こんにちは、国内災害対策室 能登半島地震復興支援チームの赤堀です。
石川県中能登町を拠点に、能登半島地震の復興支援に従事しています。
仮設住宅の集会所で入居者の皆さんとラジオ体操をする赤堀(右)
さて、能登の街でよく見かける「能登はやさしや土までも」という言葉。
江戸時代の旅日記に由来するとされているこの言葉は、石川県能登地方の風土や人々のやさしさ、温かさを表しています。
その言葉通り、能登の人々はとても温かく、我々のような外部からの人間に対しても、とてもやさしく接してくださいます。
そしていつも、「ありがとう」と声をかけてくださいます。
震災から1年以上が経ちました。
まだまだ復興しているとは言えない状況ですが、能登のやさしさに触れ、能登のことを好きになってくれる人がたくさん増えると嬉しいと思います。
今日はそんな能登の魅力(主に七尾市)をお伝えできればと思います。
食べもの編
日本海に面した石川県。
なんといっても、海の幸。
新鮮なお刺身、焼き魚、生牡蠣、焼き牡蠣。
すべておいしいです。
春先には、たけのこや山菜などの山の幸に出会うこともできます。
そして、実は・・・。
あまり知られていませんが、能登牛や能登豚も地元では有名で、とってもおいしいお肉です。
ぜひ、能登の食文化に触れてみませんか?
七尾市にある「漁師屋 秀」のおまかせ御膳は、写真の他に、焼き魚もついてきます。
飲みもの編
ワイン用のブドウを栽培するには、十分な日照が必要とされ、また雨が少ない気候が適しているとされています。
石川県の日照時間は全国36位と、決して日照時間が長くありません。また「弁当忘れても傘忘れるな」と言われるくらいによく雨が降ります。
ワイン作りにはあまり適していないような印象を受けますが、実は石川県でもワイン用のブドウが栽培されており、ワイナリーもあるのです。
穴水町にある能登ワインは、震災の被害はありましたが、すでに営業を再開しており、ワイナリーツアーもやっています。
そして、なんといっても、
全種類のワインを無料で試飲できるところも、能登ワインの魅力のひとつです。
能登ワインは県内のスーパーで販売していますが、中にはワイナリーでしか手に入らないものもあります。
牡蠣殻を活用した土壌で育った能登産ブドウでできたおいしいワインを飲みに行きませんか?
能登ワインの写真スポット。奥には広大なブドウ畑が広がっています。
NOTOの「O」は二人で「O」の人文字を作って撮影するインスタ映えスポットです。
観光編
金沢から特急電車で1時間のところに和倉温泉駅があります。
多くの温泉旅館は震災の被害を受け、復旧復興の途中ではありますが、一部営業を再開しているところもあります。
和倉温泉駅からバスで10分ほどのところにある「和倉温泉 総湯」は、500円で入浴ができる天然温泉で、露天風呂やサウナもある大衆浴場です。
少ししょっぱめの温泉に浸かると、お肌がつるつるになります。
温泉で心も体も温まった後は、
すぐ近くにある「能登ミルク」のジェラートがおすすめ。
石川県出身の大の里関も足を運んだことがあるようです。
温泉、ジェラートを満喫したあとは、能登島大橋を渡って能登島へ。
2025年3月22日に全面営業再開をした「のとじま水族館」で、迫力のあるジンベエザメやイルカショーを楽しむことができます。
私は大学時代、イルカの研究をしていたので、のとじま水族館は大好きな場所のひとつです。
最後に
能登に来るまでは、能登のことを何も知りませんでした。
だけど、能登のことを知れば知るほど、好きになっていく自分がいます。
まだまだ震災の爪痕は深く残っていますが、来て、見て、好きになるという復興支援のかたちもあるのではないでしょうか。
ぜひ、石川県の魅力を感じに来てください。