グッドネーバーズ・インドのスタッフ、バヴィヤです。
サティヤはインド南部のチクジャラに、父親、母親、姉妹1人と暮らしています。
今、公立大学の3年生で、好きな場所は映画館、歌を歌うことが好きです。
※通常、グッドネーバーズの支援は18歳までですが、現地スタッフが必要と判断した場合、その後も支援を継続することがあります。

南アジアで最も広い国土と世界最多の人口を有するインド。
1947年の英国からの独立、1950年の憲法制定を経て共和制国家となりました。
近年は急速な成長によりGDP(国内総生産)世界5位の経済大国となっています(世界銀行, 2022年)。

西洋の影響を受けながらも、多様な伝統文化を現代まで受け継いでいるインド。
中でも、木彫りのスタンプに天然染料を付けて布などに柄を描いていくブロックプリントは、インドの伝統技法のひとつです。
職人の手作業によって作り上げられるブロックプリントの生地や衣服は、時代を経ても廃れない魅力があります。

こちらは、グッドネーバーズ・インドが子どもたちに配付している学用品や食料品が入ったキットの写真です。
私たちが活動しているチクジャラ地域では、子どもたちの両親の多くは石切り場で肉体労働に従事していますが、得られる収入は少なく、学費を工面したり学用品を揃えることが容易ではありません。
このような状況を少しでも改善できるよう、私たちは日々活動を行っています。

グッドネーバーズ・インドは、インド南部を中心に子どもたちの貧困撲滅とコミュニティ発展を目指し、2008年から活動しています。
中でも、教育、健康、職業訓練、水と衛生、収入向上の5つの分野に力を入れており、これまでに支援した子どもの数は6,700人に上ります。

私たちは活動の一環として、支援を受けている子どもたちに通学バッグを配付しています。
2023 年には、チクジャラに住む295 人の子どもたちに新しい通学バッグを届けることができました。
受け取った子どもの一人は、「教科書を手で持って学校に行くのはとても大変だけど、バッグを買う余裕がないのを知っているから親におねだりできなかった。だからバッグをもらえてとても嬉しい」と話してくれました。

こちらは、私たちが子どもたちとその家族に配付している食品キットの中身の一部です。
家庭での食料不足を解消し、子どもたちが必要な栄養素を摂取できるよう、インドで一般的な食材であるレンズ豆をはじめ、雑穀ヒエを粉にしたビタミン・ミネラル豊富なラギフラワー、大豆から作られる高たんぱく質の乾物ソイチャンクなどが入っています。
キットを受け取ったヴィナイくんは「栄養のあるものを食べられるので、学校の試験も合格できそうです」と話していました。

私はこれまでに、グッドネーバーズの支援を受けた数えきれないほどの子どもたちを見てきました。
そんな子どもたちが今では輝かしいキャリアを歩んでいるのを知ると、嬉しくて胸がいっぱいになります。
プログラム発足時から、たくさんの子どもたちを支援してきてくださった日本の支援者の皆さまに、心から感謝します。