グッドネーバーズ・バングラデシュのスタッフ、ジャナトです。
タンジムは、バングラデシュの南西部、インドとの国境にあるメヘルプールの村に、父親、母親、兄弟1人と暮らしています。
公園とボール遊びが好きな小学五年生です。好きな食べ物はお米だそうです。
メヘルプール地域は温暖な気候で、首都ダッカから約350km離れた農村地帯にあります。
子どもたちの親の多くは農業に携わっています。しかし、得られる収入は少なく生活は楽ではありません。

バングラデシュはインドとミャンマーと国境を接する、南アジアに位置する国です。
公用語はベンガル語で、これはバングラデシュとインドの一部で話されている言葉です。
言語人口ランキングでは7位にランクインし、実は日本語(13位)よりも話者人口が多い言語でもあります(Ethnologue, 2025)。

日本の皆さんは、仕事、学校、買い物など外に出かける際に、どんな乗り物を使いますか？
バングラデシュでは、比較的短い距離を移動するリキシャ、天然ガスを燃料とするCNG、タクシー、バイクタクシー、バス、電車、舟など様々な乗り物があります。

バングラデシュは日本同様に夏にサイクロン(台風)がよく発生します。
例年3月から10月頃までがサイクロンの時期と言われています。
未だ農村には木やトタンなどで作られた家も多く、サイクロン発生時には頑丈なサイクロン・シェルターに避難する必要があります。
しかし、「家畜を家に残して避難できない」「家の近くにサイクロン・シェルターがない」といった理由からサイクロン・シェルターに避難できない人も数多くいます。

グッドネーバーズ・ジャパンは、これらの状況に対して2022年から同国南部のカラパラ郡において、サイクロン・シェルターの建設、防災啓発活動を行っています。
昨年は家畜も避難が可能であり、平時はマドラサ(イスラームの学校)や地域の集まりに使用できる多目的サイクロン・シェルターを建設しました。
今年は、郡の中でもより僻地にあたる地域で、多目的サイクロン・シェルターの建設を行っています。

昨年は、事業実施中の5月末にもサイクロンが発生したため、緊急食料支援・被害状況調査を行いました。
加えて、これらの被害と支援の経験を次回に活かすために、地域のNGOと協力して活動を振り返るワークショップを行いました。
ワークショップでは、グループワークなどを通して意見の交換を行いました。
地域の他のNGOとも協力することで、地域全体で災害に対するレジリエンス(回復力)を高めることを意識しています。

また、地域に元々あったサイクロン・シェルターにソーラー設備を設置したり、必要な修理を施すなど、実際にサイクロンが発生した際に住民の方が安心して避難できる環境づくりに取り組んでいます。
グッドネーバーズは、今後も災害のリスクを抱えるバングラデシュにおいて、引き続き災害に対する事業を地域コミュニティと協働して行っていきます。

私はグッドネーバーズにインターンとして入った際に、仕事環境や一緒に働くスタッフがとても良いと感じ、入職を決めました。
現在はグッドネーバーズ・ジャパンの防災に関わる事業の会計業務を担当しています。
今仕事をしている場所は自分の地元から遠く、初めての職場だったため私にとっては大きなチャレンジでした。
しかし、周りのスタッフは良い人ばかりですし、グッドネーバーズの仕事が人のためになっているということが、いつも私の仕事のモチベーションになっています。
支援者の皆さま、いつも温かいご支援をありがとうございます。