Good Neighbors Japan
 
 
 
【ネパール】女子生徒の月経衛生事業
 
 
女子生徒の出席率向上にも繋がりました
皆さんは「チャウパディ」という慣習について聞いたことがありますか?
ネパールの一部地域に残る「チャウパディ」とは、女性の月経血を不浄なものとみなし、月経期間中の女性を家と家族から隔離させる慣習のことを指します。
守らなければ家族に災いが降りかかるとされており、月経が訪れた女性は「生理小屋」と呼ばれる家畜小屋などの小屋に1人で月経期間中泊まることを強いられます。
そこには電気や水道、トイレもなく、不衛生な環境、寒さによる肺炎や、性的暴行、栄養不足、野生動物に襲われるなど女性が隔離中に心身の健康を害したり、実際に命を失う事故が相次いでいます。2005年にネパール最高裁によってチャウパディは違法とされましたが、それにも関わらず、ネパールの多くの地域では未だにこの慣習が残っています。

さらにネパールのバジュラ郡の学校では、とりわけ女子生徒を取り巻く衛生環境に多くの課題があります。
グッドネーバーズがバジュラ郡内の学校のトイレを調べた結果、しっかりとした仕切りや鍵が付いていないトイレが全体の67%を占め、また多くのトイレは男女で分けられておらず、適切な水道も設置されていませんでした。
そのため多くの女子生徒が月経期間は登校せず、あるいはトイレ・生理の処理のためだけに都度家に帰らなくてはなりませんでした。衛生環境が整っていないために、教育を受ける権利が侵害されている状況と言えます。

これらの課題に対し、グッドネーバーズは、女の子が月経中でもいつもと同じように教育を受けられる環境を作るため、かつチャウパディに対する啓発を行うため、2020年からネパールのバジュラ郡において月経衛生管理改善事業を行っています。

活動内容は、以下のとおりです。
1) 老朽化したトイレを補修
2) 男女別の、月経衛生に配慮したトイレや水道を新たに設置
3) 生徒に使い捨て生理用ナプキンと衛生用品を配付
4) 校内に生理用ナプキンを無料提供する機器を設置
5) チャウパディと月経衛生に関する教育による意識改革(女子生徒、男子生徒、保護者、地域のリーダー等)

事業に関わった人々の声
学校に月経衛生に配慮したトイレが建設されて衛生用品が置かれたことにより、女子学生の出席率がはるかに向上しました」(カイラシュエショワリ中学校の先生)
以前は友達とも生理や生理痛の話をしにくかった。でも、今は生理が自然な現象であると知りました。
もう生理について話をするのが恥ずかしくないです
」(ガヤトゥリ サティヤバディ中学校 生徒)

グッドネーバーズは、今後も女の子が衛生的な環境で健康に育ち、自分たちの身体を自信をもって愛せるよう最善を尽くしてまいります。

子どもたちが安心できる衛生環境を提供するために
どうか力を貸してください。
 
 
 
皆様のご支援のおかげでできたこと
 
 
グッドネーバーズ・ジャパン年次報告書2020より活動報告
 
 
【グッドごはん】6・7月は対面配付を行いました
 
グッドごはんの食品を新たに希望する方が、ここ一年で急増しています。度重なる緊急事態宣言により失業・減収したひとり親家庭が増えているからです。「グッドごはん」ではこれまで、大田区/品川区および大阪市の3ヶ所を拠点に事業を行っていましたが、利用者数が増加していく中で、配付拠点が遠いことや新型コロナウイルス感染拡大によって配付拠点まで取りに行けないという声も寄せられています。

こうした声を受けて、グッドネーバーズ・ジャパンは首都圏のグッドごはんの拠点をさらに拡大し、池上、横浜、上野、川崎、練馬、世田谷にも新しく配付拠点を設けました。また、大阪府でも大阪市阿倍野区、住之江区、都島区、城東区、天王寺区、寝屋川市の6か所で受け取りが可能になりました。新型コロナウイルス第5波の影響を受け、8月より食品を配送に切り替えておりますが、対面配付に戻った際にはより多くの方が食品を受け取れるよう、今後も利用者の声に耳を傾け、拠点の拡大などに努めてまいります。

また7月の対面配付では、グッドネーバーズ・ジャパンが俳優の水石亜飛夢さんと一緒に取り組んできた「Be A HEROプロジェクト」で集まった支援によって、ひとり親家庭に生鮮食品を提供することができました。袋いっぱいの野菜と果物、お肉やお魚などの生鮮食品に、驚きと喜びの声があふれました。また、食品に同封された「ヒーロー(支援者)」たちからのメッセージに、1人じゃないんだと勇気付けられたという声もありました。
グッドネーバーズ・ジャパンのホームページでは、ご支援くださったヒーローの皆さまのお名前をご紹介しています。

