Good Neighbors Japan
 
グッドネーバーズ 国内事業NEWS
 
2023年は29,362世帯・57,228人の子どもに食品を届けました
 
 
皆さまのご支援による活動の拡大
クリスマス向けの食品
2023年10月~12月は、沢山の皆さまのご支援により、グッドごはんの活動を更に拡大することができました。10月は、佐賀県鳥栖市に倉庫を新設し、九州で初めての食品配付を開始しました。近隣の福岡市や久留米市での配付回数も徐々に増やし、より多くの九州のご家庭へ食品をお渡しできるよう活動しています。また、首都圏では、目標としていた東京都23区内全てに配付拠点を設けることができ、近畿圏でも毎月新たな配付拠点を増やすことができました。
そして、クリスマスや年末には、多くの企業や個人の方から寄せられたクリスマスブーツのお菓子やケーキ、お餅やおせち等たくさんの食品をお渡しすることができました。
「いただいたクリスマスケーキ、子供達が大喜びで私もとても嬉しかったです。」
「年末には高校生の息子もおせちと沢山のお菓子に大喜びで、家族で楽しくお正月を迎えることができました。大切にいただきました。」
「ブーツにお菓子が入ったプレゼント、ありがとうございます。とても大切にしていて、お菓子を入れたり、玩具を入れて遊んでいます!」
また、家計の困窮のため、衣服に関する困難を抱えている家庭が多いという現状を踏まえ、人気セレクトショップBEAMS様のご協力により、衣服を無料でプレゼントする「BEAMSからのクリスマスプレゼント会」を開催しました。
2023年の活動を振り返って
昨年は、前年の約1.9倍となる、延べ29,362世帯(前年比+13,860世帯)のひとり親家庭に食品をお渡ししました。配付世帯数の増加だけではなく、板橋倉庫の冷蔵・冷凍設備の導入により、生鮮食品の配付も強化、質の面での向上にもつながりました。
そのようなグッドごはんの事業規模の拡大と、それに伴う社会的インパクトを評価いただき、「第11回食品産業もったいない大賞」において、「農林水産省大臣官房長賞」を受賞しました。(詳細はこちら
2024年も、皆さまからのご支援のもと、より一層活動に尽力していきます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 
 
 
みなさんのご支援のおかげでできたこと
 
みなさんのご支援のおかげでできたこと
 
 
困窮家庭の支援に対する誤解と偏見
 
家計簿をつける親(イメージ)
昨今、SNSやインターネット上で、困窮するひとり親家庭に対しての自己責任論や、様々な誤解・偏見を多く目にします。そのようなネガティブな声の拡散が、支援を必要とする家庭や子どもたちを更に追い詰めてしまうことを危惧しています。
拡散されている誤情報の一つには、以下のような見解が挙げられます。
「国内のひとり親家庭には、生活保護等の公的手当があるから十分な収入を得られるはずで、支援の必要性はない。」
しかし、非常に厳しい経済状況で暮らすご家庭全てが、生活保護を受給している訳ではありません。厚生労働省によると、母子世帯のうち生活保護を受給している世帯は約11%で、この受給率は約半数といわれるひとり親世帯の相対的貧困率と比較し、きわめて低い数字です。(※生活保護を受給している母子世帯数:被保護調査(2023年7月)、母子世帯数(18歳未満の子を持つ母子のみ世帯)及びひとり親世帯の相対的貧困率:2022年 国民生活基礎調査より算出)
生活保護の受給には、「利用可能な資産・能力・制度等を全て活用しても、生活に困窮している」ことを明示する必要があります。複雑な申請手続きや親族への扶養照会を壁に感じたり、受給していることが周りに知られたら、子どもも含めて差別を受けるのではないかといった不安を抱く親御さんも少なくありません。「グッドごはん」を利用されている方からは、実際に以下のような声が寄せられました。
「生活保護を受けた方が普通に生活出来るのではないかと、市役所の困窮世帯の相談へ行ったこともあります。しかし、担当の方からは、生活保護を受けての暮らしは制限を受けたり、何より子供たちが一番苦労すると聞きました。(中略)どこからか周りに知れていじめの対象になったりすることもあると。そんな事実を聞かされると何もかも怖くて、本当に切羽詰まって助けて欲しい時にどうしたらいいのか分かりません。」
「グッドごはん」では、低所得でありながら、生活保護を受給していないひとり親家庭を対象に食品をお渡ししていますが、生活保護受給世帯を支援の対象外としていることは、生活保護制度を否定・批判するものではありません。生活保護を含む公的制度も民間支援も、子どもたちが尊厳ある生活を送るためにはどちらも必要不可欠なもので、公的制度では手の届かないところへ支援をするのが、当団体のような民間支援団体に求められることだと考えています。
 
