたりする必要はない」といったメッセージが、丁寧な言葉で伝えられました。今回、衛生環境の改善と月経保健教育をあわせて進めたことで、「使える施設」と「正しく使い続けられる知識」、そして「自分は学び続けていい」という気持ちが、イェカティット25小中学校に少しずつ根づき始めています。 

生理中に清潔を保つことが、健康だけでなく自信につながること、そして自分の体を理解し、大切にすることが、将来への力になること。そうしたメッセージが、設備や物資の支援と重なり合いながら、女子生徒一人ひとりの心に残っていくことを願っています。 

新しく建設されたトイレ(2025年10月撮影) 

グッドネーバーズ・ジャパンは、こうした変化を一過性のものに終わらせないように、子どもたちが、性別や環境によって学びを諦めることのない社会の実現に向けて、今後も現地に寄り添いながら、継続的かつ持続的な支援を続けていきます。

その歩みを支えていくためには、志を同じくする多くの方々、そして企業の皆さまの継続的な参画が欠かせません。学校の環境改善や月経保健支援は、子どもたちの学びと尊厳を守るための、長期的な取り組みです。

グッドネーバーズ・ジャパンでは、企業の皆様と連携し、現地の実情に即した支援を進めています。CSR・CSVの取り組みの一環として、子どもたちの未来につながる活動に、ぜひご参加ください。  

[事例]ファミリーマートご担当者様インタビュー

今回ご支援いただいきましたファミリーマートご担当者様に、活動に参加いただき感じられたことや企業のCSR活動についての想いなどを伺ったインタビューを公開しています。合わせてご覧ください。

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グッドネーバーズ・ジャパンは、企業の皆様と共に「子どもの笑顔にあふれ、誰もが人間らしく生きられる社会」を目指し、いま困難な状況にある子どもたちを支える活動を行っています。自社の強みや価値を引き出してCSR(社会貢献)活動やSDGs達成への貢献をしたいとお考えの皆様、ぜひお問い合わせください。

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