現地スタッフのテージです。
アンジャリは、ネパール北部のバジュラに母親と姉妹2人と暮らしています。
両親は離婚しており、父親とは連絡を取ることができません。
今、小学校3年生で、好きな場所は学校です。好きな食べ物はお米で、将来の夢は看護師になることだそうです。

ネパールはインドの北東部に位置し、横長に広がった形をしています。
その国土は、ヒマラヤ山脈を含む山岳地帯、首都カトマンズを含む丘陵地帯、そしてインドとの国境に接している南部の平原地帯と大きく3つの地域に分かれ、各地域で様々な景色を見ることができます。

これはシャクナゲの花で、ネパール語では「ラリグラス」と言います。
シャクナゲはネパールの国花で、春の暖かい時期には標高の高い山々に、真っ赤な花を見ることができます。
ちなみに、ネパール国旗の赤色はシャクナゲの花の色を表しています。

ネパールの中でも、山岳地帯は近隣都市からのアクセスがあまりよくありません。
ドティ郡もその一つで、近くの空港からドティ郡まで車で約7時間以上もかかります。
道路も蛇行しており、雨季には地滑りで道路が閉鎖される危険性もあります。
物資搬入も簡単ではなく、インフラ等の整備が進みにくいのが現状です。

グッドネーバーズ・ジャパンは、2015年よりネパールで活動を開始し、2024年からはドティ郡での活動を開始しました。
ドティ郡では、8つの公立学校に給食施設やトイレ等の建設、栄養や衛生に関する啓発活動等を含む栄養改善と水衛生環境改善の活動を実施しています。

こちらは、現在学校で給食を作るために使っているかまどです。
多くの学校は屋外に石で土台を作ってかまどをつくり、そこで薪を燃やしてその上に鍋を置いて給食を作っています。
また、そこで出たごみをそのまま学校の敷地内に捨てているので衛生的とは言えません。
こうした現状を改善するため、私たちは給食施設等の整備を進めているところです。

栄養と衛生環境を改善する施設建設や啓発活動をより効果的に実施していくためには、学校の先生や保護者の主体的な協力が必要不可欠です。
そのため、活動を実施する前には活動の目的や意義だけでなく、先生や保護者が共に子どもたちの栄養と衛生環境改善のために取り組むことが大切であると説明し、理解を得るようにしています。

子どもスポンサーシップを通じた皆さまからの多大なご支援に心より感謝申し上げます。
皆さまからの継続的なご支援は、子どもたちの教育や保健衛生等の活動に大切に活用させていただいています。
こうした支援活動は、子どもたちの生活だけでなく子どもたちの両親にもポジティブな影響を与えており、明るい未来を築く手助けとなっています。