こんにちは！現地スタッフのラトナです。
スォスティカは、ネパール北部のバジュラに父親、母親、兄弟1人、姉妹1人と暮らしています。
今、小学校の8年生で、本を読むことが好きです。好きな食べ物はお米だそうです。
父親が家族を養っていますが、45米ドル程度という月収は一家の暮らしには十分ではありません。

皆さんはネパールの国旗を見たことがありますか？
よく見ると、実は2つの三角形が組み合わさっており、世界で唯一の形の国旗です。
この2つの三角形はヒマラヤ山脈を表しています。
また、ネパール国旗の上の三角形には月、下の三角形には太陽の図柄があり、国が永く繁栄するよう願いが込められているそうです。

この写真は、グッドネーバーズのスタッフがレストランで食べたネパールの国民食「ダルバート」です。
お皿の真ん中にお米を盛り、その周りに豆のスープと肉や野菜のおかずを置いたら完成です。
ダルバートはご飯もおかずもおかわり自由なので、つい食べ過ぎてしまいます。

こちらは、グッドネーバーズ・ジャパンが学校給食のための施設整備を行っている、ネパール極西部スドゥルパッチム州ドティ郡にある中学校です。
子どもの栄養不良はネパールの課題のひとつであり、発達の遅れや免疫力の低下など、子どもの健全な成長に影響を及ぼします。
ネパールの5歳以下の子どもの約32%が発育阻害（年齢に対する低身長）の状態にあります(UNICEF and Government of Nepal, 2020, "Nepal Multiple Indicator Cluster Survey 2019")。

私たちは、2024年5月よりドティ郡の8つの小中学校において、栄養改善と水衛生事業を開始しました。
この事業では、学校給食のための施設整備や栄養知識の向上、また衛生環境の整備などを行うことで、対象校の子どもたちの栄養状態の改善を目指しています。

ドティ郡は山に囲まれた山岳地帯に位置しており、近郊都市からもアクセスしにくい環境にあります。
子どもたちは、1時間から2時間程かけて山道を歩いて学校に通っています。
しかし、多くの子どもたちは朝食をとらずに空腹状態で通学しているのが現状です。

また、多くの学校には学校給食を作る調理室が整備されておらず、グッドネーバーズが調査したところ、ドティ郡の6つの地域で調理室がある学校は47校中2校のみでした。
中には、教室の一部を調理室代わりにしている学校もあります。

私はグッドネーバーズのソーシャルワーカーとして、ネパールの遠隔地域に暮らす子どもたちの教育へのアクセスや児童婚の廃止などの分野を担当し、子どもたちがグッドネーバーズの子どもスポンサーシップを卒業した後も、健全に暮らし将来を切り開いていけるよう日々の活動に尽力しています。
子どもたちの成長に貢献してくださっている皆さまに、心から感謝しています。