【チャド＆ヨナスクールNEWS】

いつもチャドの子ども達への温かいご支援、
本当にありがとうございます。

今回は、ヨナスクール小学校の3年生の男の子、ヒセインくんをご紹介します。
また、隣国スーダンからの避難民の現状と、ヨナスクールのトイレ設備についても掲載しております。
ぜひ最後までお読みください。

”あなたと一緒にサッカーができたらいいなと思います。”

成長記録

名前	ヒセイン（Hissein）
年齢	13歳
学年	小学校3年生

グッドネーバーズ・チャドのスタッフ、マンホーリです。
ヒセインはチャドのファシャアテレ地域に父親、母親、兄弟3人、姉妹2人と暮らしています。
現在小学校3年生で、将来の夢は先生になることです。
ヒセインの父親は農業で一家の生計を支えていますが、生活は楽ではありません。

チャドは、アフリカ大陸中央部に位置する国で、国土の約3分の2は砂漠地帯です。
公用語は仏語とアラビア語、また部族語は130以上もあります^※。
1960年の独立以後、内戦や隣国からの避難民受け入れなどによる不安定な情勢が続いており、食料資源、教育、医療など様々な分野で課題を抱えています。
^※外務省HP 各国基礎データより

チャドの気候は、雨季を除くと日中は40度近くに達する半乾燥・サバンナ気候です。
水事情も厳しい地域なので、水なしで何日間も移動できるラクダは物の運搬や人々の移動手段として今でも重宝されています。
この写真は、道中お会いした方にポーズを決めてもらい撮影しました。

この写真に写っているボトルの中身はなんでしょう。
これはガソリンです。
チャドの都市部では車やバイクを使用することが多いのですが、都市部・田舎問わず道端の屋台などで少量のガソリンを売る光景がよく見られます。

隣国スーダンでの紛争ぼっ発により、多くの難民が国境を越えてチャドに避難しています。
2023年11月現在、チャド国内に避難した人の数は45万人を超え、年末までには60万人に達すると予想されています^※。
現在、チャド政府と国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)により、難民向けのシェルターの建設が急ピッチで進んでいます。
グッドネーバーズ・ジャパンもチャド政府の取り組みをサポートするため、チャド領内にあるスーダン難民キャンプへの支援を開始する予定です。
^※UNHCR (2023)

グッドネーバーズ・チャドは、主に教育や水衛生、保健医療に関わる活動を展開しています。
2023年には、首都ンジャメナから55キロ離れたファシャアテレ地域にある医療センターに、医薬品を提供しました。
こうした支援は、蚊に刺されることで感染するマラリアの蔓延防止などに繋がっています。

こちらは『女性の日』をお祝いするイベントの写真です。
農村部では、女性に意思決定や主張の権利がなく、コミュニティから疎外されていると感じている女性たちがたくさんいます。
グッドネーバーズ・チャドは、イベントの開催などを通して、人々に社会やコミュニティにおける女性の役割への理解を広め、ジェンダー平等についての意識を向上させる機会を作り、皆が暮らしやすい社会づくりを目指しています。

こちらはファシャアテレ地域にある、ヨナスクールのトイレです。
この地域では、公共施設や家庭においてトイレが普及していないのですが、グッドネーバーズが設立、運営しているこの学校にはトイレ設備が整っており、生徒や地域の方が安心して使うことができます。
ドアが開いている左側は先生用、真ん中は男子生徒用、右側は女子生徒用です。

私は、2012年よりグッドネーバーズ・チャドで働いています。
サッカーと読書、散歩が好きです。好きな食べ物は、とうもろこしの粉で作った生地を野菜や魚、肉を入れたソースと一緒に食べるチャドの郷土料理です。
日本のスポンサーの皆さま、子どもたちが勉強できるようご支援を継続していただけると大変有難いです。教育を受けた子どもたちは、将来社会の役に立つことでしょう。


	今月はチャド支援担当スタッフの小池より、皆さまへ動画メッセージが届いております。画像をクリック／タッチして、是非ご視聴ください！

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