「体験格差」という課題をご存知でしょうか。
文部科学省の調査研究によると、家庭環境や経済状況等の違いから、学校外での子どもの体験機会に格差が生まれています。遊びやスポーツ、自然・文化との触れあい等、子どもの頃の多様な体験の積み重ねは、子どもの知的好奇心や自己肯定感を高め、子どもの将来にまで大きく影響すると考えられています。(『令和2年度青少年の体験活動に関する調査研究結果報告』より)
グッドネーバーズ・ジャパンは、子どもたちが置かれた環境によらず、様々な体験を通して好奇心や自信を育む機会を得ることが大切だと考え、その機会をつくる一環として、グッドごはんを利用するご家庭を対象に様々な体験イベントの開催に取り組んでいます。
これらのイベントに参加した家庭の親御さんに、学校外での体験についてアンケートを実施したところ、回答者の84%が「体験させたいが経済的な余裕がないため十分に体験させていない」と回答。経済的、時間的な制約から、子どもの希望を叶えてあげられず子どもに申し訳なく思うという声が多く見受けられました。「野球をやりたいと言ったので見学体験をしたが、親の送迎があり車を持っていないため、係の仕事ができないので、断念した。子どもには本当に申し訳なかったが、入部してから色々子どもにも言われることを考えると難しいと判断した。」
「お友達からテーマパークに誘われたが、金銭的にどうしても無理だった。子どもは大変悲しみ、怒り、私も本当はみんなと一緒に行かせてあげたいが難しい。」
今夏、私たちが3社の企業様のご協力のもと開催したイベントでは、学校や家庭だけではできない体験に目を輝かせる子どもたちの姿が多く見られました。(
キッコーマンしょうゆ塾、
ルフトハンザカーゴの貨物機を観に行こう!、
カルビースナックスクール)
子どもたちが社会に出る前に、自身の可能性や能力を高め、大人になった時に自分の価値を最大限発揮し活躍することは、社会にとっても大きなメリットとなります。私たちは今後も、子どもたちの興味・学びの幅が広がるきっかけを一つでも提供できるよう活動していきます。