グッドネーバーズ・バングラデシュのスタッフ、バブです。
ソハンは、バングラデシュの南西部、インドとの国境にあるメヘルプールという村で、両親と一緒に暮らしています。
性格は恥ずかしがりやで、趣味は釣りだそうです。
ソハンの父親は日雇い労働をして家計を支えていますが、収入は少なく生活は楽ではありません。

バングラデシュは南アジアに位置する国です。
国民の90％以上がイスラーム教徒であり、首都・ダッカの人口密度は世界一です(総務省統計局, 2023)。
また、バングラデシュの国語であるベンガル語は、お隣インドの西ベンガル州も合わせて約3億人弱の話者人口を誇ります(Ethnologue, 2023)。

近年のバングラデシュの経済成長は著しく、首都ダッカでは日本の支援により、国内初となる都市高速鉄道が昨年12月に一部開通しました。
また、建設ラッシュも続いており、ここ数年で特に首都の景観は大きく変わってきています。
街中にあるショッピングモールは連日多くの人で賑わい、日本料理などの各国料理も食べることができます。

急速な経済成長の一方で、未だにバングラデシュは様々な問題を抱えています。
例えば、17歳までの子どもの33％がストリートチルドレンとして路上で暮らしており、その内の71.8％の子どもたちは、読み書きができません(UNICEF and BBS, 2022)。
また、毎年サイクロンによる洪水が起こり、特にバングラデシュの南部に甚大な被害をもたらしています。

グッドネーバーズ・バングラデシュでは、適切な医療サービスを受けられず苦しんでいる子どもたち、母親たち、そして地域の人々のために、定期健康診断や予防接種を行い、健康増進に取り組んでいます。
また、世界保健デーや月経衛生デーなどの特別な日には、様々なキャンペーンを実施することで、健康や公衆衛生への意識を高める努力を続けています。

コロナ禍では、2021年9月まで教育機関が閉鎖され、その後も再び閉鎖措置が取られたため、子どもたちは1年半以上もの間学校に行くことができませんでした。
そのような状況の中でも、グッドネーバーズのスタッフは子どもたちの家を1件1件訪問し、状況を聞いたり相談に乗ったりしてきました。
また、特に中退のリスクがある子どもたちに対しては、教科書や文房具などを配付し、学業が続けられるようサポートしています。

私たちは、他にもアドボカシー活動として、バングラデシュ国内のフォーラムメンバーになるなど、女の子の権利を守るため、積極的に取り組んでいます。
特に児童婚、児童労働や児童虐待から子どもたちを守るため、活動エリアで様々なキャンペーンを展開しています。

私は2018年からグッドネーバーズ・バングラデシュで働いており、1年前からカラパラ郡の事務所で、チャイルドスポンサーシップの管理を担当しています。
この地域では約1,000人の子どもたちを支援しており、主に子どもたちの情報管理や家庭訪問を行っています。
貧しく困難を抱えた子どもたちのために働けることを、誇りに思っています。
一人でも多くの子どもたちが良い教育を受け、良い未来を歩めるよう、これからも努力していきます。