グッドネーバーズ・チャドのスタッフ、アマグーです。
サレは、チャドのファシャアテレに父親、母親、兄弟2人、姉妹2人と暮らしています。
今、ヨナスクール小学校の3年生です。
性格は活発で、スポーツをすることが好きです。サポーターさんと一緒にやりたいスポーツはランニングだそうです。
父親が農業で生計を立てています。

チャドはサハラ砂漠の南端に位置する国です。
キリスト教徒とイスラム教徒が人口の半数ずつを占めています。2021年の小学校就学率は93%に上りますが、中学校の就学率はわずか23%と、子どもたちの教育環境には課題が残っています（世界銀行, 2021）。

チャドは、国土の3分の2が砂漠で、平均気温が25℃を下回ることはほとんどありません。厚い土壁と藁ぶき屋根の伝統的な家は、厳しい暑さをしのぐための工夫です。 ただ、最近ではコンクリート造の家も全国的に増えています。

チャドの女子中学生のうち、卒業できる生徒の割合はたったの13%です(OCHA, 2021)。
グッドネーバーズでは、地域の人々を中等学校の奨学金授与式に招待し、その重要性を理解してもらうことで、子どもたちの教育継続の重要性を伝えています。
写真は今年度のヨナスクール中等学校の奨学生40名です。

私たちの支援地域に暮らす人々は1日2ドルほどの収入しかないため、ほとんどの人が貧しい経済状況に苦しんでいます。
グッドネーバーズ・チャドは、そのような家庭の子どもたちのため、首都ンジャメナ近郊の5つの地域で学校運営などの教育支援、井戸やトイレ建設などの水・衛生支援等を行っています。

ヨナスクール中等学校では、皆さまのご支援のおかげで、今年度40名の生徒が奨学金と学用品を受け取ることができました。
写真は昨年10月、奨学金授与式にて奨学金証書と学用品のプレゼントを受け取った生徒とその母親です。

冒頭で洪水被害を紹介しましたが、浸水した地域では腸チフスやコレラなどの感染症のリスクが高まります。
私たちは、感染症の正しい知識や予防法を身に付けてもらうために、被害の大きかったンゴンバ・サラ地域とンゴンバ・ジャンガ地域で、10代の若者向けに保健教育を実施しました。

私はグッドネーバーズ・チャドで2018年から働いています。
皆さまのご支援のおかげで多くの子どもたちが学校に行くことができており、とても嬉しく思います。
また、健康問題の解決にも、皆さまのご支援は役立っています。
日本の皆さまがチャドの子どもたちに届けてくださるご支援に、あらためて心から感謝いたします。