 
グッドごはん利用者 美穂さん一家の近況
 
子どもたちの様子
”やまと君、4月から小学生です”
昨年のニュースレターから毎号ご紹介している、グッドごはんを利用中の美穂さん(仮名)一家ですが、昨年12月の食品の受取り時、双子の息子さんたちと一緒に配付会場へ来てくれました。お子さんは2人とも元気で、クリスマスブーツのお菓子を見て大喜びしていました。2人でお菓子をどう分けるか相談したり、スタッフの着けていたサンタのカチューシャを頭に着けたり、ボランティアさんとお話ししたり、その元気な姿にスタッフも笑顔をもらいました。
そんな2人は、4月から小学生です。発達障害のあるお兄ちゃんのやまと君(仮名)は、特別支援学校に通うことを決めたと、美穂さんから報告がありました。

また、年明けには、美穂さんから以下のメッセージをもらいました。
「あけましておめでとうございます。昨年は、グッドごはんのおかげでおいしくてあたたかくて楽しい思い出がたくさんできました。」
今後も、グッドごはんを通じて、美穂さん一家を少しでもサポートできるよう活動を継続していきます。
 
 
 
「支援者様からの声」への返信をいただきました!
 
支援者の皆様より頂戴したメッセージを、グッドごはんを利用中のひとり親家庭の方にお届けしたところ、沢山の返信をいただきました。その一部をご紹介します。

とても助かっています。食べ盛りの子どもをかかえ、夫とは死別なので、この子を育てなければというプレッシャーはありますが、途中報告でも、こんなに大きくなったよと、天国にいる夫に報告したいくらいです。とはいえ、まだ子どもはヒョロヒョロで世代や標準以下なのですが子育てがんばろうと思います。(東京・匿名・50代)

支援者様の、子どもたちに栄養のあるものを食べさせてあげたいと言うお気持ち、ご自身のお子様だけではなく私たちの子どもたちにも向けてくださる優しさにただただ感動と感謝の気持ちで一杯です。支援してくださる方のメッセージを聞かせていただくと、とても嬉しく温かな気持ちになり、ポジティブになれました。ありがとうございます。(東京・とも・40代)

支援者の皆様の声も引き続き募集しています。以下のコメントフォームより、ご感想や利用者への応援メッセージなどをお寄せください!
forms.gle/smTe5dUB6fpbkv7m9
※このフォームで頂いたコメントには事務局からの返信ができません。感想以外のご連絡は こちらからお願いいたします。
 
 
 
GNJPスタッフより
 
スタッフ写真 こんにちは!グッドごはん担当の井手口(いでぐち)と申します。いつもご支援いただき、誠にありがとうございます。私は通勤でバイクに乗るのですが、冬は本当に寒くて、乗りたくなくなります。さらに、最近は燃料代も高騰して、ガソリンスタンドに行くたびに「えっ!」と驚かされます。これから寒さの本番がやってきますので、皆さまも体調に気を付けてお過ごしください。また、グッドごはんの利用登録者数は毎月増加しており、これからますます食品が必要となります。今後も皆さまからの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
 
 

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