ネパールのスタッフ、ブワンです。
ビニタは、ネパールのバジュラ地域に、父親、母親、兄弟1人、姉妹1人と暮らしています。
今、小学校3年生で、好きな科目は理科です。
将来は農業をやってみたいそうです。

ネパールは、インドとチベット自治区に隣接した内陸国で、ヒンドゥー教、仏教、イスラム教など、様々な宗教を信仰する人々が隣り合って暮らしています。
多種多様な文化や風習が交じり合うネパールの風景を一緒に見ていきましょう。

ネパールでは、この写真のような5色のカラフルな旗が至る所で掲げられています。
これは「タルチョ」と呼ばれるチベット仏教の旗で、各色の旗には経典が書かれており、旗が風になびくことで、お経を読むのと同じ効果があると言われているため、風通しのよいところに掲げられています。

かつてネパールにはカースト制度が存在しており、現在は廃止されたものの、今もなお職業選択や教育機会など様々な面において、カースト制度の影響が残っています。
また、国民の約17％にあたる500万人が貧困状態^※で暮らしていると言われ 、まだ十分豊かであると言いがたいのがネパールの現実です。
（本文と写真は関係ありません。）

私たちは、ネパールの中でも特に貧困指数^※の高いカルナリ州に位置するムグ郡の小中学校で、2021年より水と衛生環境を守る活動を実施してきました。
この度、ついに対象とする全34の小中学校で、男女別バリアフリートイレと飲料水供給設備が完成しました。
これらは地方行政、学校関係者、コミュニティが協力して作り上げました。
^※多次元貧困指数（Nepal Multidimensional Poverty Index 2021: Report／OPHI, UNDP, UNICEF）

この写真は、完成した飲料水供給設備を地方行政に譲渡するセレモニーの様子です。
地方行政関係者は「グッドネーバーズ・ジャパンのおかげで、生徒たちはトイレや飲料水にアクセスできるようになった」と述べ、生徒からは「学校に水飲み場やトイレがあるから、トイレのために川や森の茂みに行かなくていいんだ」といった学校内に設備があることへの喜びの声を聞くことができました。

こちらは、水衛生設備のメンテナンス研修を行っている様子です。
水衛生設備は建設して終わるのではなく、適切かつ持続的に使っていくことが大切です。
そのため私たちは、地域住民から成る水衛生設備を管理するための委員会を対象に研修を行いました。
今後は、委員会を中心に住民主体で小中学校の生徒たちの水と衛生環境を守っていってほしいと考えています。

皆さまこんにちは！グッドネーバーズ・ジャパンのムグ事業担当のブワンです。
私は、主に地方行政と地域住民とのつなぎ役として、事業に従事しています。
私たちの事業は、ネパール国内でも特に都市部から離れた山岳地域で実施しており、こういった地域で働くことが私の夢でした。
活動を実施した後に、地域住民の方々の素敵な笑顔を見られることが、私の仕事のやりがいです。