カンボジア

グッドネーバーズの活動する国 カンボジア

カンボジアの子ども達
ポル・ポト政権の支配下において、大量虐殺などの悲劇のあったカンボジア。近年、首都プノンペンや、世界遺産アンコールワット遺跡群のあるシェムリアップでは、建設ラッシュで日に日にその姿を変えています。
そんな中、地方は置いておかれたまま。国の中での貧富の格差は広がる一方です。いまだに農村部には電気や水道はなく、学校に行けない子どもの割合も都会と比べて高くなります。

プロジェクト概要

教育

小学校にあがる前の児童にご飯の提供、読み書き、音楽、美術などの情操教育の機会の提供などをしています。
このプロジェクトには、幼児教育に加えて、子ども達の保育という役割もあります。親が働いている間、小さい子が一人になると危険な為(池に落ちる、性的虐待にあうなどの危険がある)、お兄さん、お姉さんが子守をするのがカンボジアでは一般的です。しかし、子守のために学校に行けないということも、学齢期の子どもが教育を受けられない要因の一つとなっています。
幼児教育の場を提供することで小さな子ども達は安心して過ごすことができ、上の子ども達も学校に通うことができます。

水・衛生

カンボジア水支援

雨期には洪水、乾期には土埃の舞うカンボジア。その上、多くの農村地域では上下水道が整っておらず、安全な飲料水や生活用水、また清潔なトイレにもアクセスできません。グッドネーバーズはこのような地域で、安全な水を安定的に供給するための井戸や浄水器の提供、また衛生的なトイレの設置等の支援を行っています。

2017年2月、グッドネーバーズはプレアスレー小学校にトイレを建設しました。小学校の生徒105人と教師3人、そして近くに住む95世帯が清潔なトイレを使うことができるようになりました。
この小学校があるトーマクール地域には上下水道が整っておらず、トイレのある家庭がありません。小学校にもトイレがなかったため、生徒や教師は草むらで用を足すしかありませんでした。この状況は、衛生環境の悪化による感染症の蔓延に繋がります。更に、特に女性は不安や恥ずかしさといった精神的負担が大きく、人の少ない場所に用を足しにいくことで性暴力の被害に合う危険性もあり、大きな問題でした。
しかし、小学校に男女別のトイレを建設したことで、安心して快適に用を足すことができるようになりました。また周りに住む人々もトイレを使うことができるようになったため、地域全体の衛生環境改善にもつながることが期待されています。
長く清潔に使い続けられるよう、今後はグッドネーバーズの助言のもと、学校が責任を持ってトイレを管理します。

グッドネーバーズのCDP

※ CDPとは:(Community Development Project)グッドネーバーズが実施する地域開発プロジェクトです

カンボジア活動地域

活動地域の中でも、日本の子どもスポンサー様のご支援を受けている子どもが多い地域をご紹介します。

コブCDP

コブ地域は、首都プノンペンから北西に約400km、プノンペンとタイを結ぶ国道5号線沿いにあります。12の村に、2685世帯、11,341人(うち5,753人が女性)が暮らしています。
この地域の貧困状況を目の当たりにしたグッドネーバーズ・カンボジアは、各村を調査して詳細なデータを集めた上で、支援が必要であると判断し活動を開始しました。
支援を必要とする子ども達とその家族、そして地域全体の生活を改善するため、教育の質向上、保健・衛生環境や安全な水の確保、各家庭の収入向上支援といった様々な活動を行っています。支援対象の子ども達には学校の制服や学用品を提供する他、健康診断も毎年実施しています。また、地域の人々が自ら将来の可能性を切り開いていけるよう、能力強化やアドボカシー活動にも努めています。

カンボジアの子どもの事例

村の皆で作った学校

フェルンちゃん(8歳)は兄妹で五番目に生まれました。彼女が学校に通う年齢になった時、村には学校がありませんでした。村外にある学校は遠すぎるだけでなく通学路は人けがなく危険な道。そのため、彼女も含め村のほとんどの子ども達は学校に行けなかったり、中退したりして小学校を卒業することができませんでした。

「お父さんは、私の兄姉達にも勉強させたかったけれど、できなかったのです。私も同じように読み書きができないまま大人になると思っていました。」とフェルンちゃんは話します。

しかし、グッドネーバーズ・カンボジアが活動を始めてから、村の環境は大きく変わりました。村の人々が自らの生活や経済を良くするために、協力して自発的に活動するようになったのです。この活動によって、村の人々は子ども達の学校建設のために労働力を提供してくれることになりました。

「村の人達が学校を作ってくれると聞いた時は本当に嬉しかった。みんなと一緒に勉強できるようになるなんて!私も手伝います」

村の大人だけではなく、子ども達も協力して資材を運び、学校は完成しました。 フェルンちゃんは 1 年生として入学し、現在は毎日学校に通っています。この学校は村の全ての子ども達を受け入れています。
フェルンちゃん

フェルンちゃん2

また学校に通えるようになったサンバスちゃん

「こんにちは!
私は、カンボジアの首都プノンペンに近いロルオス村に住む14歳の中学生です。

私は2011年までグッドネーバーズ・カンボジア(GNC)が運営する小学校の6年生でした。しかし2012年の初め、父が重病を患い治療のためのお金がなかったので、学校を辞めなくてはなりませんでした。学校に通う友達を見る度に嫉妬しひどく動揺しました。
母は、治療費のために借金をしましたが返済できず、私は家から遠いタイとの国境沿いにあるレストランで働かなければなりませんでした。それはとても辛く、それ以上に家族と学校が恋しくて毎晩泣いていました。そこで働き始めてからは体重がどんどん減りました。自分の人生は終わったんだと感じ、また学校に通えるチャンスが巡ってくるとは思いませんでした。

ところがある日、母が私を連れ戻しにレストランに来ました! GNCの支援によって、母は借金を返済し、さらに80人の園児が在籍するセンターで調理師の職を得ることができたのです。そして私は「もう一度学校へ行く」という夢をようやく叶えることができました。

今は、中学校に進学して勉強を頑張っています。私の家は貧しいですが、GNCが自転車や教材、制服などを支援してくれるため、学校にいくことができます。父は病気がよくなったら、警備員として仕事に復帰する予定です。」
サンバスちゃんとお母さん
子どもスポンサーを募集しています

皆さまから寄せられる一つひとつの支援が、プロジェクト地域の子どもの成長を 助け、地域社会の発展を支援する大きな力となります。