現地スタッフのディパックです。
バビタは、ネパール北部のバジュラに父親、母親、兄弟2人、姉妹2人と一緒に暮らしています。
今、小学校3年生で、進級するにはもう少し勉強が必要と判断されたため、同じ学年で勉強をがんばっています。
活発な性格で、一番大切にしているのは成功と情熱です。
将来の夢はパイロットになることだそうです。

ネパールはインドと中国の間に位置する内陸国で、その国土は南部の平野部から北部までのヒマラヤ山脈まで広がっています。
豊かな自然のためトレッキングやパラグライダー等のアクティビティも有名です。
また120以上の民族グループと100以上の言語があり、多様な文化のある国としても知られています。

ネパールではジャンクリ、ダミ、ラマ等と呼ばれる祈祷師がいます。
その呼び方は地域によって様々です。
祈祷師は昔から地域で信頼され頼られる存在として大事な役割を担っていますが、最近は児童婚や月経差別等の廃止を促す活動も実施しており、その役割は時代によって変化しています。

ネパールは世界でも最も開発が遅れている国の一つです(UN DESA,2024)。
多くの人々は農業で生計を立てていますが、農業の生産性は高いとは言えず、特に男性は仕事を求めて他の地域へ移住したり、海外へ出稼ぎに行くことも少なくありません。
そのため、残された女性や高齢者が一人で家庭を支えることを余儀なくされ、中には子どもたちが家庭を支えているケースもあります。

私たちは、教育、保健、栄養、水衛生、生計向上等に包括的に取り組むコミュニティ開発プロジェクトをネパール国内の16地域で実施しています。
多くの分野へ包括的に取り組むことで、地域の生活全体を改善することを目指しています。

ネパールの中でも遠隔地にあるドティ郡では、栄養改善と水衛生のプロジェクトを行っています。
その活動の一つとして学校内に給食用菜園を作りました。
地域の人たちと協力しながら菜園の土壌づくりを行い、収穫期には菜園一面が緑になるほど野菜が成長しました。

学校菜園で収穫した野菜は学校の給食へ活用しています。
栄養のある給食を提供することで子どもたちの健康を改善するだけでなく、欠席や中退を減らし、就学率の向上にも繋がります。

いつも温かい応援をありがとうございます。私はネパール最西部の地域で活動をしています。
皆さまからのご支援は子どもたちへの教育や保健衛生、また地域の生計向上等へ活用させていただいており、これらは子どもたちの明るい未来の一助となっています。
皆さまからの継続的なご支援をいただけることに心から感謝申し上げます。