昨年12月、当団体の国内事業であるフードバンク「グッドごはん」を利用するひとり親家庭への調査結果をまとめた
『ひとり親家庭の生声白書』を公開しました(全編閲覧無料)。
当団体は、食事さえ十分にとれないほど困窮するひとり親家庭の状況を多面的に知るべく、2017年の事業開始以降、収入事情、食事の状況、社会からの孤立など、さまざまなテーマにおいてグッドごはん利用者への調査を実施。その中で、
多くのグッドごはん利用者から受け取った貴重な“声”にこそ、隠れた貧困の実態や社会の課題が生々しく表れていることを痛感してきました。それらを数値データと共にまとめてテーマごとに整理し、白書として公開いたしました。
本白書では、貧困研究の第一人者である阿部彩教授(東京都立大学)へのインタビューを掲載しております。貧困問題に対する社会の認識における課題や支援のあり方、より良い社会のために私たちに何が求められるかについて、貴重なお話をお伺いしました。
本白書を通じて、グッドごはんを利用するひとり親家庭を取り巻く環境や貧困の実態を広く伝え、貧困に苦しむ子どもたちを社会全体で支援していく必要性を、多くの方と一緒に考える機会となることを願っています。白書はテーマごとにまとめておりますので、ご関心のあるテーマから読んでいただくこともできます。ぜひご覧ください。
<目次>
・貧困とは何か
・ひとり親家庭のためのフードバンク「グッドごはん」について
-グッドごはん利用者調査結果より-
・グッドごはん利用者の収入事情
・食事の状況
・「衣」「住」の貧困
・子どもたちが苦しむ“体験格差”
・孤独を抱えるひとり親
・貧困に潜む“多重苦”
・必要なのは、社会の方が変わること~貧困研究の第一人者・阿部彩先生へのインタビュー~
・食品支援「グッドごはん」を通じ、ひとり親家庭の暮らしを支える