Good Neighbors Japan
 
グッドネーバーズ 国内事業NEWS
 
2024年は49,115世帯・85,721人の子どもに食品を届けました
 
 
10~12月の活動と2024年の振り返り
配付した食品
続く物価高や暖房などの光熱費、また給食の無い冬休みにより、10~12月は、グッドごはんを利用中のご家庭において、経済的な負担が増える時期の一つです。さらに、クリスマスや年末年始は、プレゼントを買ったりお祝いをしたりすることができず、精神的にも負担を感じるという親御さんからの声も届いていました。
このような状況を受け、12月の食品配付では、クリスマスのお菓子やお正月用のお餅といった、季節を楽しんでいただくための食品、また親子でお家での時間を楽しんでいただくための「冬を楽しむプレゼント」をお渡ししました。受け取った方々からは、多くの嬉しい声が寄せられています。
「クリスマスプレゼントは思いがけない事でしたので嬉しかったですし、家族でカードゲームをして楽しい時間が作れました。」
「グッドごはんのおかげでクリスマスツリーを食卓に置き、ホットケーキと冷凍でいただいたフライドチキン、 それでクリスマスの雰囲気が味わえ、元旦はいただいたお餅で雑煮を作れました。」

また、大阪では人気セレクトショップBEAMS様のご協力により、グッドごはんを利用するご家庭に衣服を無料でプレゼントするイベント、東京では親子で一緒にクリスマスリース作りをするイベントも開催しました。

2024年の活動を振り返って
2024年は、一昨年の約1.7倍となる延べ49,115世帯のご家庭に食品をお渡ししました。九州では、より多くのご家庭が食品を受け取ることができるよう、福岡県・佐賀県内に配付拠点を新設、大阪では配付食品の充実のため、業務用冷蔵庫・冷凍庫を倉庫に設置しました。
2025年も、皆さまからのご支援のもと、活動に尽力していきます!本年も温かい応援を、どうぞよろしくお願いいたします。
 
 
 
みなさんのご支援のおかげでできたこと
 
みなさんのご支援のおかげでできたこと
 
 
貧困に潜む「多重苦」
 
アンケート結果グラフ
グッドごはんを利用されているご家庭が厳しい状況に置かれている理由は、その方たちが「ひとり親だから」「収入が少ないから」といった単純なものではありません。貧困を形作る要素は一つひとつが複雑に絡み合い、時には幾重にも折り重なっています。
グッドネーバーズ・ジャパンでは、2023年6月にグッドごはん利用者へアンケートを実施し、保護者自身や子どもがどのような困難状況に置かれているかを調査しました。その結果、保護者の持病や精神的な不調、子どもの障がいや不登校、さらには介護や社会からの孤立といった多様な困難が、多くの方の暮らしを脅かしていることが分かりました。実施したアンケートには、困難な事情を示す多くの声が寄せられました。
「子供に身体障害がある為、学校の送迎など成長してもサポートが必要で、集中して入れる仕事に就けない」
「介助で一日中時間を使い、自分の入浴時間が無く諦める。自分の通院時間が取れず、市販薬購入の外出も介助の代わりがなく諦める。仕事を諦める。引越しを諦める。自分に関する物は全て無駄に思え諦める」

自分の力だけでは解決できないような多岐にわたる困難の中で、一層貧困を深めていく家庭が存在します。そういった家庭の子どもたちが貧困から抜け出せないまま大人になれば、社会から取り残され、あらゆる生きづらさを抱える可能性があります。困難な状況に苦しむすべての子どもたちが貧困から脱却し、未来の社会の担い手となれるよう、周囲から手を差し伸べ支援することが不可欠です。

上記の内容は、昨年12月にグッドネーバーズ・ジャパンが発行した「ひとり親家庭の生声白書」に詳細を掲載しています。こちらよりぜひご覧ください。
 
 
グッドごはん利用者 麻衣さん一家の紹介
 
麻衣さん(仮)の子どもたち
”麻衣さんの今年の目標”
昨年のニュースレターからご紹介している、関西でグッドごはんをご利用中の麻衣さん(仮名)。中学校1年生と小学校5年生の息子さん二人を育てるシングルマザーです。2022年からグッドごはんを利用しています。麻衣さん自身は腰の持病や精神疾患を抱えており、経済的にも苦しい中で子育てに奮闘されています。
今回は、最近のご家庭の状況や2025年の目標などについてお話しを伺いました。

冬休みは、予算的も厳しくどこかへ出掛けるということはなかったそうですが、日々食事量も増える息子さんたちを見て、二人の成長を実感されているそうです。また、今年の目標について伺ったところ、「まずは子どもたちに我慢をさせず、必要なときにしっかりご飯を食べさせてあげたい。」と教えてくれました。続けて、ご自身の体調を整え、子どもたちをどこか楽しい場所に連れて行ってあげたい、子どもたちが快適に過ごせるように2段ベッドを用意したり、成長に合った服を着せてあげたりしたいと、前向きな目標をたくさん教えてくれました。

息子さんたちのことを何より大切に考え、目標に向かう麻衣さんを、グッドごはんの支援を通じて引き続き応援していきます。
 
 
 
「支援者様からの声」への返信をいただきました!
 
支援者の皆さまより頂戴したメッセージを、グッドごはんを利用中のひとり親家庭の方にお届けしたところ、沢山の返信をいただきました。その一部をご紹介します。

先月初めて利用させて頂きました。たくさんの食材を頂き、安堵と優しさで胸がいっぱいになりました。子供の成長に力を貸して頂きありがとうございます。本当に感謝してます。ありがとうございます。(東京都・ママがんばります!!・40代)

ご支援をいただき、ありがとうございます。子供がいつも楽しみにしています。夫が亡くなり暗い毎日の中で唯一の明るい話題です。とても助かります。本当にありがとうございます(匿名)

支援者の皆さまの声を募集しています。以下のコメントフォームより、ご感想や利用者への応援メッセージなどをお寄せください!
forms.gle/smTe5dUB6fpbkv7m9
※このフォームで頂いたコメントには事務局からの返信ができません。感想以外のご連絡は こちらからお願いいたします。
 
 
 
GNJPスタッフより
 
スタッフ写真 こんにちは!学生インターンの徳竹です。いつも温かいご支援、ありがとうございます。
大学で国際協力を学んでおり、グッドごはんの活動を通して国内の貧困やフードロス問題の理解を深める機会をいただいています。子どもと関わることが好きで、貧困家庭を対象とした学習支援教室でのボランティア活動にも参加しています。昨年12月には、配付拠点の飾り付け作成を担当しました。子どもたちがデコレーションを指さしながらキラキラとした笑顔を見せてくれたことが印象的でした!食品をお渡しする際に少しでも季節を感じていただけるよう、工夫していきたいと思っております。今後とも、子どもたちに多くの食品をお届けできるよう活動を続けてまいりますので、よろしくお願いいたします。
 
 

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