医療・保健支援

健康であること。怪我や病気をしたら医療を受けられること。子どもが成長すること。日本では当たり前のことが、当たり前にできない人々がいます。
世界中のすべての子ども達には、健康に生まれ、安全な水や十分な栄養を得て、心身ともに健やかに成長する権利「生きる権利」があります。この権利は、1989年11月の国連総会で採択された「子どもの権利条約」に定められています。
子どもだけではなく、その保護者の健康もまた、子どもの将来に影響します。グッドネーバーズは子どもや地域住民を対象に健康診断やワクチン提供、医療へのアクセス改善や給食支援等を行うほか、栄養や保健教育により人々の健康に対する意識を高める活動を行っています。

世界の医療・保健に関する問題

  • 毎日、17,000人の子ども達が亡くなっています。その原因のほとんどは予防や治療ができるものです。
  • 1億6100万人の5歳以下の子どもが発育不良であると推定され、そのうち約半数がアジアに住み、3分の1がアフリカに住んでいます。
  • 肺炎や下痢は世界の子ども達の主要な死亡原因であり、その90%はサブ・サハラアフリカや南アジアで起こっています。

(UNICEF / Introduction to UNICEF's work on statistics and monitoring/2014)
(UNICEF / Pneumonia and diarrhoea/2012)
(UNICEF / Levels and Trends in Child Malnutrition/2014)

グッドネーバーズの活動内容

医療・保健支援では子ども達の生きる権利と地域の健康を守るため、様々な事業を行っています。

健康診断の実施

生活環境が厳しく、免疫力も弱い子ども達は、常に病気の危険にさらされています。病気の予防や、早期発見ができず、命にかかわる病を患うこともあるのです。
グッドネーバーズは運営する医療施設や学校で、子ども達に定期的な健康診断を行っています。健康診断で問題があった場合は、病院で治療を受けられるよう支援しています。 過去には、健診で心臓の深刻な病が見つかり、手術を受けて無事に復学できた子どももいます。
また、歯磨きや手洗いの推進など保健教育のワークショップを実施することもあります。

プロジェクト事例 インド

インドのサラジャプール地域では2011年、病院と共同で、村で子どものためのヘルス・キャンプを実施しました。そのうち40人の子どもが風邪と発熱、下痢、貧血などの治療を受け、その後の治療や薬の提供はヘルスワーカーや学校の先生が実施しました。
このほか、各地域で地域住民を対象にした健康診断を行っています。
例えばバサリンガちゃん(5歳)は、心臓病が疑われましたが、総合病院で検査をした結果、心臓に問題はなく鉄の欠乏が原因だったことがわかりました。その後はデイケアセンターで栄養をとり、薬を飲むことで健康を取り戻しました。また、サーシャちゃん(10歳)は、日常的に頭痛があり、受診させた結果、視力の問題だとわかりメガネを処方されました。これにより頭痛もなくなりました。

給食の提供

十分な食事を得られない子ども達は、空腹のあまり授業に集中できないばかりか、病気にかかり学校を休んでしまう場合も多いのが現状です。また、家庭に十分な食料のない親が給食が出るから子どもを学校に行かせるということもあります。そのため、給食事業は子ども達の栄養状態を改善するだけでなく、出席率を増加させます。子ども達が学校に通うようになると、子ども達の学習環境も意識されるようになり、地域全体の学習環境の整備が進むことにもつながります。

プロジェクト事例 エチオピア

グッドネーバーズ・エチオピアは、リデタ地域にあるメルカム幼稚園のほか様々な地域で給食事業を実施し、BMI値の分析を基に子ども達の栄養状態を管理し、効果的な給食支援を進めています。
2015年3月2日から5月21日にかけて、グレレ地域にあるアディスゼメン小学校で実施した給食事業では、学校と地域の方々の協力により、100人の子ども達が栄養バランスの良い給食を食べました。12週間の給食事業により、子ども達のBMI値が改善しただけではなく、 子ども達は授業や学校行事にも明るく、積極的に参加するようになり、出席率が増加しました。 また、寄生虫による感染症などの病気をもつ子ども達が十分な栄養を得ることで、より効果的な治療ができるようになりました。

医療施設・モバイルクリニック

途上国の、特に農村地域に住む人々は、病院まで何時間もかかったり、医療費はもちろんその交通費もなかったりなど、医療機関へのアクセスが悪く、放置している間に取り返しの付かないほど病気が進行してしまったり、最悪の事態に陥るケースがあります。また、出産時も自宅や伝統的産婆のもとで産むという慣習があり、異常分娩の対応ができないと母子の命が危険にさらされてしまいます。グッドネーバーズは、病院や保健センター、モバイルクリニック(移動診療)を運営し、無料、または安価(現地の状況による)で医療や薬を提供しています。

プロジェクト事例 ケニア

ケニアの首都、ナイロビにあるスラム街に住んでいるオウェンディちゃん(10歳)は、先天性魚鱗せんという皮膚の難病で皮膚がうろこのようにはげ落ち、その痒みと痛みで苦しんでいました。彼女の両親はこの病気のことを知ると彼女を捨て、その後善意ある人々に引き取られましたが、容貌のせいで友だちにも冷たくされて悲しくさびしい思いをしていました。
グッドネーバーズから毎月薬を支給されるようになると、症状もよくなり皮膚もきれいになって、友だちもできました。今は学校で楽しく過ごしています。またグッドネーバーズは、彼女の保護者が毎月彼女の医療費用を支払えるよう、グッドネーバーズ運営の穀物店を任せました。

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健康であること。怪我や病気をしたら医療を受けられること。子どもが成長すること。日本では当たり前のことが、当たり前にできない人々がいます。GNは健康診断やワクチン提供、医療へのアクセス改善や給食支援等を行っています。

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