2025年3月28日午後、ミャンマー中部を震源とするマグニチュード7.7の大地震が発生しました。すでに武力衝突等により人道危機に直面していた地域にさらなる打撃を与え 、多くの方々が生活基盤を失いました。グッドネーバーズ・ジャパンは現地パートナーと連携し、発災直後から被害状況の把握と緊急対応を開始しました。隣国タイのバンコクにおいても地震の影響が見られたため、倒壊した建物の周辺にて食料や飲料水の配付を実施。
4月1日には、日本から派遣されたスタッフ2名がミャンマーに入り、支援活動を本格的に開始しました。被害が特に深刻だった中部地域では、飲料水(20L)、ビスケット、インスタント麺、パン、蚊帳などの緊急物資を配付。
震源地に比較的近いニャウンシェでは、被害を受けた家屋1,814棟のうち950棟が全壊し、マンダレーでは避難所不足が深刻な状況でした。被災地域では通信や電力インフラが不安定で、一部地域ではインターネット不通や通話制限、ヤンゴン市内では電力供給が1日4時間に制限され、都市部以外ではほぼ停電状態が続いていました。 また、保健医療体制の脆弱化により妊産婦や乳幼児の命も危険にさらされ、安全な水へのアクセスも困難でした。被災時のミャンマーは40度を超える厳しい暑さに加えて雨季の到来も予想され、テントでの避難生活を余儀なくされた方々にとって、過酷な環境です。余震の恐怖から屋外生活を続ける方も多く、デング熱などの感染症リスクも懸念されます。
さらに、多くの被災地が武装勢力や軍の支配地域にあるため、アクセスや資金移動が制限され、活動には様々な困難が伴いますが、今後もグッドネーバーズ・ジャパンでは、緊急支援と早期復興に向けた取り組みを継続してまいります。被災された方々の命と生活を守るため、皆さまからの温かいご支援を、心よりお願い申し上げます。
※この事業は、ジャパン・プラットフォームの助成を受け実施しています。
ミャンマーの地震により被災された方への緊急募金を引き続き受け付けております。募金についての詳細は
こちらからご覧ください。