みんなの成長ノート

今月はバングラデシュから
成長ノートをお届けします。

”ぼくが1日の中で一番好きな時間は午後です。”

成長記録

名前	ジャドプ　Jadop
年齢	10歳
身長（何センチ伸びたか）	113cm
体重（何キロ増えたか）	20kg ※新型コロナウイルスの影響で身体測定ができなかったため、身長・体重は2020年の情報を掲載しています。
学年	小学校2年生

ジャドプくんのような子どもを一対一で支援する「ひとりの成長を見守るコース」の支援を追加したい方はこちら

グッドネーバーズ・バングラデシュのスタッフ、トスリマです。
ジャドプは、シャキプル地域に住んでいる、小学校2年生の男の子です。性格は恥ずかしがりやで、スポーツをすることが好きです。
土や木でできた家で、父親、母親、兄弟1人、姉妹1人と一緒に暮らしています。父親はリキシャ―（人力車のような交通手段）の運転手をして生計を立てていますが、生活は楽ではありません。

バングラデシュには美しい海岸がいくつもあります。コックスバザールという海岸は全長120kmもあります。クアカタという海岸は海岸線がとても長く、日の出と夕日の両方を見ることができます。
グッドネーバーズは、バングラデシュの14の地域で約20,500人の子どもたちを支援しています。

6月5日は「世界環境デー」です。この日、緑化のために開催された学校の構内での植樹活動に、グッドネーバーズが参加しました。植樹のあとには、環境保全のためにどんなことをすればよいか、話し合いが行われました。
SNSで「#TreePlantation」と検索すると、世界各地で行われている環境のための植樹活動の様子を見ることができます。

バングラデシュには多くの縫製工場があります。衣料品の輸出がバングラデシュの経済を支えており、日本への輸出も増加しています。
ルミ・ベグムさん（写真）は15歳のとき、日雇いの仕事をしている男性と結婚し、貧しい生活を送っていましたが、グッドネーバーズの支援を受け、縫製技術やビジネススキルを身に付けることができました。
今では自分の製品を地元の市場で販売したり、グッドネーバーズ・バングラデシュが運営する学校の制服の注文を受けたりするまでになりました。

2017年の武力弾圧をきっかけとしてミャンマーを離れたロヒンギャ難民の86万人以上（UNHCR 2020）が、今もバングラデシュの難民キャンプで生活しています。
難民のうち17歳以下の子どもは約44万人（同前）といわれています。特に子どもにとっては、難民としての経験は非常に苦痛であり、カウンセリングなどの精神的・社会心理的支援を継続して行っていかなければなりません。

バングラデシュは、2022年にはジェンダーギャップ指数が世界71位であり、日本が同年116位であったのと比べて上位に位置し（World Economic Forum 2022）、ジェンダー間格差が改善している国として世界的に認知されています。しかし深刻な格差がまだ残っているのも事実です。
そのひとつの例が、配偶者による女性への暴力です。家庭での暴力は女性だけの問題ではなく、そこで育つ子どもにも悪影響をもたらします。私たちは、子どもの心身のケアとともに、女性が自立して生活するための支援に取り組んでいます。
子どもたちの更なる能力の向上と将来の地域の発展に、多くの村の人々が期待を寄せています。

幼いころから夢を持つことは、その子の将来のためにも重要です。
グッドネーバーズが行っている「My Dream」という支援プログラムでは、子どものクリエイティブな心を育み、将来の夢を描けるようサポートしています。写真の子どもたちは、将来なりたい姿を絵に描いて表現しています。

グッドネーバーズでは、健康のために不可欠な栄養についての教育も行っています。
スモナ・ベグムさんは、その教育を通して栄養価を損なわずに食べ物を調理する方法を知ったといいます。毎日栄養を摂れるようにと庭に植えた野菜は、写真のように立派に育っています。

私の趣味は、ダンスをすることとテレビで映画を見ることです。フルーツとcake pitha（蒸しパンケーキ）を食べることも好きです。
現在、メヘルプール地域で働いています。他の部署での勤務も含め、グッドネーバーズで10年間勤めてきました。ここの一員として活動できることを誇りに思っています。私たちは子どもの幸せを目標にしているので、子どもやその家族を幸せにできると、私たちもまた幸せを感じます。子どもたちが立派な大人に成長するよう、これからも活動を継続していきます。
子どもたちが平等に医療や教育を受けることができ、素晴らしい人生を歩むことを願っています。

このコーナーでは、支援者の皆さまからのメッセージを募集しています。
以下のコメントフォームより、「子どもたちへのメッセージ」や「みんなの成長ノート」の感想、「ご支援を始めたきっかけ」をお寄せください。
forms.gle/sULCk63rX9pbdnJe7


	インターンの堀川です。私は大学院での研究の一環として、アジア太平洋戦争での軍隊体験を持つ、日本人の男性にインタビューを行ってきました。そこでうかがうお話は過去の出来事ですが、70年以上前の歴史と2022年の今とが地続きであることを、日々のニュースで実感させられています。苦しんでいる人の心に少しでも寄り添うにはどうしたらよいか、インターンとしての活動の中で考えています。

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