グッドネーバーズ・バングラデシュのスタッフ、アフィアです。
ソアイフは、シャキプル地域に父親、母親、姉妹1人と暮らしています。
今、小学校4年生で、ボール遊びが好きです。好きな食べ物は麺類やパスタだそうです。
シャキプルは首都ダッカから約100km離れた農村地帯にあり、子どもたちの親の多くは農業や日雇い労働などで生計を立てています。
しかし、得られる収入は少なく生活は楽ではありません。

バングラデシュは南アジアに位置する国で、国土面積は日本の約4割程ですが、人口は1.7億人を超えています(世界銀行, 2023)。
バングラデシュという国名は、公用語であるベンガル語で「ベンガル人の国」を意味しています。
また、国旗は緑の地に赤の丸が描かれており、由来は諸説ありますが、日本の国旗を参考にしたとも言われています。

ご飯の後には、「チャー」と呼ばれる紅茶を飲みます。
もちろん家でも飲みますが、「チャドカン」と呼ばれるお茶屋さんが街や村の至る所にあり、日本円で8円～20円ほどでお茶を飲むことができます。
基本的に砂糖が入り、「ドゥッチャ」と呼ばれるミルクティーの場合には更に練乳も加えられるほど、甘いお茶が主流です。

バングラデシュは自然災害の多い国です。毎年サイクロンや洪水、長雨といった災害に見舞われており、その被害は甚大です。
特に今年は、8月から東部で洪水が発生し、数か月間水が引かなかったことから、農地や家、道路などが大きな被害を受けました。
また、多くの日雇い労働者が仕事を失くし、通常の生活が困難な状況に陥っています。

グッドネーバーズ・ジャパンは、これらの状況に対して9月から同国ロッキプール県の2つの郡において、洪水の被災者に対する緊急支援を行いました。
この事業では、バングラデシュの主食である米、油、豆、セリモナ粉といった必須食料に加えて、石鹸やナプキン等の日用品を、1世帯(5人)あたり1週間分配付しました。

同時に医療キャンプを配付会場にて運営し、水害被災者を対象に医師による診断と薬の処方を行いました。
水が長期間引かなかったことで、池などで水浴びをする人が増え、不衛生な水によって皮膚の病気を抱える人が多く見られました。
この地域にはもともと病院が近くになく、また、お金がなくて病院に行けない人も多いため、医療キャンプの運営は地域の人々に非常に喜ばれました。

元々自然災害大国であるバングラデシュは、特に2000年から2019年にかけて気候変動による最も深刻な打撃を受けた国の一つとされています。
今後も災害のリスクを抱える中、グッドネーバーズは引き続き災害に対する事業を地域コミュニティと協働して行っていきます。

私は女性や子どもに関わる仕事がしたいと思い、2021年にグッドネーバーズ・バングラデシュにインターンとして入職し、現在はグッドネーバーズ・ジャパンの防災に関わる事業を担当しています。
私にとってこれは初めての仕事で、村のコミュニティととても近い距離で一緒になって活動しているのを見て、とても驚きました。
首都で育った私は、村の人々が直面している困難な状況を初めて知り、この仕事の重要性を強く感じました。
これからもこの国の子どもたち、女性たちのために尽力したいと思います。
支援者の皆さま、いつも温かいご支援をありがとうございます。