ヒマラヤ山脈、チベット仏教など神秘的なイメージで旅人を惹きつけるネパール。
しかし、ネパールは一人当たりGDPが約294ドルと世界最貧国のひとつです。また、北海道の約1.8倍とそれほど大きくない国土ながら30を超える多民族からなる国家で、いまだカースト制度が残っている国なのです。
ここネパールで、グッドネーバーズは、2002年から、学校の建設、運営、子どもの家などを通して、子どもたちの教育支援活動、家族への啓蒙活動、カウンセリングなどを行っています。
カトマンズ市街より北に約10Km行ったところにあるバディケルと呼ばれる地域があります。この地域では、パハリと呼ばれる低カースト民族がおり、彼らは生活、職業など様々な点でいわれなき差別を受けており、社会から取り残されているのです。
例えば、この地域にある2つの公立学校の写真をご覧下さい。

バディケルにある公立学校1

バディケルにある公立学校2
同じ地域にある同じ公立学校なのですが、設備に明らかな差があります。左の学校がはるかにキレイです。また右の学校はメンテナンスもずさんでトイレも使用できない状態です。この差はどこから生じるのでしょうか?
答えはこうです。
右の設備が古く、メンテナンスもされていない学校はパハリの子どもたちが通う学校なのです。
パハリ以外の子ども達はパハリの子どもたちと一緒の学校へ通うことを嫌い、キレイな校舎の公立学校へ通います。いずれの学校も、先生をはじめとする職員は高カーストに属しています。彼らにパハリの子どもたちを見る気はありません。ただ最低限のことをするだけです。
グッドネーバーズ・ネパールは、このような状況を打開すべく、学校の委員会、校長などと掛け合いました。
「この学校(右のパハリの子どもが通う学校)を支援したい。協力させてほしい。」
彼らから返ってきた答えは、「ダメだ。しかし、お金だけくれれば、私たちがやってあげる。」でした。
しかし、彼らの言葉は信用できず金銭だけの援助は断りました。
このような状況の中、グッドネーバーズ・ネパールは、このバディケル地域で学校を設立し、運営をしています。現在はパハリを中心とする小学校前の子どもたちと小学校1年生から3年生までの計150人ほどがグッドネーバーズ・ネパールが運営する学校で学んでいます。

授業風景1

授業風景2
バディケル地区には全部で10の学校がありますが、そこで一番という評価を地方政府組織であるDistrict Educational Officeから頂いています。
教師の質、教材、教授方法などが評価されたのです。彼らはこのことを誇りにして、この地域の良い手本になりたいと言っていました。

先生たちが作った教材

子どもたちに教える先生
現在、150人ほどを抱えていますが、今後年間30人ほどが新たに入学する予定です。この先数年はこの学校を卒業する生徒はいなく(現在最上級生が3年生の為)、毎年生徒は増えるばかりです。
しかし、実は教室がもう一杯。現在、この教室拡張の資金調達も彼らの悩みの種です。
グッドネーバーズは、ここバディケルにて、子どもの家も運営しています。36人の子ども達が、この子どもの家にて宿泊をし、9人の子どもたちが彼らの家で寝泊まりをしながら、様々な形でグッドネーバーズのケアを受けています。
定期的に、子どもの家の運営の問題点を話し合ったり、子どもたちの親と子どもや家庭での問題を話し合う機会を持ったりしています。

バディケル子どもの家

ここで子どもたちは寝泊りをしている

「ここで働くことは幸せ」と語るネパール人スタッフ

「子どもの家」内の図書室で勉強する子ども達
グッドネーバーズが行っているネパールのプロジェクトをご支援して下さる方を募集しています。皆さまから寄せられる一つひとつの支援が、プロジェクト地域の子どもの成長を助け、地域社会の発展を支援する大きな力となります。
子ども達が健やかに育つようプロジェクトを継続的に行っていく必要があります。
皆さまのご支援を宜しくお願い致します。