子どもの食の貧困・体験の格差是正に向けて――第2回事業共有会を開催しました(休眠預金活用事業)

困窮世帯の子どもたちは、十分な食事をとることや体験活動の機会を得ることが困難な場合があり、適切な支援が求められています。
この状況を受け、グッドネーバーズ・ジャパンは、一般財団法人日本民間公益活動連携機構(所在地:東京都千代田区、理事長:二宮 雅也、英文名:Japan Network for Public Interest Activities、略称:JANPIA)の「2024年度 物価高騰及び子育て対応支援枠<第3回> 休眠預金等活用法に基づく資金分配団体」として、子どもの「食」や「体験」に関する課題を抱えた低所得のひとり親家庭等を支援する団体に対し資金的・非資金的サポートを行い、支援活動の促進に取り組んでいます。
その一環として、2025年11月6日(木)、第2回事業共有会を開催しました。各実行団体が一堂に会し、日々の支援活動や組織運営の工夫を共有するとともに、グッドネーバーズ・ジャパンからは、事前に寄せられた質問に対してプレゼン形式で情報提供を行いました。
現場での課題意識をもとに、資金調達や企業との連携、広報活動などについて具体的な事例を紹介し、今後の活動の参考となる内容を共有しました。

実行団体同士の情報共有・意見交換の時間では、次の5つのテーマについて活発な話し合いが行われました。
・人員の採用とマネジメントをどう行っているか
・子どもの声をどう吸い上げるか
・支援対象者からのクレーム等の対応方法
・休眠預金活用事業が終わった後、支援活動をどう展開させるか
・地域での連携体制づくりについて
それぞれの団体が日々の現場で直面する課題や工夫を率直に共有し合い、互いの経験から学び合う時間となりました。現場の具体的な取り組みを知ることで、支援活動の継続性や地域との関わり方を改めて考えるきっかけにもなりました。
今回の事業共有会は、「次の一歩につながる学びと気づきを得る場」として、団体間の関係をより強める機会となりました。
グッドネーバーズ・ジャパンとしても、実行団体の現状や課題を改めて把握できたことで、今後の伴走支援をより効果的に行うためのヒントを得ることができました。
各実行団体は2026年2月までの事業期間を通じて、低所得のひとり親家庭等への支援を引き続き展開していきます。
グッドネーバーズ・ジャパンは、今後も資金的・非資金的な両面から伴走支援を行い、実行団体とともに地域の子どもたちを取り巻く環境の改善を目指してまいります。
▶関連ページ
・子どもの食の貧困・体験の格差是正に向けて――実行団体の活動現場を訪問しました②(休眠預金活用事業)
・子どもの食の貧困・体験の格差是正に向けて――実行団体の活動現場を訪問しました①(休眠預金活用事業)
・子どもの食の貧困・体験の格差是正に向けて――実行団体が集まり、事業共有会を開催しました(休眠預金活用事業)
▶ 本休眠預金活用事業の詳細等はこちらのページからご覧いただけます。
https://www.gnjp.org/work/domestic/kyumin2024/
▶ 休眠預金等活用とは
「民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律」(休眠預金等活用法)に基づき、2009年1月1日以降の取引から10年以上、その後の取引のない預金等(休眠預金等)を社会課題の解決や民間公益活動の促進のために活用する制度として、2019年度より開始されました。(参考:JANPIA Webサイト)




