日本

東日本大震災復興支援活動

2011年3月11日、東北太平洋沖にてマグニチュード9.0を記録する日本観測史上最大の地震が発生し、津波や火災等により、全国で死者15,871人、行方不明者2,778人(12年10月現在/警察庁・復興庁)にも及ぶ被害が出ました。
岩手県沿岸部に位置する大槌町と釜石市、山田町は特に津波の被害が大きく、大槌町では死者803人行方不明者455人、釜石市では死者888人行方不明者153人、山田町では死者604人行方不明者149人にも及んでいます(平成24年12月31日現在/いわて防災情報ポータル)。
グッドネーバーズ・ジャパン(GNJP)は、2011年3月14日に先遺隊を被災地へ派遣し、現在まで岩手県大槌町に拠点を置き活動を続けています。日々多くの支援者様、企業、ボランティアの皆様や、地元の皆様からご支援をいただき、緊急期(3~4月)の物資支援や瓦礫撤去をはじめ、中長期的な地域の再建や心のケアといった日常生活を取り戻すための活動など、必要とされる支援を実施いたしました。

復興支援活動終了のご報告

活動概要

グッドネーバーズの活動する地域

プロジェクト概要


震災直後の3月16日から4月の間に、岩手県の釜石市、大槌町、山田町の避難所や幼稚園にて水、衣料品、毛布、マスク、生理用品、児童用文具、医薬品などの緊急支援物資を配布しました。また、復興期にも必要とされている物資を支援しました。

釜石市、大槌町にて避難所やボランティアセンターに仮設シャワーブース20基を設置しました。 (避難所閉鎖に伴い随時終了)。

津波により大きな被害を受けた釜石保育園は、旧釜石幼稚園を借りて保育を再開しましたが、元は幼稚園であったために、給湯室が無いなどの事情から園舎が手狭でした。そこでGNJPは岩手県産の木材を使用したプレハブ形式のログハウスを設置し、保育園を増築しました。

一般からボランティアを募集してボランティアチームを編成し、4月末~5月初旬に泥かきや瓦礫撤去作業を行いました。また、6月から11月まで大槌町ボランティアセンターと協力し、鮭が遡上することで有名な大槌町の河川清掃プロジェクトとして「鮭のふるさと 大槌川再生プロジェクト(鮭P)」を実施しました。

未曾有の震災から3カ月が経ったころから、PTSD(災害後などに起こる心的外傷後ストレス障害)や環境の変化によるストレスを和らげるため、臨床心理士による心のケアアセスメントを実施。また、震災により遊ぶ場所が無くなった児童施設での「砂場作り」や「遠足」、「アートセラピー」、仮設住宅で居住者の方を対象とした「パソコン教室」を開講し、癒しの場を提供するなど、直接子どもや人々にアプローチできる心のケア活動も実施しました。

大槌漁協と協力し、町の主力産業である漁業の再開を加速させるため、鮭大型定置網漁の施設 ・機材の復旧支援事業を実施しました。 仮番屋と作業場建設が2012年5月に完成し、漁協に引き渡されました。(JPF助成事業)

「物資をもらうだけ」から、「自分で選ぶ」疑似ショッピング体験により、普通の生活に戻ろうという趣旨の『お母さんと子どものフリーバザー』(5月)や、地元の「元気を出してみんなで集う場所を持ちたい」という声に応えた『やっぺし!大槌再興祭り』(6 月)、仮設住民のつながりづくりを目的とした、カフェ『kissANA』(9月)、大槌町への鮭の回帰と漁業の復興を願う『大槌町鮭帰願祭』(12月・役場等と共催)などを実施しました。

震災直後から大槌町社会福祉協議会と連携し、吉里吉里海岸清掃プロジェクとなど様々な活動を実施しました。同協議会にはGNJPのスタッフが出向し、運営や活動、事務作業の効率化などのアドバイスやサポートをしました。

大槌町役場と協力し、2,106戸4,726人が最低2~3年を過ごす仮設住宅で安心して暮らせるよう、危険な道路にガードレールを設置しました。設置にあたり、全国から募金を受け付け、計124万円のご寄付を頂きました。

活動報告

ブログでは大槌に駐在するスタッフの活動報告・裏話・日々感じることなどがつづられています。


被災地の方より

活動地域の方々から、多くの感謝の声やお手紙を頂きました。その一部を紹介します。

釜石保育園八幡事務局長様(2011年7月)


「毎朝ここに来るのが本当に楽しみなんです。前の日に締め切って帰るでしょ、そして次の日に鍵を開けてこの部屋に入る瞬間の香りがたまりません。木の香りが毎日私を迎えてくれるんです。」

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大槌町のデザイナーの方より【鮭P・イトヨポスター】(2011年9月)


【ポスター(右)】「四年前ここ源水から大海へ…。大津波で変わり果てた故郷ですが母なる川の臭いを嗅ぎ分け、ここに辿り着くことができました。これも源水川再生プロジェクトの活動の成果です。次の世代が遡上して来る四年後には町も湧水も復活している事を確信し、私たち親鮭は安心して朽ち果てていきます。

…ファイト!闘う君の唄を闘わない奴等が笑うだろう ファイト!冷たい水の中をふるえながらのぼってゆけ……泥まみれになって汗を流すボランティアの方々の姿が中島みゆきのこのフレーズと重なり胸が熱くなります。 ありがとう回帰の清流を…。とてもとても感謝しています。」
【ポスター(左)】 「好きでしたこの町、この清流。大槌川の支流「源水川」のこの湧水に住んでいた大槌町特別天然記念物の「陸風型イトヨ」です。津波で住む所が無くなったけれど泥まみれになってガンバってくれるボランティアの皆さんのパワーと大槌のヤングパワーでふる里はきっと復活します。不可能ではありません。大槌高校の自然科学研究会の皆さんが私たちの仲間の一部を水槽飼育して観察研究しています。イトヨが、いつかこの清流に戻ることができたら、また大槌を見に来てください。その日が来ることをみんな楽しみに待っています。 とてもとても感謝しています。皆さんありがとう。」

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大槌町大ケロ保育園職員の皆さんからのお手紙(2011年11月)


「このたびの震災では早々にいろいろなご支援をしていただき誠にありがとうございました。震災後の不安な状況から皆様のご支援のおかげで保育園が再開でき、保育時間も通常通りとなり、様々な行事もほぼ例年通りにおこなっております。いろいろな楽しい企画、子どもたちの心のケアについてや保育園のいろいろなサポートをしていただいている事を本当に感謝しています。 」

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袰岩ガードレール設置後にいただいた女性(2012年4月)


「ありがとうね。通る時にいつ落ちるのではないかと心配だった。これからまだまだここでの生活を送らなければいけないからガードレールがあると本当に安心。」

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唐丹児童館の子どもたちからのお手紙(2012年9月)


「おにいさん おねえさん ありがとう!うれしいよ!」(子ども達より)
「心温まるご支援ありがとうございます。子どもたちは、大喜びで遊んでいます。遊具のない園庭に楽しい笑顔の花が咲きました。心より感謝申し上げます。」(先生方より)

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