支援してくださった936名のヒーローの皆さま、そしていつもグッドごはんを応援してくださっている支援者の皆さまに、重ねて御礼申し上げます。
 
 
GNJPからのお知らせ
 
 
緊急支援物資の内容
【ハイチ地震】緊急支援募金のお知らせ
カリブ海の島国ハイチの西部で14日午前8時半(現地時間)ごろ、マグニチュード7.2の地震が発生しました。
ハイチ政府によると、8月31日時点で2207人が亡くなり、広い範囲で建物が倒壊するなどの被害が出ています。地震の被害に追い打ちをかけるようにして、16日から17日にかけてハリケーングレースがハイチ西部に上陸し、海岸沿いの一部地域にて洪水被害も出ました。
グッドネーバーズは、まず初動の対応として9月中にカン・ペラン等で約1500世帯に食品を届ける予定です。
今後、人口密度が高く被害が集中的に発生したハイチ南県の県庁所在地レ・カイに近いカン・ペランとアカンの地域にて、現地の市長・病院や学校と協力しながら水・衛生、居住環境、食糧の支援を行う計画です。
グッドネーバーズ・ジャパンも、現地事務所と協力した事業を計画しています。これに伴い、緊急支援募金の受付を開始いたしました。
【エチオピア内戦】緊急支援募金を開始
グッドネーバーズ・ジャパンは、昨年11月エチオピア北部に位置するティグライ州にて発生した国内紛争に対し、今年4月より被災者緊急支援を展開しています。
同州では現在も継続される紛争の影響により、人口約700万人のうち約200万人が家を追われ避難民となり、約550万人が食糧支援を必要としています。ユニセフが今年6月発表した声明によると、現在33,000人の子どもと、妊娠中・授乳中の女性の約40%が栄養失調状態に陥っています。
さらに、武装勢力による医療施設への破壊・略奪行為により、必要な薬や物資が不足し7割の医療機関が稼働できていません。

グッドネーバーズ・ジャパンは、必要とされている食料・物資を避難所や医療施設へ届けていますが、被災規模が大きく、一層の支援が必要となります。
これに伴い、緊急支援募金の受付を開始いたしました。
飢餓や怪我に苦しむ被災者への支援をスムーズに進め、拡大するためにも、皆さまのご支援・ご協力をお願いいたします。
 
 
【令和3年8月豪雨】被災地に雑巾を支援しました
2021年8月11日からの大雨により、長野県、島根県、広島県、福岡県、佐賀県及び長崎県など広範囲に洪水・土砂災害などの甚大な被害が発生しました。このたびの災害により被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。
グッドネーバーズ・ジャパンは国内の水害に備え、日ごろから清掃などの復旧作業に大量に必要となる雑巾やタオルを備蓄しております。この度の災害を受け8月16日、事務所に保管していた13箱分の雑巾とタオルを、佐賀県の武雄市に寄付しました。今回被災地に送った雑巾は、これまでに企業や個人のボランティアの方がご寄付くださったものです。
 
【動画】ネパールのいま
コロナ下において、現地の子どもの状況を心配される子どもスポンサー様からのお問い合わせが増えております。
そこで私たちは、現在ネパールに駐在し、水衛生支援関連の事業を行っている佐藤スタッフと、現在の現場での活動の様子や現地の子どもの様子の動画を作成しました。少し緊張気味の、6年生のレシャム君のメッセージを是非ご覧ください。
 
夏の募金キャンペーン結果報告
7月に実施した夏の募金キャンペーンでは、皆様のご協力により多くのご支援を頂くことができましたので、下記の通りご報告いたします。
・国内事業「グッドごはん」へのご寄付:2,016万円
・海外の子ども支援へのご寄付:32万円
頂戴したご寄付はそれぞれの活動に活かし、大切に使わせていただきます。
ご協力いただきました皆様に改めてお礼を申し上げます。
 
事務所移転のお知らせ
いつもグッドネーバーズ・ジャパンの活動にご支援・ご協力いただきありがとうございます。
この度、弊団体は2021年8月21日(土)に事務所を下記の住所に移転しました。

【新住所】〒144-0051  東京都大田区西蒲田7-60-1 ソメノビル7階

今後とも、グッドネーバーズ・ジャパンの活動をよろしくお願いいたします。
 
 
 
支援を受けている子どもを紹介します!
 
チヴェアちゃん
 
 名前:チヴェアちゃん 住んでいる国:カンボジア 年齢:9歳
 
チヴェアちゃんからの手紙
 
子どもスポンサーになってください
 
子どもスポンサーになってください
 
 
 
GNJPのスタッフより
 
 
こんにちは。インターンを卒業し、アルバイトとして採用になりました、柴です。
皆さま夏休み期間はいかがお過ごしだったでしょうか。私は7月の半ばに、初めてグッドごはんの対面配付に参加しました。利用者さんたちと実際に話をすることで、今までやってきたことが少しはお役に立てているのではないかと感じることができました。引き続きひとり親家庭の子どもたちを支援していくことになり、より一層身が引き締まる思いです。
最近、コロナだけでなく台風や内戦など様々な困難が世界中で起きています。こんな時こそ悲観的になりすぎず、できることから支援をしたいと思います。
 
 
 
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